988 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] - 2010/08/11 16:21:58.66 i3PczFQo 1/6

御坂「>>1乙、と……」

御坂「さてと、このスレも残りわずかだし? いつぞや書いてたSSの続きでも書いて埋めようかしら」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-11冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1280324048/
992 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] - 2010/08/11 16:25:38.80 i3PczFQo 2/6

「くそっ……静まれ、俺の心臓!」

俺の名前は上条当麻。学園都市に住む普通の高校生だ。
そんな俺には、心に決めた愛すべき、そして守るべき存在がいる。

「この映画ペアチケットで、今日こそ美琴を誘うって誓っただろ、上条当麻。気合い入れろ!」

そう、常盤台中学のエースにして学園都市第三位。
超電磁砲こと御坂美琴のことだ。
あいつのことは、いつも追いかけたり追いかけられたりしてるうちに、いつの間にやら一人の女として意識するようになっていた。

993 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] - 2010/08/11 16:30:05.09 i3PczFQo 3/6

「どしたのよ、当麻。こんなところに呼び出して」
「お、おう、美琴」

茶色い短髪にかわいらしい髪留め。
今日も俺が大好きな美琴は輝いて見え、よりいっそう俺の鼓動を早めた。

「いや、まぁ……たいした用事でもないんだが」
「なによ、はっきりしないわね」

俺は、一世一代の勇気を振り絞った。

994 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] - 2010/08/11 16:34:38.14 i3PczFQo 4/6

「み、美琴。俺と一緒に、映画でも見に行かないか?」
「えっ?」

言ってしまった。

「この恋愛映画、前からお前みたいって言ってたろ? だから今度の日曜、二人で行こうかな-、と思いまして……」

しゃべり出してからは、止まらなかった。
返事を聞くのが怖くて、でも気になって、俺は美琴の顔を直視することができない。
すると、フフ、と笑い声が聞こえた。

「あら、あんたが誘ってくれるなんて珍しいじゃない。良いわよ、この美琴お姉さんがつきあってあげよう」
「ほ、ホントか美琴!」

995 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] - 2010/08/11 16:38:24.34 i3PczFQo 5/6

「なーにそんなうれしそうな顔してんのよ。あんたのが年上で男なんだし、少しは威厳見せなさいよバーカ」
「わ、わりぃ……そんじゃ日曜日の二時、駅前でな!」
「うん。楽しみにしてるわね」

そう言って、美琴は去って行った。
俺はと言うと、自分の成し遂げた偉業に感極まり、思わずガッツポーズをして通行人に白い目で見られたわけだが。
そんなことは気にならないほど俺の気持ちは高ぶり、日曜日に思いをはせつつ歩き出した。



――――……

996 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] - 2010/08/11 16:40:34.02 i3PczFQo 6/6

御坂「…………」

御坂「……天才なんじゃないかしら、私」

御坂「いいわ、このSS。最高じゃない!」

御坂「映画ではどんなイベントを起こしてやろうかしら……むふふ……」

御坂「あ、やばい鼻血……ティッシュティッシュ」




黒子「いやだから誰ですのあれ」