543 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] - 2010/08/16 03:11:58.38 6lfMU6DO 1/510万3000冊の魔導書というものの個人的な見解を上条と土御門に喋らせてみた。2レス程もらう
上条「なぁ土御門」
土御門「どうしたカミやん?」
上条「俺が知らないだけで歴史上の人物で凄いって大抵魔術師だったりするのか?」
土御門「……そうとも言えるしそうとうも言えない。カミやんにしては難しい質問をしてくるにゃー」
上条「ほっとけ。てかなんでそんな曖昧な表現なんだ?」
土御門「これは単純に時代の問題ぜよ。今でこそ研究が進んである程度の魔術の系統、それに伴う術式の構築などがパターン化されて回路をいじられてない人間ならば魔術が使える。けど昔は違う」
土御門「当たり前だが今ほど研究は進んでないし魔術という考えそのものがなかった。全部神の力ということで片付けられていた」
土御門「例えば雨乞いなんかがわかりやすいかにゃー。あれは『たまたま』生け贄だとか儀式の配置だとかがよくて成功しただけ。今となってはやろうと思えばすぐにでもやれる魔術だぜい」
上条「じゃあ当時はたまたまばっかりだったんだな」
土御門「そうそう。まぁそのたまたまを突き詰めていったのが今の魔術だからバカに出来ないんだがにゃー」
上条「ふーん」
土御門「魔導書だとかもつまるところ『たまたま』なんだぜ?」
上条「マジかよ!?」
土御門「様々な理由によりそれ自体が魔術的意味を持ってしまったものを魔導書というのは知ってるな?」
上条「ああ」
土御門「言い換えると魔術的意味を持たなかったものは魔導書から外れということになる。意味があってもせいぜい参考書程度のものかにゃー」
上条「確かに。言われてみれば、だな」
土御門「カミやんは10万3000冊の魔導書は多いか少ないかどっちだと思う?」
上条「……。多いんじゃないか?」
土御門「はたしてそうかな?」
上条「もっとあるってのか!?」
土御門「そういう意味じゃないぜよ。カミやん、世の中に一体いくつの本があると思う? 漫画雑誌教科書辞典――きっと星の数程あるに違いないにゃー」
土御門「その星の数程の中で魔術的な意味を持った大部分が10万3000冊。十分に少ないと思わないかカミやん?」
上条「うーん……。そうだとしてもインデックスが最低でも10万3000回の危機に晒されることには変わりねぇんだろ?」
土御門「……まぁな」
上条「一回でも多いくらいなのにそれが10万3000回だぞ? 俺は多すぎると思うぜ」
土御門「全くカミやんは……」
上条「俺には魔術も魔導書の価値も分からない。けど、これだけははっきりと分かる。インデックスを傷付けるやつは俺の敵だ……!」
土御門「……まぁまぁ現状そんなことはないみたいだし肩の力を抜こうぜい?」
上条「そうだな……。よし、コンビニでも行くか」
土御門「だにゃー」
546 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/08/16 03:17:37.75 6lfMU6DO 4/5終わりです
禁書の世界だともしかしたら適当なノートも魔導書になってしまうんじゃないかって考えてたらこんな時間になった
547 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/08/16 03:25:24.99 3Sm6qygo 5/5原典なら世の14歳が日々生産しているじゃないか
ほら、君の引き出しにも……