196 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] - 2010/05/03 23:42:19.28 f8vwaIMo 1/2

なんかふと思いついて書きなぐった一発ネタを投下

「こども・・・天長?」

上条は言葉の意味を理解できないといった表情で神裂の顔を見返す。
一瞬ふざけているのかとも思ったが、神裂はそんな上条の視線を一切無視し加藤清史郎を眼前に捕らえたまま逃がそうとはしない。

「そのままの意味です。天長・・・天とはすなわち天使を指します。天使の長。それが目の前の子供の正体です」

神裂は七天七刀に手をかけ今にも清史郎に切りかかりそうな常態だった。
否、彼女は清史郎を目視したときからすでに幾度と無く刀を抜こうと試みている。
それをいまだに実行できずくすぶっているにいること自体が彼女に目の前の少年が天使長であることを嫌というほど認識させる。

「おかしいとは思いませんか?あのようにどこでもいるようなただの子供がなぜ今のようにもてはやされているのか」

神裂はあくまで清史郎から目を離さずに口を開く。

「いやっ、つっても子役なんて普通そんなもんじゃ・・・」

「確かに何の特徴も無い子役がもてはやされること自体はそうかもしれません。しかし、目の前の彼はむしろ人をイライラさせる。それなのにもてはやされることに対して疑問を持たないんですか?」

上条はハッとした。確かにCMでこども店長を見るたびにどこかで悪意のようなものが目覚めるような気持ちになることがある。
気づいたときにはチャンネルを変えようとリモコンに手を伸ばすこともしばしばだ。

「そんな子供が今の地位にいる・・・答えは簡単です。天使の長ほどの天使の力を直に当てられて周りの人間が正気を保てると思いますか?」

「つまり、正常な思考を失った周りの人間をうまくコントロールしていたってのか?」

「そうなりますね・・・。それならテレビ越しに見ているだけの私達が彼を見て苛立ちを感じるのも納得できます。天使の力とはいえテレビ越しに届くようなことはありませんから」

「そこまでばれているのでは仕方がありませんね・・・」

清史郎が初めて口を開いた。 と、同時に清史郎の背が我そこから光が当たり一面にあふれる。
あまりの光に目を開けていることができない。いや、あけていられてもこの光の中ではその行為自体が無駄だろう。
瞼越しに眼球を刺激する光がだんだんと弱くなり、おそるおそる上条は目を開く、するとそこには目を閉じる前と同じ位置に神裂と清史郎がいた。
違うこと問いえっば、清史郎の割れた背から六枚の羽が生えていることだけだ。

「まさかこんなに早く私の存在に気づく人間がいるとは。だが、まだこのことを公にされては困るんだ・・・悪いが君達にはおpwぷらて貰おうか」

清史郎の言葉が一部モザイクを書けたように聞き取れない言葉となり鼓膜を揺らす。
ふむ、こんな情報も地上の言葉では表現できないのか。と清史郎は少し悩み再び口を開く

「いや、すまないね。君達に分かりやすく伝える言葉を探したんだが、君達の言葉では一番しっくり来るのはこれだろう・・・」

そういうと清史郎の六枚の羽がすべて後ろに大きく羽ばたき力強く空を仰ぐ。 するとそこにいたはずの清史郎の姿が消えいつの間にか上条と神裂の間辺りに姿を現した。

「減税対象だ・・・」

自転に置き去りにされたように上条の体が背後に飛んだ。

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ2冊目」【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272803763/
197 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/05/03 23:45:47.29 QX1YU6oo 2/2

>>196
「減税対象だ」はいくらなんでも卑怯だと思う