土御門「いきなり何だにゃー?」
青ピ「イヤ、疑問やったろ? 何でわざわざ<青色>なんか……」
土御門「……何が言いたい?」
青ピ「なんか意味あると思わへん? 僕の<青色>」
土御門「……まさか青ピ、お前まじゅ」
青ピ「せや! 普通髪が青色なんてそうおらへん! つまり可愛い女の子が「ねえあの人なんか髪色凄くない?」「不思議、かっこいいわ!」って言って貰い逆ナンされるためやー!」
土御門(……やはり青ピは青ピだったにゃー)
青ピ「はぁ、出会いが欲しいわー」
土御門「俺らの近くにいる女子はみーんなカミやんのモンだからなぁ」
上条「はあ? 何言ってんだ、不幸体質の俺に女の子が寄るわけ無いだろ」
青ピ「こら成敗せなあかんわ、自覚無しってのが一番あかんわ」
土御門「カミやん、ちょっと携帯見せてくれよ」
上条「ん? 別にいいけど」
青ピ「……何やこの女の子の名前の多さ」
土御門「ざっと50人は超えてるな」
上条「普通じゃねえの?」
青ピ「カミやんなんか大っきらいやー!」┣¨┣¨┣¨┣¨ド
土御門「ありゃ、行っちまった」
――
青ピ「あの普通発言は許されへん……でも何でカミやんはあんなにモテるんや?」
青ピ「分からん、フラグ体質とかそんなもん以外に何かあるはずや……」
青ピ「何なんでしょ、うーん……カミやんがいつもやっとる事……」
キャー!
青ピ「ッ、と……そんなん考えとる場合ちゃうな。可憐で美麗なるか弱い女の子の助けを求める悲鳴、今この青髪ピアスが姫を救いに参じましょーか!」
絹旗「そそそんな超粗末な超ゾウさんをこの超絹旗様に見せてナニをするつもりですか!?」
おっさん「ぐへへへ……ちょっとでいいから触ってよ……」
絹旗「超不潔です! 包茎童貞爺が近寄らないで下さい!」
おっさん「言葉責め、いいよぉあふぅん」
絹旗「止めてよして触らないで超垢が付きますからー! とっととそれ閉まって下さい!」
おっさん「ふひ、ふひひ」
「……こんな細くてかわええ子捕まえて何してんの?」
おっさん「あ? 誰じゃおめぇ邪魔すんじゃねえべ!」
青ピ「この青馬の王子青髪ピアスそういう訳にも行かへんねんなぁ。ちょっと待っとき、すぐ終わるから」
おっさん「うぜぇどっか行くばい!」
青ピ「――ふっ!」バギッ
おっさん「ひでぶ!」
青ピ「何や、えらい弱いなぁ。君、大丈夫……」
絹旗「ききき、絹旗様的超冷酷なパーンチ!」ドゴォ
青ピ「」バタッ
絹旗「ぁ、あれ? この人は誰でしょうか……まあ超関係ありませんね。全く、この私に何という物を見せるんですかこの親父」スタスタ
青ピ「……あ、あんまりや」チーン
――
青ピ「はぁ、何やカミやんの不幸体質が移ったんか?」
青ピ「かわええ子やったのに、せめてアドレス聞けてたらなぁ」
青ピ「この青髪ピアス、年齢イコール彼女いない歴なんてごめんですよ」
青ピ「出会いが欲しいわ……」
「あの」
青ピ「んー、どうしたん……や……」
ミサカ「これを落としていたので、とミサカは財布を押し付けます」
青ピ「っと、危なかったわぁ! ありがとう、お礼に奢るからお茶せぇへん?」
ミサカ「青髪の未知生命体とお茶など落ち着いてできませんので、とミサカはやんわりお断りします」
青ピ「」
――
青ピ「何や何や何があかんのやー! 僕とカミやん何が違うんですかー!」
黒子「……白昼堂々こんな道路で何を喚いているんですの?」
青ピ「もう誰でもええ、君が欲しいんやー!」
黒子「生憎と、わたくしお姉様以外の、ましてや男性などに興味はございませんの」
青ピ「うわああああああああ!」┣¨┣¨┣¨┣¨ド
青ピ「もうええわ、ゲーセンでも行きますか……」
青ピ「……パンチングマシーンか。この気持ち、ぶつけるしか無いわなぁ」
青ピ「――何で僕はモテへんのやー!」バコォン!
テレレー、387!最新記録です!
青ピ「カミやんが羨ま……やのうて恨めしいー!」ドゴォン
テレレー、393!最新記録です!
青ピ「モテたいわー!!」ボゴォオオン!
テレレー、417!最新記録です!
青ピ「はあ、はあ。まだや、まだまだ足りへん」チャリン
青ピ「もっと女の子が寄ってこいー!」バキョーン
テレレー、395!
青ピ「フラグマンにならせーい!」ドキューン!
テレレー、379!
青ピ「もうカミやんの噛ませは嫌やー!」バキィッ!
テレレー、587!最新記録です!
青ピ「あ、しもた。蹴ってもうたわ……」
「あのー」
青ピ「ん、どないしたん?」
「そろそろ変わって貰ってもいいですか?」
青ピ「あ、ごめんなぁ――って、さっき財布拾ってくれた子やん」
美琴「はい?」
青ピ「んー? でも何か感じちゃうな……もしかして双子とか!?」
美琴「あーっと、そんな所です(面倒な事なったわね……)」チャリン
青ピ「へぇ、おるもんやなぁ双子」
美琴「ふぅ――――あいつのバカヤロー!」バキッ
テレレー、108!
美琴「会う度会う度ビリビリ言いやがって!」ドカッ
テレレー、123!
美琴「ちょっとは名前で呼びなさいよー!」バコン!
テレレー、131!
美琴「はぁ、スッキリしたわ……」
青ピ「君もえらいストレス溜まっとんなぁ。せや、一緒にお茶せぇへん?」
美琴「んー、悪いけど……」
青ピ「ええやん、な? お願い!」
美琴「じゃあ、ちょっとだけなら――ってアレは!」
青ピ「え?」
美琴「ち、ちょっとあんた、待ちなさいよ!」
上条「うげ、ビリビリか!」
青ピ「」
青ピ「」
青ピ「もう我慢ならん、カミやん暗殺計画でも立てかねへん勢いや」
青ピ「……ちょっと久し振りにストレス発散しますかねぇ」
青ピ「ケンカ通りにでも、な」
――
スキルアウト「……おいコラ青髪何見てんだよ」
青ピ(早速かいな)
青ピ「いやー、君の頭随分禿げとるなぁ思て。若禿って大変やねぇ」
スキルアウト「上等だコラぶっ潰してやる!」
青ピ「そういう負け犬フラグは誰にでも立てれんねんなぁ――っと」ヒョイ
スキルアウト「オラオラオラオラオラオラ!」
青ピ「――っ、らぁ!」バキッ
スキルアウト「ぐふ!」
青ピ「無駄が多すぎやねん、隙だらけやったで?」
スキルアウト「くっ、いいパンチだ……立てねえや」フフッ
スキルアウト「良かったらよお、お前俺とツルまねえか――」
青ピ「何で男と友情フラグ立つねん! 気味悪いわ!」┣¨┣¨┣¨┣¨ド
青ピ「はぁ……大したストレス発散にもならんかっ――っと」ドン
「あいたっ」ドテ
青ピ「お嬢ちゃんゴメンなぁ、ちょい考え事してたわ……!」
打ち止め「ううん、ミサカも前方不注意だったからってミサカはミサカはお互い様である事を伝えてみたり」
青ピ「お嬢ちゃん、ミサカゆうん? えらいかわいらしいなぁ、せや、僕が奢ったるからあっこの店行かへん?」
打ち止め「んー、ミサカはミサカだけど一応名前は打ち止めって言うのってミサカはミサカは説明してみる。それと、知らない人には着いていっちゃダメってあの人に釘を刺されていたり」
青ピ「へー、打ち止めちゃんか。珍しい名前やな。大丈夫やって、ボクの善意でパフェ奢るだけやし」
打ち止め「あの人の言葉<パフェってミサカはミサカは即効であなたに着いて行きます事を決めました! わーいパフェだー!」
「……おいコラ、何ガキを餌付けしてンだよロリコン」
青ピ「な、いきなり人に向かってロリコンやなんて失礼……な……」
一方通行「学園都市第一位の俺が預かってるガキに手ェ出すンじゃねェよ。意味、分かるよなァ?」ニタァ
青ピ「失礼しましたー!」
青ピ「あかん……小学生すら無理やった」
青ピ「やっぱこの髪か? これがあかんのか? これがあかんねんな?」
青ピ「……でもこの髪とピアスはボクのトレードマークやし」
青ピ「はぁ……」
青ピ「助けた女の子に殴られて。未知生命体ゆわれて。男に興味ゆう子に出会って。カミやんとフラグ立っとる子口説こうとして。男と友情フラグ立って。小学生の保護者に睨まれて」
青ピ「今思えば確かに出会いはあった。でもこんなん……」
青ピ「不幸やーーー!」
終わり