上条「なぁ土御門」
土御門「どうかしたかにゃーカミやん?」
上条「疑問なんだけど、なんで文化祭の出し物がお前の占いの館なんだ?」
土御門「そういう知識持ってるからやりなさいって脅され……頼まれて」
上条「脅されたってなんだよ!?」
土御門「なんて言うか、吹寄に『土御門元春、貴様断ったりしないわよね』って」
上条「あぁ…………。なるほど、確かに脅しだな」
土御門「開店まで少し時間あるしクラスの連中を占ってやるぜよ」
上条「魔術を使って占うのか? 魔術使ったら反動が来るんじゃ」ヒソヒソ
土御門「心配いらないぜよ、知識は魔術師のそれだが魔力は使わないぜい」ヒソヒソ
上条「心配いらないって言うなら占ってもらうか」
土御門「それじゃ試しに占いしても良いかなって人は個室に来てほしいぜい」
一人目:女子生徒A
土御門「それで? 占ってほしいことを聞こうかにゃー」
女A「えっと、その……」
土御門「モノホンの占い師だと何を占ってほしいかすら占うらしいけど、俺には無理だから言ってほしいぜい」
女A「上条君と仲良くなりたいんだけど……」
土御門「」
女A「土御門君、上条君と一緒にいるし、いろんなこと知ってるでしょ? 彼の事教えてほしいな」
土御門(占いじゃなくねコレ恋愛相談じゃねコレ)
女A「それでね、えっと、仲良くなるにはどうすれば?」
土御門(適当にあしらおうかにゃー)
女A「土御門君?黙り込んでどうしたの?」
土御門「カミやんは年上萌えだぜよ」
女A「お、大人っぽくすれば良いのね? ありがと、土御門君!」
二人目:男子生徒A
土御門「で、占ってほしいことは?」
男A「それがな、土御門」
土御門「おう」
男A「紛失した眼鏡がどこにあるか占ってほしいんだ」
土御門「…………は?」
男A「いつ無くしたかも分からんから困ってるんだ」
土御門「…………」
男A「だからさ、いつどこで無くしたか占ってくれよ」
土御門「…………トイレ行ってこい」
男A「ん? なんで?」
土御門「良いから行くぜよ」
男A「お、おう」
土御門「…………まさか頭の上に乗っけて『眼鏡どこ?』って聞かれるとは思わんかったぜよ」
三人目:青髪ピアス
土御門「どうせ『いつになったら運命の人が現れるか占ってください』とかだろ?」
青ピ「それが違うんやな」
土御門「ん? じゃあ何を占ってほしいぜよ?」
青ピ「ボクの本名がどないしたら普及するか占ってほしいんや」
土御門「え、青髪ピアスって本名じゃなかったのかにゃー?」
青ピ「ちょ、流石にひどいでツッチー。そないな名前なわけあらへんやん」
土御門「それで? 本名はなんだったかにゃー?」
青ピ「それはもちr」
ガラッ
吹寄「ちょっと青髪ピアス! 貴様はまだ裏方の仕事があるでしょう! 馬車馬のごとく働け!」
青ピ「ちょちょちょ待ってぇな本名言うことすら許されんのボクぅ?」
バタン
土御門「……とりあえずドンマイだぜよ」
それからも
女B「上条君の好きなタイプを占って!」
土御門「確かちょっと前寮の管理人とか言ってたぜよ! 次の方!」
土御門元春は
女C「どうしたら上条の恋人になれるか教えてー」
土御門「ガンガン当たってけ! あわよくば砕け散れ! 次の方!」
クラスメイト達を
女D「当麻くんかっこいいよね、彼女の有無を占ってほしいな」
土御門「募集中だぜよ! ついでに青ピも彼女募集中! 次の方!」
開店時間まで
男B「当麻と良い雰囲気になってあわよくば付き合いたいんだが」
土御門「ホモなの!? カミやんは至ってノーマル! 次の方!」
占って(?)いきました
吹寄「上条当麻の好きなタイプを言いなさい!」
土御門「対上条属性最後の壁も陥落!? カミやんは年上萌え! 次の方!」
土御門「で、占ってほしいことは?」
姫神「もっと。目立ちたい。どうすれば。」
土御門(やっと女子からもカミやんに関連しない占いの依頼が出たぜよ)
姫神「で。どうすれば。」
土御門「じゃ手相見せてほしいぜよ」
姫神「はい。どうぞ。」
土御門「…………水晶で占ってやるぜい」
姫神「? 分かった。」
土御門「………………タロットでも使ってみるぜよ」
姫神「どうぞ。」
土御門「……………………姫神、大変言いにくいんだが」
姫神「なに。」
土御門「どの占いでも今がピークだって結果なんだが…………」
姫神「」
土御門「…………なんて言うか、ドンマイ」
姫神「泣いてない。泣いてなんか。いない。」シクシク
土御門「それじゃカミやんが最後だな」
上条「おう。占いよろしく」
土御門「何占えば良いぜよ?」
上条「そうだなぁ……この出し物お金取るんだよな?」
土御門「個室の入口に書いてある通り100円だぜい」
上条「それじゃ、どのくらいの儲けになるか、それで打ち上げ出来るか占ってくれ」
土御門「了解だぜい。………………結果出たぜよ」
上条「どうだった?」
土御門「ジュースとお菓子たくさん買ってどんちゃんやれるくらいには儲けれそうだぜよ」
上条「そっか。それじゃあ打ち上げのためにも頑張りますか」
土御門「そうだにゃー。それじゃぁそろそろ開店だぜい!」
土御門元春が占いをするようです 終