※関連
頑張れ上条ちゃん!
頑張れ上条ちゃん!出会い編!
――とある公園――
上条「……」グテー
御坂「あら、当麻じゃない」
上条「なんだ、みさ……美琴か」
御坂「なんだとはなによ。で、こんなところで頭抱えてなにしてんの?」
上条「宿題がさっぱりで。外でやれば気分展開になるかなって思って……」
御坂「ふーん。そうだ、ちょっと見せてよ」ズイ
上条(顔が近い!)
御坂「……なんだ簡単じゃない」
上条「そりゃあこのくらいの勉強、そっちはとっくに終わってるんだから当然だろうさ」ツーン
御坂「はいはい拗ねない拗ねない。……よいしょっと」
上条「み、美琴!?」
御坂「なに?」
上条「何故に隣に座ったのでせうか?」
御坂「勉強教えてあげようと思ってだけど? 隣に座った方が教えやすいでしょ?」
上条「ま、まぁそりゃあ……」
御坂「それとも自分一人でやる?」
上条「無理ですごめんなさい」
御坂「ん、素直でよろしい」
――――
上条(美琴からいい匂いがする……)
御坂「これがこうだから……って聞いてる?」
上条「お、おう! 聞いてる聞いてる!」
御坂「顔、赤いわよ?」
上条「そうかぁ? きっと知恵熱だようん」
御坂「そんなに頭使ってるようには見えなかったけど」
上条「俺だって使う時は使うんだよ!」
御坂「ボーっとしてたのに?」
上条「それはその、教え方のうまさに関心してた、だけだよ……」
御坂「そう? それにしても暑くなってきたわね」
上条「俺、なんか適当に飲み物買ってくるよ!」
御坂「あら、気が利くじゃない。それじゃあお願い」
上条「おう!」
御坂「……で、なんで同じ味なわけ?」
上条「ちゃんと別の押したはずなんだけど何故か同じのが……不幸だ……」
御坂「まぁこのマロンクリームソーダは嫌いじゃないからいいけど」
上条「お、俺も好きなんだよ!」ソワ
御坂「そう、奇遇ね」ズズ
上条(軽く流された……これが年上の余裕か……)
御坂「いつまでそこに立ってるの? 早く座りなさいよ」ポンポン
上条「それじゃあ改めて……」
御坂「改まる必要あるの?」
上条「い、いやぁなんとなく?」
御坂「いつも変だと思ってたけど今日はいつにも増して変ね」
上条「なにぃ!?」
御坂「ホントに熱でもあるんじゃない」ピト
上条「み、みこ……!」プシュー
御坂「……。顔は赤いけど熱はないようね」
上条「」パクパク
御坂「大丈夫?」
上条「い、いいいいきなりなにすんだよ!?」
御坂「なにって、熱測っただけだけど?」
上条「こっちにはこ、心の準備ってものがあるんだよ!」
御坂「熱測るのにどんな準備がいるって言うのよ……」
上条「ほら、急に電撃浴びせてくるかもしれないし!?」
御坂「そんな卑怯な手は使わないわよ」
上条「へ、へへん? どうだかな!」
御坂「……それじゃあ、そうしても良いってことよね?」キリッ
上条「!」
御坂「冗談よ。強がり言うならもう少し強くなってからにしなさい」
上条「強がってなんか、ない……!」
御坂「どれどれ」スッ
上条「うわっ!? ……あれ?」
御坂「あはは! なにその慌てっぷり! ははは!」
上条「ぬぐぐ……勝負だ! 勝負しろ美琴! 正々堂々正面からの!」
御坂「じゃあ宿題はいいのね?」
上条「! よくないです……」
御坂「素直でよろしい。今日は当麻の臨時家庭教師やってあげるから私のことは先生と呼んでね」
上条「うっ、分かりました美琴先生……」
終わり