579 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] - 2010/12/09 15:28:37.42 T9PwlLk0 1/10

>>542からの人見知り上条さんを書いたものです

ちょっと続きを考えました

上条さんキャラ崩壊、上琴気味です

7~8レスほどいただきます


関連

苦手なこと
http://toaruss.blog.jp/archives/1018207390.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-18冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291435546/
580 : 恥ずかしい事その一[] - 2010/12/09 15:29:20.58 T9PwlLk0 2/10

寮の自室でごろごろしていると
携帯電話が軽快なメロディを奏でる

画面に表示されるのは
いつものばか

美琴「はい、もしもし」

上条『おう。今、大丈夫か』

美琴「大丈夫だけど、何? 今度はどんな面白外国人と遭遇したの?」

上条の電話で呼び出されて、あやしい外国人と出会った回数は
もう数えたくないレベルだ
大量のローマシスターとか棍棒持った筋肉男とか
どうしようかと思った

581 : 恥ずかしい事その2[] - 2010/12/09 15:29:56.35 T9PwlLk0 3/10

上条『流石の上条さんも、そう何度もエンカウントしませんよ』

美琴「じゃあ、何よ」

上条『次の日曜、空いてるか』

美琴「空いてるけど、何?」

上条『これまで世話になってるし、お礼をしようと思ってな』

美琴「お礼?」

上条『おう、知らない人と話すときに助けてくれたお礼』

美琴「別に、もう慣れたからいいわよ」

上条『遠慮するな、いつもの公園に9時な、じゃ』

美琴「あ、ちょっと!」

電話が切れてしまう
言いたい事だけ言いやがって

美琴「ま、暇だし別にいいか」

582 : 恥ずかしい事その3[] - 2010/12/09 15:30:53.94 T9PwlLk0 4/10

今の電話の主の
知らない人と出会った時
美琴の影に隠れる情けないところと

困っている人のため
全力でぶつかる姿が
並列で思い浮かぶ

美琴「ちょっと、楽しみかも」

黒子「なにが楽しみなんですの?」

美琴「な、なんでもない!」

ルームメイトの質問を誤魔化しながら
さっきの電話の声を思い出す
やっぱり楽しみなのかもしれない

583 : 恥ずかしい事その4[] - 2010/12/09 15:31:31.79 T9PwlLk0 5/10

上条「もしかして、待ったのか」

天気のいい日曜日
いつもの公園の自販機前
会話はそんな言葉で始まった

美琴「そんなことないわよ」

上条「でも、約束の30分前だぞ。待たせると悪いと思って早めにきたのに」

美琴「私もそう思ったの! 今来たとこだし!」

本当は1時間前に来ていた
自室で待っているのがもどかしくて、つい

上条「なら、いいけどさ。じゃ、行くぞ」

美琴「どこ行くのよ」

上条「行ってのお楽しみだ」

二人で並んで歩き出す
休日の朝
男の子と女の子
これではまるで

584 : 恥ずかしい事その5[] - 2010/12/09 15:32:11.89 T9PwlLk0 6/10

ステイル「奇遇だね、二人とも」

インデックス「おはようなんだよ」

美琴「おはよう」

上条「ども」

見知った顔と遭遇する
どっちも隣の男の電話で
呼び出されて知り合った

ステイル「先日は世話になったね」

インデックス「二人のおかげで大助かりだったんだよ」

美琴「大したことはしてないわよ、魔術なんて専門外だし」

上条「うむ」

ステイル「謙遜することはない、君たち二人のおかげで被害は最小限だった」

インデックス「みんな感謝してるんだよ、二人はもっと誇りに思っていいかも」

美琴「違うわよ、私はただ、手伝っただけ。みんなの力じゃない」

上条「おう」

ステイル「そうかい? でも逆に君たちが困って時は言ってくれ」

インデックス「すぐに助けに行くんだよ」

美琴「ありがと、気持はもらっとく」

上条「ああ」

ステイル「遠慮すること無いのに。じゃ、僕たちはもう行くよ」

インデックス「ばいばいなんだよ」

そう言ってシスターと神父は去っていく

585 : 恥ずかしい事その6[] - 2010/12/09 15:33:21.28 T9PwlLk0 7/10

美琴「ねえ、もうちょっと話さないの? あの二人と」

上条「上条さんは、かなり頑張りました」

美琴「……あれで?」

上条「あれで」

美琴「あの二人と知り合って、しばらくたつじゃない」

上条「おう。だからあの二人はそこそこ話す方だ」

美琴「あれで?」

上条「あれで」

美琴「もうちょっと何とかならないの?」

上条「なめるなよ。この街でまともに話せるのは、お前と青ピと土御門だけだ」

美琴「……そうなんだ」

上条「おう」

美琴「なんでそんなに偉そうなの」

ため息をついて歩き出す
ほんと、どうしようもないやつだけど
ほっとけない
たまに頼りなるし
ほんと、たまに

586 : 恥ずかしい事その7[] - 2010/12/09 15:34:29.91 T9PwlLk0 8/10

美琴「映画館?」

上条「そう、あれだ」

美琴「ゲコ太?」

上条「お前、アレ好きだろ」

美琴「うん、でも……」

確かに好きだし
映画も見たかった

上条「恥ずかしいんだろ、大丈夫」

美琴「大丈夫?」

上条「俺が見たがったことにすればいい。お前の友達に見られても大丈夫だ」

美琴「アンタの友達に見られたら?」

上条「大丈夫だ。青ピも土御門も俺がゲコ太見てたくらいじゃ、バカにしたりしない」

美琴「……そう」

上条「じゃ、行こうぜ」

美琴「友達に見られたら、ゲコ太どころじゃないんだけど」

上条「え?」

587 : 恥ずかしい事その8[] - 2010/12/09 15:35:26.35 T9PwlLk0 9/10

美琴「男の子と映画館に入るんだもん、みんなデートって思うわよ」

上条「……想定外だった」

その表情から
ホントに気づいてなかったんだなと思う
ちょっと浮かれていた自分が恥ずかしい

美琴「ま、いっか。いこ」

上条「いいのか?」

美琴「いいの。見たいんだもん」

上条「じゃ、行くか」

並んでチケット売り場に歩きだす
これはデートじゃない
だってコイツはそう思ってないから
でも、そのうちに……


588 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] - 2010/12/09 15:36:50.89 T9PwlLk0 10/10

以上です

なんか、人見知りどころじゃないような気もします

お目汚し失礼しました