542 : 苦手なことその1[] - 2010/12/08 21:29:03.05 7qnNF9M0 1/5

美琴「アンタ、名乗り出ればヒーローよ」

上条「……無理だ」

美琴「無理? 何で」

上条「絶対、笑う」

美琴「笑わないわよ、何で」

上条「本当だな、上条さんをハメようとしてないな」

美琴「してないわよ」

上条「……わかった」

しばらく沈黙した後
顔を赤らめながら
上条が言う

上条「……知らない人と話すの恥ずかしい」

美琴「はぁ?」

上条「むしろ、怖い」

美琴「……アンタ、私と初対面で話しかけてきたじゃない」

上条「あれは、お前が絡まれて、困ってると思ったから。困ってる人の前で怖いとか言ってられないだろ」

美琴「そうなの?」

上条がこくりと頷いてから
口を開く

上条「すごく、頑張った」

ちょっとだけ胸を張り
誇らしそうな上条
美琴を助けた事よりも
話しかけられたことの方が

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-18冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291435546/
543 : 苦手なことその2[] - 2010/12/08 21:30:55.14 7qnNF9M0 2/5

上条「あのあと、追っかけられて勝負を挑まれてるうちに、お前とは話せるようになったけど」

美琴「けど?」

上条「基本、知らない人とは話したくない」

美琴「……そうなんだ」

上条「だから、名乗り出るのは不可能」

美琴「じゃ、私が一緒に言ってあげようか?」

上条「本当か!」

美琴「え! ああ、う、うん」

上条「本当に知らない人と話すとき、助けてくれるのか!」

美琴「いや、そこまでは言ってないけど」

上条「うう、ありがとう、ありがとう」

上条が涙を流しながら、美琴の手をとる
情けなくもあるが、多分、心からの言葉で

美琴「言ってないって。……ま、いっか」

なんとなく、受け入れてしまう
名乗り出るうんぬんもぐだぐだだけど

544 : 苦手なことその3[] - 2010/12/08 21:31:32.86 7qnNF9M0 3/5

太陽がまぶしいので
久しぶりに布団を干そうとベランダに出る

上条「あれ、もう布団が」

「おなかがすいたんだよ」

見知らぬ少女が手すりに引っ掛かっている
このままじゃ、危ない

でも、知らない人だ

携帯電話を取り出し
短縮ダイヤルをかける

相手を呼び出しながら
携帯と反対の手を
少女を助けるべく手を差し伸べる

545 : 苦手なことその4[] - 2010/12/08 21:32:12.08 7qnNF9M0 4/5

美琴『はい、もしもし』

上条「ビリビリ助けて」

美琴『はぁ? 何があったのよ』

これを最初に、今後、幾度となく
上条当麻は初対面の人物に遭遇すると
御坂美琴に電話をかけるようになる

それがすべてをちょっとだけ
変な方向に導いてしまう
けど、それがきっかけで……



546 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] - 2010/12/08 21:33:35.24 7qnNF9M0 5/5

以上です

もしも、上条さんが人見知りだったら? というネタです

お目汚し失礼しました