759 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] - 2010/10/22 03:53:27.95 KixOrBs0 1/7

ちょっとだけど、せっかく書いたので投下をば
ロシア編、もし一方さんサイドと御坂が接触してたら、パラレル妄想の結果
出だしだけ

4~5レスお借りします。

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-15冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285633664/
760 : もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 1[] - 2010/10/22 03:59:19.61 KixOrBs0 2/7


死傷者を出さなかったとはいえ、ハイジャックなんて犯罪行為にまで手を染めてまでやって来たロシア。
かすかに秋の訪れを感じさせる秋風に包まれた学園都市とは真逆の、視界一面に白銀が広がる極寒の地。

氷点下の世界から身を守るために防寒がばっちりな冬服で身を守っている少女、御坂美琴は、
口を覆うように両手をかぶせながらあわい呼吸を繰り返す。
ハァ、と肺の中の空気を排出するたびに、厚手の手袋の隙間から半透明な息が大気中へと漏れていく。


(さて、ここまで来たのは良いけれど。こっからどうやってアイツを探そうか)


アイツを見つけるためだけに、国境すらも越えて追いかけてきた。
液晶画面の端に見覚えのあるゲコ太ストラップを見た時から、ただ美琴は無我夢中でここまで飛んできた。


(なーんか、媒介にできそうなものは……何もないか。あるのは雪、雪、ずーっと雪ばっか)


首を動かし周囲の様子を確認するも、辺り一帯は雪原。
能力を介して干渉できそうな電子機器類は一切存在しない。


(……携帯端末を使って情報を集める他なさそうね)

「さっさと見つけて、心配かけるなって一発引っ叩いるんだからッ!!」


上着のポケットにしまいこんでいた携帯端末を取り出しながら、彼女は決意を新たにした。

761 : もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 2[] - 2010/10/22 04:01:52.24 KixOrBs0 3/7


美琴は慣れた手つきで携帯端末のボタンを操作していく。
そのたびにゲコゲコ、可愛らしいカエルの鳴声が鳴った。

緊張感が支配する戦争の中心地には不釣り合いの間抜けな音。

しかし、それが単独でハイジャックを成功させるような実力者の本性が、
実はファンシー系グッズをこよなく愛する一四歳の女子中学生ということをひっそりと証明していた。


(大した情報はないわね……。なにか、ジャックできそうな電波回線とかあるといいんだけど)


各勢力の現状の配置図、自分の現在地点、数分後に行われるドンパチの指示など。
世界大戦に関する情報はいくつか手に入るが、とある少年に繋がりそうな有益な情報はなに一つとしてない。


「この際、能力の出力をあげて空気中の電磁波を辿る、ってのは駄目か。
 ただでさえ学園都市は世界中の国とドンパチやってんだから、『能力者』が居るってばれたら色々メンドイ」


一応、自分は発電系能力最高峰の学園都市第三位。
学園都市と敵対している側の人間に見つかるのは避けた方がいいだろう、と結論づける。
一人のお節介やきの男を探しに来ただけであって、美琴は戦争の奥深くにまで関わるつもりは鼻からないのだ。

それに、学園都市側にみつかるのも避けたい。

ただでさえ外出許可をとらずに単身ロシアまで飛んできたしね、と美琴を頭をがりがりと掻き、


「わざわざ、自分から『ここにいますよ~』なんて馬鹿げた真似はしないほうが、利口ってもんよね」

762 : もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 3[] - 2010/10/22 04:04:15.85 KixOrBs0 4/7


学園都市が参戦している戦争の中心地。
AIM拡散力場の観測・補足する専用機器がないとは断言できない。


(……ここでは、できるだけ能力使用は控えたほうかよさそうかも)


そのような考えに至り、常日頃から全開バリバリでビリビリ発電している少女にとっては苦行のような現状に、ため息がひとつ。

気になる人を追って海外へ。

まるで安っぽい映画のヒロイン役を美琴がこなしていると知れば、
友人たちは「すごい、すごい! 一人の男性を海外まで探しに行くなんてまるで映画みたい」と
頬を上気させ夜景よりも綺麗な光を瞳に輝かせながら、キャーキャーと騒ぐかもしれない。

つい先日まであった日常を思い出し、美琴はふっとやわらかな笑みを浮かべた。


「さーって、私も早くみんなの所に帰りたいし、ぱぱっとアイツを見つけるとしますか!!」


携帯端末でここから数キロ離れた地点に軍事用のアンテナを有する基地があることはすでに確認済。
電柱、アンテナなにひとつないここよりは多少マシなはず。
まずはそこを目先の目的地に決めると、美琴は携帯端末の画面を閉じ、再び上着のポケットへと仕舞い込んだ。


(ここまでやているのだから、みつからないなんて無様な手柄だけは手に入れたくない)

763 : もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 4[] - 2010/10/22 04:07:11.76 KixOrBs0 5/7


絶対に、見つけ出す。

美琴がそう呟き目的地の基地へと歩を進めようとした途端。



「――――ッ!!」



ドガシァアアア!!!



脳に直接叩きこまれる超音波にも似た衝撃と、後方から聞こえてきた雪を蹴散らす轟音。

不意をつかれたように脳内に流れ込んできた脳波に、美琴の思考が停止する。
以前にも、感じたことのある電子信号。
脳波の強度は劣るが、本質的には自分とまったく同質のものである、ソレ。


「ぶっひゃああァ! こりゃ面白い展開だね。ミサカにも予想外だよ!!」


慣れ親しんでいる声のようで、それでいて少しばかり大人っぽい声が聞こえ、美琴は勢いよく振り返った。
舞い上がった雪煙りが次第に落ち着いていく。
轟音をもたらしたであろう原因の姿がわかるにつれて、美琴の目が見開いていった。


「なになに、コレ。なんなのかなこのコレ!! 
 ミサカシリーズ大集合ってかぁ? おっもしろーい ぎゃははあああ♪」

764 : もし御坂が一方通行サイドと接触していたら 5[] - 2010/10/22 04:09:35.78 KixOrBs0 6/7


声の主は、一七,八くらいの女性であった。
茶髪の髪をボサボサのまま放置しており、目の下には浅黒い隈のようなものがある。
来ている白い戦闘服は、年相応的な体つきの肉体にぴったりと張り付くような形で少し艶めかしい。
人を嘲るような笑いを浮かべているが、左腕を包むように巻かれている包帯とそれを固定するギブスがなんとも痛々しくみえた。

雰囲気、話し方、外見年齢。
全てにおいて若干異なるが、全てにおいてほとんど美琴と同じような見た目。


「ど、いうこと……?」


美琴は突然現れた目の前の人物に目を白黒とさせる。
彼女のあっけに取られた能面のような顔を見て、白い戦闘服の女はさらに口を歪ませて笑った。


「はじめまして、お姉様(オリジナル)。
 このミサカは第三次製造計画でつくられたミサカだよ」


女は、ケラケラと腹を抱えて笑い声をあげながら宣言する。

 
「―――そうだね、名乗るとしたら『番外個体(ミサカワースト)』かな?」

765 : 終り[] - 2010/10/22 04:14:00.39 KixOrBs0 7/7

番外個体と一方通行がエリザリーナの居る基地の周辺でスパイ狩り?をしているところ辺りを想定。
番外個体と打ち止めの存在に戸惑ったり、
一方さんと一発触発になりつつも一時的に協力関係をなったりする御坂を妄想。

とりあえずココまでしか書いてないけど。
お邪魔しました。