325 : とある男児の根性理論[] - 2010/06/25 17:03:22.18 m8tTlvk0 1/2

※関連:とある男児の根性理論 とある男児の根性理論2

※単発ネタ


  とある高校の補習教室

 青髪「どーしたんソッギー?なんや考えてるようやけど。モテモテ男子を見つけてもうて、どない制裁加えたろか迷っとるとか?」

 削板「…どうしてオマエそんな根性曲がった発想しか出来ないんだ?」

 土御門「んー、やっぱり変だぜぃ。いつも、『その発想、根性が足りてねぇようだな!根性注入してやろう!』とか言うのににゃー」

  顔に出ていたか。どうやらあの少女のことががよっぽど気がかりのようだ。

 黄泉川「ほう、おまえら。私の授業中におしゃべりとはいい度胸じゃんよ。こんど全員で裏庭の草むしりでもするか?」

 上条「それってひょっとしなくても上条さんが入っているんでせうか?入ってるんでしょ入ってるんですね三段活用!!」

 青髪「んなーっ。もう黄泉川センセってば怒った顔もうっつくしぃ!」

 削板「………」

 黄泉川「本当に浮かない顔じゃんね削板。なんかあったのか?」

 土御門「にゃー、朝からずっとこんな調子ですたい。なに考えてんのか俺達にもわからんぜよ」

 黄泉川「…なんだか知らないけど、私達に出来ることがあったら頼って欲しいじゃん。教師は生徒を助けるもんだから」

 削板「…はい。もしものときは、お願いします」

 黄泉川「うんよろしいっ。あと土御門。あとで職員室に来い。先生に対する口のきき方ってやつを教えてやるじゃんよ」

 土御門「」

 青髪「つっちー羨ましすぎるでー!黄泉川センセの個人授業やなんて…!」

 黄泉川「青髪、お前も受けたいのか?」

 青髪「はいはーい!受けます受けますー!」

 黄泉川「まあ私は警備員の仕事があるから、担当は災誤先生になるじゃん?」

 青髪「」

 黄泉川「あ、ついでに上条もな」

 上条「」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-8冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1277220435/
326 : とある男児の根性理論[saga] - 2010/06/25 17:04:08.36 m8tTlvk0 2/2

  削板軍覇は寮を目指し、歩きつつも考える。なぜ自分の心はこんなにも落ち着かないのだろう。
  あの少女はイギリス清教の教会へ保護され、イギリスに帰るはずだ。それはハッピーエンドになるのではないか。
  
 通行人少女A「―――鴻野江君が転校してから、なんだか教室が少し、物足りなくなっちゃったような気がしますね、佐天さん」

 通行人少女B[あぁ、鴻野江遥希君か。確かにねぇ。鉄装さんも激拳仲間が居なくなって寂しがってたし―――」

 通行人少女C「あ、いたいた!この野郎!ちょっと待ちなさっ―――」
 
 女子中学生達の会話を聞いて、削板はそちらに視線をやった。

 削板(黒髪長髪の女の子と…花瓶あたま?)

  いや、そちらも気にはなるが今はそのことではない。
  転校、物足りない、居なくなる、寂しい…。この感情の正体はそういうものか。
  削板は一度転校してきているのだが、以前在籍していた高校に、人として惹かれる者がいなかったためか、
 はたまた在籍期間が二ヶ月ほどだったためか、そういった感情は芽生えなかった。
  そしてそういった感情を会ってからほんの二時間足らず過ごしただけの少女に抱いていたのか。
  
 通行人?少女C「ちょっとアンタよアンタ!」   
 
  魔術などといったこんな科学の街では普段聞かない言葉を使われたから印象に残っただけだろうか。
  いや、恐ろしい本を頭に詰め込んでまで迷える子羊達を救おうというそんな彼女の根性に―――

 通行人少女C改め御坂美琴「止まりなさいってば!!」

 削板「お?またか電撃中学生」

 御坂「まった電撃中学生って…!私の名前は御坂美琴!ちゃんと言いなさいよ!」

 削板「おまえだって俺のことを名前では呼んでないだろう?自分だけ名前で呼んでもらおうなんて根性足りてねーんじゃねぇのか!」

  うっさいビリビリィぬぉこんじょー

  いつもどおりの日常の中に戻ってきて、削板軍覇は神様に願う。
  願わくば、あの少女にもう一度あえますように。