御坂「>>1乙、と……」
御坂「さてと、このスレも残りわずかだし? いつぞや書いてたSSの続きでも書いて埋めようかしら」
「くそっ……静まれ、俺の心臓!」
俺の名前は上条当麻。学園都市に住む普通の高校生だ。
そんな俺には、心に決めた愛すべき、そして守るべき存在がいる。
「この映画ペアチケットで、今日こそ美琴を誘うって誓っただろ、上条当麻。気合い入れろ!」
そう、常盤台中学のエースにして学園都市第三位。
超電磁砲こと御坂美琴のことだ。
あいつのことは、いつも追いかけたり追いかけられたりしてるうちに、いつの間にやら一人の女として意識するようになっていた。
「どしたのよ、当麻。こんなところに呼び出して」
「お、おう、美琴」
茶色い短髪にかわいらしい髪留め。
今日も俺が大好きな美琴は輝いて見え、よりいっそう俺の鼓動を早めた。
「いや、まぁ……たいした用事でもないんだが」
「なによ、はっきりしないわね」
俺は、一世一代の勇気を振り絞った。
「み、美琴。俺と一緒に、映画でも見に行かないか?」
「えっ?」
言ってしまった。
「この恋愛映画、前からお前みたいって言ってたろ? だから今度の日曜、二人で行こうかな-、と思いまして……」
しゃべり出してからは、止まらなかった。
返事を聞くのが怖くて、でも気になって、俺は美琴の顔を直視することができない。
すると、フフ、と笑い声が聞こえた。
「あら、あんたが誘ってくれるなんて珍しいじゃない。良いわよ、この美琴お姉さんがつきあってあげよう」
「ほ、ホントか美琴!」
「なーにそんなうれしそうな顔してんのよ。あんたのが年上で男なんだし、少しは威厳見せなさいよバーカ」
「わ、わりぃ……そんじゃ日曜日の二時、駅前でな!」
「うん。楽しみにしてるわね」
そう言って、美琴は去って行った。
俺はと言うと、自分の成し遂げた偉業に感極まり、思わずガッツポーズをして通行人に白い目で見られたわけだが。
そんなことは気にならないほど俺の気持ちは高ぶり、日曜日に思いをはせつつ歩き出した。
――――……
御坂「…………」
御坂「……天才なんじゃないかしら、私」
御坂「いいわ、このSS。最高じゃない!」
御坂「映画ではどんなイベントを起こしてやろうかしら……むふふ……」
御坂「あ、やばい鼻血……ティッシュティッシュ」
黒子「いやだから誰ですのあれ」