教皇「お前達は若いんだからこんなところにいつもいたところでつまらなかろう」
テッラ「そうですねー、確かにいつもこんな暗い宮殿にいては息が詰まってしまいませんかー?」
アックア「詰まるとかつまらないとか、ややこしいのである」
フィアンマ「どっちにしても、暇なのは確かだな。おい、どっか遊びに行こうぜ」
ヴェント「ガキじゃないんだから遊びだなんて言葉使うんじゃないわよ」
フィアンマ「なんだ、じゃあヴェントは居残りな。行こうぜみんな」
ヴェント「…フザけんじゃないよ、私だって行くわよ」
アックア「で、どこにいくであるか」
フィアンマ「教皇ぉー暇つぶしに外へ行くっつったって何したらいいか俺達よくわかんねえよ」
ヴェント「ハッ!あれだけ大口叩いて案ナシだなんてザマないわ」
アックア「どこか食事に出かけるのが無難であろう」
テッラ『あ、はい。えぇ、4名で今から予約とれますかー?ああはい、ええ、じゃあよろしくおねがいしますねー』
フィアンマ「おいテッラ、お前さっきからどこに電話してやがる。お前も神の右席なら話し合いに参加しろ」
テッラ「黄金の蔵4人で予約取れましたよー?」
アックア「さすがである」
ヴェント「いいんじゃない?」
フィアンマ「よしじゃあ行くぞお前等俺に続け」
教皇「まぁ待て、これをもっていけ」
フィアンマ「あぁ?なんだこの封筒」
教皇「……お小遣いだ」
香焼「いらっしゃいませー。ご予約はありますか?」
テッラ「えぇ、神の右席で4名取ってますねー?」
香焼「はい、『神の右席』さまですね、承っております。4名さまはいりまーす!」
香焼(えっ?神の右席って…うわわわヤバイことになってるっすよ…ええと担当は彼女に振ればいいか)
フィアンマ「おいテッラ、てめぇ何仕切ってやがる」
テッラ「いえいえ、そんなつもりはありませんよ」
ヴェント「いいから早く席着きなさいよ」
最上座フィアンマ
最下座テッラ
アックア「自然とこの席順になるのであるな」
フィアンマ「とりあえず生4つ」
ヴェント「ハァ?」
フィアンマ「あぁ?」
テッラ「まぁまぁ、ここはタッチパネルで注文ですからねー?おや、赤ワインは1種類しかないのですねー」
フィアンマ「生」
ヴェント「果実ごろっと白桃サワー」
テッラ「アックアはどうしますかー?」
アックア「………カルアラテ」
フィアンマ「……」
ヴェント「……」
フィアンマ・ヴェント「ブフーッ!!女の子かよっ!」ゲラゲラ
テッラ「はいはいお酒は好きなものを楽しく飲むものですよー?」
アックア「むぅ」
テッラ「あとはとりあえず適当につまみ頼みますねー?」
五和(めんどくさそうなお客様だからって私に振らないでほしいなーもー…)
ガラッ
五和「お待たせしましたーこちら生と果実ごろtt………!!!」ビクビクッ
五和(…え?なんで…??この人たちは神の右席…!?)アセアセ
フィアンマ「あ、生俺でーす」
ヴェント「白桃こっちー」
五和「あ、はい失礼しましたー、それからカルアラテのお客様は……」ハラハラ
アックア「…ゴホンッ」
五和「はい、お客様ですね、それからワインになります。それからこちら…」スゥーッ
五和「おしぼりになります!」キリッ
テッラ「どうもですー」
アックア「女、どこかで会ったであるか?」
五和「へ?あ、あのいやそのっ」
ヴェント「はいはい居酒屋の店員くどいてんじゃないわよ童貞野郎」
フィアンマ「あーコイツのことは気にしないでいいから、いって行って」
アックア「むぅ…」
五和「では失礼しまーす」ドキドキ
フィアンマ「おい、つまみがまだ来てないぞ」
テッラ「まぁそのうち来るんじゃないですかねー?」
アックア「音頭は誰が取るのであるか」
ヴェント「じゃー神の国の到来を祈ってー」
フィアンマ「バーカそんなんじゃダメダメだろ、代われ」
フィアンマ「俺様にー」
テッラ「そんな祝うほどのイベントはありませんねー?、代わってくださあい?」
テッラ「えー、私の久々の出番を祝ってー」
アックア「お前はもう死んでいるのである。代われ」
アックア「…………」
ヴェント「アンタバカじゃないの?何も考えていないわけ?」
フィアンマ「ええいお前ら細かいやつらだなもう何でもいいから乾杯するぞ」
ガラッ
五和「し、しつらいしまーす!こちら枝豆と、つくねと、軟骨とたこわさになりまーす」
フィアンマ「」
ヴェント「だっさ…」クスクス
フィアンマ「ちっ……十字教徒注目!」
テッラ「なんですかー?」
アックア「なんであるかー?」
ヴェント「DQN死ね」
フィアンマ「今日お小遣いをくれた教皇に乾杯!」
一同「かんぱーい」
フィアンマ「だぁーから行ってるだろ?俺が最強なの!お前らよりつよーいの!」ダンッ
ヴェント「ハァ?なーにが『倒す』コマンドよ言ってて恥ずかしくないわけ?バカでしょアンタは」バンバンッ
テッラ「お、お三方ともそろそろ次の飲み物頼みますかー?」
フィアンマ「生」
ヴェント「黒霧島ロック」
アックア「……カルアミルク」
フィアンマ「アーックアァ……お前随分さっきからカワイイ酒ばっかりじゃねえか」
アックア「好きなものはすきなのである」
ヴェント「ああそれから、刺身3点盛り」
フィアンマ「いいや5点盛りだな」
テッラ「はいはい他は大丈夫ですねー?」
―――
フィアンマ「倒すで倒せるから苦労ねーんだよ!そもそもお前はまーだ天罰使えないんだろうが」
ヴェント「あんなもん無くったってお前をひねり殺すぐらいワケないんだy」
ガラッ
五和「し、しつれいしまーーす(裏声)」
アックア「店員、やはりそなた以前どこかで…」
フィアンマ「だぁー!このヤサホモ野郎いい加減口説くのやめろよ」
ヴェント「もしかしてアックア、アンタが呑んでる酒は店員さんお勧めだったりするわけ?」
五和「え、えっと私はどちらかといえば芋の方が…」
ヴェント「ハッハァ!アックアァご愁傷様!!」
テッラ「ああ、店員さん。料理はここにまとめて置いていってくださーい。あとこのお皿下げてもらえますかー?」
五和「あ、はいー。では失礼しまーす」
―――
フィアンマ「あーもう飲めね」
ヴェント「だからねぇー私はねぇ科学ってもんがねぇー…ワカメと刺身のつま美味ぁ…」
アックア「むぅ…」
テッラ「さて、そろそろお開きにしますかねー?」
フィアンマ「おーう。俺の奢りだぁーお前らあがめろー」
ヴェント「私が崇めるのは神と神の子だけよブァーカ」
フィアンマ「てめぇ…」
テッラ「会計済ませてきましたので、帰りますよー?」
アックア「………」
テッラ「アックア?どうしましたかー?」
アックア「…トイレに…行ってくるのである」
テッラ「あー飲みすぎですねー、アックアをトイレへ連れて行ってくるので2人は先に行っててくださいー」
フィアンマ「おーう、じゃあ俺達は先に外いるぞ、行くぞヴェント。弁当ッププッゲラゲラ」
ヴェント「殺す…!絶対殺す…!
―――
教皇「随分と楽しんできたようだな」
フィアンマ「あぁー楽しませてもらったよ…だがヴェントお前は殺す」
ヴェント「あー話しかけんな頭痛いわ…」
教皇「後の2人が見えないようだが」
フィアンマ「あぁ、アックアがつぶれた。テッラはそれの介抱」
教皇「ふむ、すぐにミラグレーンを手配しよう。お前達もこれを飲んでおけ、明日楽になる」
ヴェント「肝生?東洋の薬だなんて随分変わったものを持っているのね」
フィアンマ「うるせぇお前の知ったか知識なんていらねえんだよウリりん」
ヴェント「ウリりん…はぁぁぁぁ??誰がうりりんだこらぁぁぁ……あー頭痛い」
教皇「今日はお前達もう寝なさい。明日も4人とも非番にしてあるから」
フィアンマ「おーう」
ヴェント「あーい」
―――
教皇「なかなか大変だったようだな」
テッラ「いやぁ、若いって素晴らしいですねー?特にフィアンマとヴェントは実によく飲む」
教皇「そういうお前もワインを何本もあけたようだが」
テッラ「いやですねー、私の場合は飲まなくてはいけないから飲むのですよ」
教皇「まぁよかろう。ところでテッラ」
テッラ「なんですかー?」
教皇「お前もすごくすっぱい匂いがするから帰れ」
終わり