一通「パス」
打止「えーっ! だって暇なんだもんってミサカはミサカはあなたに現状を報告してみる」
一通「俺は暇じゃねェ」ゴロン
打止「寝てるだけじゃない! ってミサカはミサカはどう見ても暇そうなところを指摘してみる」
一通「寝るのに忙しいンだよ」
打止「そんなの聞いたことないよ! ねぇ、起きてよってミサカはミサカはあなたを揺さぶってみたり」
一通「めんどくせェ」
打止「引っ張って上げるから起きてよってミサカはミサカはあたを力一杯ぃぃぃぃ」
一通「……」
打止「ちょっと抵抗しないでってミサカはミサカはあぁぁぁ」
一通「……」
打止「……どうしても起きないつもりなんだね」
一通「ったりめェだ」
打止「ならば最後の手段だぁ! ってミサカはミサカはあなたにだーいぶっ!」
一通「ぐォ!? こンのクソガキィ……」
打止「どう? これじゃ寝られないから起きるしかないでしょ? ってミサカはミサカは自らの策士具合に思わず自画自賛!」
一通「いや、寝る」
打止「ふぇ!? ちょ、ちょっとあなたはこれからミサカに構わなきゃいけないんだよってミサカはミサカはあなたに次の行動を示してみる!」
一通「チッ。ほら、手だせよ」
打止「手?」
一通「いいからだせよ」
打止「う、うん」
――パシンッ
一通「はい、構ったァ。構ったからそこを早くどいてくれませンかァ」
打止「ハイタッチなんて構った内に入らないよ! ってミサカはミサカはあなたのお腹の上で暴れてみる!」ジタバタ
一通「あー、うぜェ」
打止「ねぇ、構って構って構って!!」
一通「……ったく、どうしてそンなに構ってほしいンだよ?」
打止「だって、ヨミカワもヨシカワもお姉様達もなんか忙しいみたいだし、外は雨でテレビはつまんないんだもんってミサカはミサカは暇要素を漏れなくアピール」
一通「だからって俺ンとこ来る必要ねェだろ」
打止「それは最近、あなた全然構ってくれなかっただよってミサカはミサカは寂しかったことを正直に伝えてみる」
一通「……。はァ、そしたら構ってやンよ」
打止「ほんとに!?」
一通「あァ。ただし俺のやり方でな」
打止「あなたのやり方? きゃあっ!?」
一通「こら、暴れんな寝れねェだろ」
打止「え、えーっと、これはどどどどんな状態なのかなってミサカはミサカは突然の出来事に驚愕してみたり……」
一通「俺の抱き枕になってろ」
打止「だ、抱き枕!?」
一通「俺のやり方でって言ったろ? 俺はこれから寝ンの。寝るまで抱き枕として構ってやンぜ」
打止「こ、これはさすがにちょっと恥ずかしいかなってミサカはミサカはゴニョゴニョしてみる」
一通「じゃあ離れてもいいンだぜ? むしろ離れてくれぇっ!? おい、いきなり背中つねンな!」
打止「やだっ! このままがいいってミサカはミサカは憎まれ口叩くあなたに罰を与える!」
一通「あーはいはい分かった分かった。だから少し大人しくしろよ」ギュウ
打止「へ? あ、うん」
一通「……」
打止「……」ドキドキ
一通「……お前あったけェなァ」ギュ
打止「あ、ありがと」
一通「……」スースー
打止(寝ちゃった……。うぅ、ドキドキが止まらなくて息苦しいよぉ)
終わり