10000号「ミサカは、ミサカァッ!?あは、アハヒハハハヒハハ」
一方「あァ?」
10000号「一方、ミサカはァッ、アヒャハハハヒハハ」
一方「……」
一方「なにこれ」
.
10000号「ミサカ、ミサって、ミサミサミササァッ!」
一方「あのもしもしィ?」
10000号「何かってミサカ?みさ、ミサミサカァッ!?」
一方「なンなのお前」
10000号「ミサカはミサかかかかかかかかか」
一方「……」
一方「帰っていい?」
10000号「実験を、ミサかぁ?ミサ、ミサミサ?アフウウウヌフフ」
一方「実験をォ?」
10000号「はじミサカハアッ!ミサノミサミサ、みさみさみさかぁ!」
一方「……」
一方「えっ、これも実験?」
.
10000号「その、ミサカハハハハハハハハ、トミサカ!」
一方「えェと、こんにちはァ、一方通行でェす」
10000号「ミサカは、ミサカッタミサミサノミサカ!?」
一方「第一位なんすけどォ」
10000号「ミサカはミサカ、lvぜ、ロミサカミサカ」
一方「……」
一方「会話できてる?」
一方「ミサカさンはァLevel0なンですかァ?」
10000号「ミサカは0ミサカ、アフヌヌヌヌヌヌミサカ」
一方「Level0となると大変なンでしょうねェ?」
10000号「ミサカは、ミサカにヤクやく薬クククククク!」
一方「……」
一方「クスリィ?」
10000号「ミサカは、能力ミサわはははははは。あげあげみさかのみさみさなみさ!」
一方「ミサカはミサカァ?」
10000号「ミサミサ、ミサカアッ!」
一方「……」
一方「わッかんねェ……」
.
10000号「ミサカハマサかのにひやひゃひゃひゃ!」
一方「実験始めていいの?なァ」
10000号「ミサハみさはさはさささささ、死ぬハハハハハハ?」
一方「……」
一方「ベクトルでどうにかなんのかな」
一方「おいィ変なこと思いついちまったぞォ」
10000号「ミサカは疑問なミサかな、ミサカ!」
一方「バカは死ンでも治らねェ」
10000号「ワハワハミサカはワハワハアハアハアハハヒ」
一方「……」
一方「ギャグってわかってんのォ?」
一方「いや、冗談ぬきでこいつのこれは死んでも治りそうにねェ。というより、」チラッ
10000号「ミサかはミサノミサカはミサのみしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」
一方「このまま殺したら、枕元に出そうだなァ……」ダラダラ
一方「……」
一方「連れて帰るか?」
一方「いやいやいやいや、俺は何をいってンだァ!?」
一方「こんなの、ほっといたら……」
10000号「ミサみさみさ~♪ミサノミサハ♪ミサミサミサが~♪」
一方「歌うンじゃねェ!」
10000号「ミサッ!?ミサミサミサカッ!」ピシッ
一方「……」
一方「意外と可愛くね?」
一方「……」
一方「疲れたンだなァ、俺ァ」
10000号「ミサカ?ミサミサッサッサ!」ナデナデ
一方「撫でるな!ってあれ、反射はァ?」
10000号「ミサぁっ!!!」バチバチ
一方「……」
一方「油断したァ」
一方「つかれた、俺は帰る」
10000号「実験は、ミサカだってアヒャハハハヒハハ」
一方「お前相手に実験なンかできるかよォ」
10000号「ミサカはミサカを殺さずにしてミサカなミサッテミサミサ!」
一方「あー、目障りだから早くどっかいってくンねェかなァ?」
10000号「殺してミサカをミサカなミサミサ!!!!」
一方「……」
一方「殺して、だと?」
. .
一方「おまえを殺すのに十分もいらねェぞ?」
10000号「ミサかはミサノミサカはミサのみしゃしゃしゃしゃしゃしゃ、しゃ、しゃ……」
一方「あァ?」
10000号「ミサカは、みさ……」パタリ
一方「……」
一方「倒れやがった」
10000号「……」
一方「見事に動かねェ、てか。俺ァなンもしてねェぞ」
10000号「……」
一方「……コロして、なァ?実験となりゃァコロしてやンだが」
10000号「……」
一方(後味わリィな、おい)
10000号「……」
一方「恨ンだり、すんじゃねェぞ……」ダラダラ
10000号「……」
10000号「……スヤスヤ」
一方(………………………ちィッ!)
……………
…………
………
一方「結局ゥ、持って帰ってきちまったァ……」
10000号「……」
一方「死ンだ様に動かねェ」
10000号「……」
一方「……死ンでンじゃね?」
一方「……」
一方「まさかなァ」
一方「しッかし、どォすっかなァ、これ」
10000号「……」
一方「まァ、目覚ましてから、実験開始とするかァ」
10000号「……」
一方「……」
10000号「…………………ミサ」
10000号「………助けて」
一方「……やりずれェ、やりずれェぞ、おい」
一方「……」
一方「俺は随分とやさしィンだなァ」
――翌朝
10000号「ミサカはミサカはミサカはミサカはミサカはみさかはみさかは……」
一方「……」
一方「信じられるかァ?」
一方「これ、寝言なんだぜェ」
一方「コーヒーがねぇ」
一方「買いに行く」テコテコ
ジュウダンヒューン
ハンシャティカーン
一方「ああァ?」
10001号「銃弾が跳ね返って頬をかすめましたとミサかは血をぬぐいながら驚きます」
一方「なンだァ?もう実験の続きかァ」
10001号「はい、とミサカは肯定します」
一方「お前何号?」
10001号「10001号ですと、銃弾を込めながら答えます」
一方「まだ、10000号殺してないンですけどォ?」
10001号「あれは失敗作です、とミサカは肩を竦めて言います」
一方「記念すべき一万人目が失敗作ですかァ?なめてるわけ?」
10001号「本来なら、どの妹達以上の力を持ったミサカになるはずだったのですが、途中で壊れてしまいました、とミサカは実験の一部を公開します」
一方「しゃべれてないのはそのせいかよォ」
10001号「今ではこの薬がないと活動することもままならないじょうたいです、とミサカはヒラヒラと薬を見せびらかします」
10001号「また、すこしだけ言語知能も回復するそうです」
一方「それ、貰えるか?」
10001号「どーぞ、とミサかはビクピクしながら手渡します」
10001号「その薬を投与しないと死んでしまいます、と我妹達ながら情けないと笑ってみます」
一方「Level0だったなァ、あいつ」
10001号「薬の影響ですね、と――」
一方「あーはいはい、情報提供どーも」
10001号「――ミサカは銃を構えて撃ちます」バーン
一方「ハンシャー」
10001号「」アタマグシャア
一方「……さあて、どォしたもんかなァ」
10000号「……みさかは……みさか……」
一方「コーヒーうめェ」
10000号「……みさかは……しに」
一方「……取り合えず、飲ませてみてェ……すこし話してェ……
そンで、殺すか」
10000号「……クスリゴクン」
10000号「……」
ムクリ
一方「お目覚めですかァ?」
10000号「爽やかな朝ですね、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「話せるようになッたンだな」
10000号「おかげさまです、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ようやく、楽になれるのですね、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「楽にィ?残念ですけどォ、お前は俺に殺されるンですがァ?」
10000号「それが楽になれることなのです、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ミサカは、もう死にたいのです、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「……」
10000号「あなたは、死にたいと思ったことはありますか、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「ンなもン」
一方「……」
一方「何度だッてある」
10000号「実験は辛いものですとミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「……」
10000号「御坂はミサカとして矛盾しています、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「実験=辛いものという認識は妹達にあってはならないものなのですが、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ミサカは造られた時どの個体よりもほんの少しだけ能力が高かった、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「それで薬漬け、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ミサカは、貴方に殺されるために生きてきたのです、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「こうなってしまったのは残念ですが、貴方に殺されることがミサカの辛さを消してくれる、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ミサカは、御坂、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「……おまえよォ」
一方「口から血ィ垂れ流して、何言ってんのォ」
10000号「口からだけではありませんよ、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「お前、俺が手ェ出さなくても死ぬンじャね?」
10000号「ええそうですね、それとミサカは貴方に提案がありますとミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「あァ?」
10000号「貴方はこの実験で二万通りの殺し方というのを体験しますが、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「見殺しにする、という殺し方はおそらく組み込まれていないでしょう」
一方「……」
一方「あァ!?」
10000号「あと十分で私は完全に停止するでしょうとミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「お前ェ、俺になにさせるつもりだァ?」
10000号「……すごく、恥ずかしいのですが、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「……貴方の隣りで死なせてください、とミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
一方「……」
一方「ギャハ」
一方「ギャハハハハハハハ」
.
一方「……」
一方「なんの冗談だァ?」
.
10000号「ごほっ、ミサカは貴方のために、ミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「だから、みさかは、ミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ミサカは、目的、ミサカはミサカ貴方のためはミサカはミサカ…」
10000号「ミサカ、は貴方がまさかのミサかは、ミサカノミサミサカァ」
10000号「ガ、ミサカは殺されミサカとしてミサカにミサカノミサカ」
10000号「ミサカはミサカはミサカはミサカはミサカ……」
10000号「ミサカはミサカは……貴方の……」
10000号「ミサカの……」
10000号「」
.
一方「昨日言ったよなァ……」
一方「おまえを殺すのに十分もいらねェ……ッて」
一方「お望み通り、見殺しにしてやったぜェ?満足かよ」
一方「クソ野郎がァ」
………………
……………
…………
………
……
…
10002号「死体は回収しておきました、とミサカは血だらけの身体で答えます」
一方「あァ……」
10002号「では実験を再会しますとミサカは――」グシャァ
一方「今日はこれで終わりだなァ?」
返り血一つない一方は前と変わらず妹達を潰していく。
しかし10000番目から、殺す理由が一つだけ増えた。それは【生まれさせた責任感】である。造らせ、調教して、辛い目に合わし、その責任を取るために殺す。それは、とても矛盾していた。どうしようも無いくらいに。
誰か、誰かが止めてくれればこの矛盾した責任感から開放される……甘ったるい考えだ、と彼自身思う。
だが第三者の介入がなければ止まらないぐらいに、落ちてしまった。止めることは出来ない。
……ヒーローが救えばいい。妹達を。
そんなヒーローいやしない、諦めかけていた一方通行だったが――
10000番目から32番の後。
ヒーローがやってきた。
.
そして、その後
死に損ないもやってきた。
「アハハ!ミサカ!ミサカは!」
「貴方に再会して、嬉しさが言葉に出来なかったり!」
785 : 10000号「アハハ!ミサカ!ミサカは!」[sage] - 2010/11/14 23:48:42.97 XBjl1bIo 25/27以上となりやすー
投下って体力使うな……
786 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/11/15 00:16:22.96 uo8fU7.o 26/27ギャグ、シリアス、キチガイ色んな要素の詰まったSSだったな
投下乙
787 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/11/15 00:27:41.75 Fq0/XsAO 27/27なるほど、番外固体のプロトタイプか