732 : とある小犬(こいぬ)の一方通行1[sage] - 2010/09/18 20:35:52.68 JgAolb2o 1/5

 一方通行(アクセラレータ)が見下しているのは、一匹の子犬だった。風力発電の柱の根元に、段ボールに入った子犬が怪我をし、くーんくーんと泣いている。学園都市にはスキルアウトのように、捨て犬や捨て猫は日常茶飯事のようなものな為、彼は特に気にせず歩こうとした

が、

「わー!なにこの可愛い物体!ってミサカはミサカは言ってみる!」

「ウザってぇガキだ・・・・・・」

 隣にいるのは、打ち止め(ラストオーダー)。一方通行(アクセラレータ)は晴天の空を見上げながら、呟いた。

「ねえねえ、ってミサカは・・・・・・」

「あァ?お前が何を言おうと駄目にきまってンだろうが。そもそもまだ病院・・・・・・」

「やだやだ!この子飼うもん!もうミサカのものだもん!ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」

「はァ・・・どォしてこォなった」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-14冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283761119/
733 : とある小犬(こいぬ)の一方通行2[sage] - 2010/09/18 20:36:26.66 JgAolb2o 2/5

 カエル顔の医者は飽きれたように言う。

「・・・・・・また、随分と厄介な生き物を持ってきたね?」

「可愛いでしょ!ってミサカはミサカは自慢してみる!」

「仕方ないね?この子も怪我をしているし、治さないとね?」

 冥土帰し(ヘブンキャンセラー)。

 彼はいかなる怪我や病気にも打ち勝つ。そのためには手段を選ばない。しかし、もう一つ手段を選ばない事がある。それは―

「うん、治したついでにこの子に言語機能がつく首輪を作っておいたよ?」

「え、ええと、一方通行(アクセラレータ)ちゃんと打ち止め(ラストオーダー)ちゃんです?わたしをひろってくれてありがとうなのですよー」

「なンだァこの意味不明な生き物はァ?犬が喋ってンぞ?」

「なんでなんで!?一体どうしたらこんな言葉が出るの!?ってミサカはミサカは混乱してみる・・・・・・」

 そう、彼は面白いと思った事は、手段を選ばず作り出すのだ。一方通行(アクセラレータ)に電極をつけたチョーカーを与えたように。

734 : とある小犬(こいぬ)の一方通行3[sage] - 2010/09/18 20:37:05.47 JgAolb2o 3/5

 一方通行(アクセラレータ)と打ち止め(ラストオーダー)は挨拶をしてきた柴犬を不思議そうに見ている。

「な、な、なんですかー?」

 一方通行(アクセラレータ)は言った。

「オマエ、名前はなンだ?」

「こ、こ小柴先生と呼んでくれると嬉しいですー」

 打ち止め(ラストオーダー)は目を輝せながら、小柴先生(柴犬)を見つめている。

「か、かわいい!も、もうミサカ我慢できない!もふ!もふふ!もふふふ!ってミサカはミサカはダイビングモミモミをやってみる!」

「うひゃぁ!?や、やめてくださいー!!打ち止め(ラストオーダー)ちゃん苦しいです!」

 小柴先生(柴犬)のとっても可愛い鳴き声を届いたのか、打ち止め(ラストオーダー)は、うう、と涙ぐむ。

 打ち止め(ラストオーダー)は小柴先生(柴犬)を抱いたまま、

「せ、先生、ミサカは・・・・・・ミサカは・・・・・・アナタのことを愛してる!」

「え、ええっ!?」

「ハッ。くだらねェ。いいこちゃンごっこは外でやるンだなァ」

 その言葉を聞いた、打ち止め(ラストオーダー)は、一方通行(アクセラレータ)を侮蔑した目で彼を見下した。

「ん?誰ですか?もうアナタなんてミサカはいらないんですけど?早く消えてくれません?ってミサカはミサカは言ってみる」

「オマエ・・・・・・俺があの日に何を叫ンだとおもってンだ・・・・・・」

「『確かに俺は一万人もの妹達(シスターズ)をぶっ殺した。だからってな、残り一万人を見殺しにして良いはずがねェンだ。ああ綺麗事だってのは分かってる、今さらどの口が言うンだってのは自分でも分かってる! でも違うンだよ! たとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それでこのガキが殺されても良い理由になンかならねェだろォがよ!』でしたっけ?昔はじーんと思い出し泣きしたけど、もうどうでもいいやってミサカはミサカは冷ややか言ってみる」

「こ、殺す! このガキ!」

735 : とある小犬(こいぬ)の一方通行4[sage] - 2010/09/18 20:37:49.10 JgAolb2o 4/5

 その一言で小柴先生(柴犬)は一方通行(アクセラレータ)の恐ろしさに気づいていなく、打ち止め(ラストオーダー)から離れ一方通行(アクセラレータ)を止めようとした。

「喧嘩はだめなのですよー・・・・・・・ん?何ですかー?このボタン」

 バチンという音が聞こえた。

 一方通行(アクセラレータ)の感情が爆発する。

「ふざっけンじゃねェェぞォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

 彼の能力はベクトル操作。壁にあるコンクリートに手を突っ込み、建物ごと投げようとした瞬間、

「理由だけでもBakabakaコンピューティングパワーを、私は知っていることが何のため御坂私はIchikoroパイロット御坂ためです切って」

 言葉がグチャグチャになった。そして、パタリと倒れる。

 実際には「バーカバーカ演算能力さえ切っちゃえば、アナタなんてイチコロだもん!ってミサカはミサカは知ってるんだもん」と打ち止め(ラストオーダー)が言いながら、倒れた彼に乗っていたのだが、一方通行(アクセラレータ)はよくわからなくっていた。


 小柴先生(柴犬)は壮絶な様を見ながらパタンと後ろに倒れながら、こう言う。


「な、何でこんなことにーっ!?」

736 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/09/18 20:38:56.71 JgAolb2o 5/5

以上です。至らぬ所が多々あると思いますが、ありがとうございました。