804 : なれそめアイテム[sage] - 2010/12/20 03:34:46.40 3y54bP20 1/15注意
1キャラ崩壊
2少し長い
3フレンダが生きてる
4眠い
浜面「あれからもう一カ月か…」
浜面「一カ月か? まあいいや」
浜面「思えば、駒場さんが第一位にやられて、スキルアウトのリーダーになって、そげぶされてスキルアウトやめてアイテムの雑用になって…」
浜面「そう言えば、初めてアイツらと会った時ってどんな感じだったっけ?」
浜面「確か……」
【回想】
浜面「えーっと、ここで良いんだよな?」
浜面「つーかファミレスかよ。もっと何かマフィア的なアジトかと思ってたんだが」
浜面「確か○○番のテーブルだったかな」
浜面「……あった、ここか。よし!」
浜面「あのー…」
麦野「コンビニのシャケってやたらパサパサしてて堅いのよね」
フレンダ「何これ? サバ缶!? 超美味いんだけど!!」
絹旗「フレンダ、超は私だけのセリフです。ジャロに超訴えますよ?」
滝壺「南南西から信号が…」
浜面「……」
あ、ありのままに今起こった事を話すぜ! アイテムとかいう暗部組織と合流するためにここに来たら、
美少女4人がシャケとかサバとかマナガツオとか訴えて勝つよ!とかシンゴー!とか言ってた。
何を言ってるのか分からねーと思うが、俺も何を言ってるのか分からない。何言ってんの俺?
絹旗「誰ですかあなた?」
そう言えば、最初に話しかけてきたのはコイツだったな
浜面「……」
絹旗「もしもーし? 人の話聞いてますか? 超シカトですかこの野郎」
浜面「あ、すまん、あの…もしかして」
浜面「あんた達がアイテムとかいう組織なのか?」
その言葉を聞いた瞬間に、フレンダと絹旗が同時に銃を突きつけてきた
浜面「うおっ! ちょっ! ちょっと待て!?」
ちなみに滝壺は相変わらずどこか遠い目をしながら虚空を見つめ、麦野はシャケの骨と格闘してたっけ
絹旗「あなたは何者ですか?」
フレンダ「場合によっちゃ生かして返すわけにはいかないってわけよ」
俺は確信した。一見どこかのアイドルグループに見えるコイツらは、絶対にカタギじゃねぇ。
こんな中学生くらいの女の子が無駄のない動作で銃を突きつけてくるなんて普通じゃねぇ。
はっきり言ってションベンちびりそうだった。だが、俺だってそこそこの修羅場を潜ってきてんだ! 怖気づくわけにはいかねぇ!
浜面「お、俺は!」
麦野「浜面仕上君ね」
浜面「え? あ、ああそうだ…いえ、そうです」
カラカラに干上がった喉の奥から絞り出す様に、やっとの思いで声を出したが、
すかさず奥でシャケをつついていた女がそれを遮ってきた。
麦野「話は聞いてるわ、今日からアイテムの雑用係に配置されたんでしょ?」
浜面「あ、はい…」
思わず敬語を使っちまったけど、この女にはそうさせるだけのオーラっつーか、まあそんな物があった。
見た目も雰囲気もお嬢様みたいで、何というか、華のある女だったな。
俺は直感で、この人は美人で優しくてカリスマのある人だと思った。
ほんと、直感って全くアテにならねぇよな。アンタもそう思うだろ?
絹旗「コイツが新しい雑用ですか?」
フレンダ「冴えないっつーかエロそうな顔してるけど本当に使えるの?」
しばいたろかこのガキゃ
麦野「そういう事言わないの」
麦野「えーっと、浜面クンだっけ? まあ立ち話もなんだからさ」
その女は、目の前のティーカップにジョロジョロとお茶を注いでいる
そして、得体の知れない液体で満たされたティーカップを差し出しながらこう言った
麦野「お茶でも飲んで、話でもしようや」
浜面「麦茶ですか?」
麦野「紅茶よ」
一瞬だがどす黒いオーラがこの人から滲み出ていたのは、きっと気のせいだろう
というわけで今俺は、この女の園に腰掛け、優雅にティーカップなんぞ片手にしてるわけだが…
正直居づらい!
こっちとらまだ純情な高校生だ。その俺が、こんな美少女に囲まれて放課後ティータイムとかマジでもう……ふぅ…
浜面「そんじゃ、いただきます…」
一言そう言い、俺は差し出された紅茶に口を付けた。
分かってるよ一方さん、オマエ紅茶なンてガラじゃねェだろォがよォって事くらい。
だがそんな事はどうでも良い、何で彼女ら達はやたら興味深そうにじーっと俺の顔を見てるんだ?
浜面「………」
ああ、そうか。もしかしたらコイツら、俺に惚れてんのか?
……なんてな、言ってみただけぶぐぼがほげががががががががががががが!!!!!!!
浜面「ひぎゃおあああああああああああ!!!!!」
麦野「ぷっ!あっはははははは!!」
絹旗「浜面ww何言ってんだか超わけわかんないwwww」
フレンダ「HAHAHAHAHAwwww」
滝壺「……クスッ」
喉が! 喉が焼ける!!! なンだなンだよなンですかこれはァ!!!
悶え狂う最中、俺は見てしまった。
麦野の手に握られた、タバスコの瓶を。
麦野「ゴメンゴメン、ちょっとしたイタズラよ。緊張してたみたいだったからね」
そう言いながら、麦野は俺に冷水を差し出してきた
浜面「げほっ、ゲホッ!!」
緊張をほぐすにしてもやり方ってもんがあるだろ!
と叫びたいところだったが、喉が焼けて声がでない。
とにかく俺は差し出された冷水を一刻も早く喉に通す事だけを考えていた。
だから気付いてなかったんだ。地獄の洗礼はまだ終わっていなかったという事に
ゴクッ…!
浜面「おうああああああああああああアッー!!!!!」
そう言えば、なんか冷水も妙に赤くて、まるでトマトジュースみたいだった気がする。
悶える俺、それを見て腹を抱えながら笑う少女達。
駒場さん、ブラック企業に就職したんだがもう限界かもしれない…
麦野「さて、浜面クン」
浜面「……」
え? 何か俺の名前を呼ばれた気がする
滝壺「大丈夫? はまづら…」
浜面「……」
今思えば、心配してくれたのは滝壺だけだったな。さすがは俺の彼女
麦野「面接をはじめましょうか」
浜面「……」
浜面「溶接?」
麦野「私は工場長かっての。面接よ、め・ん・せ・つ♪」
浜面「あれ? 一体どういう…」
駒場さん、どうやら俺、まだ正社員じゃなかったみたいです。
まあそんな事愚痴っても仕方ない、面接はとにく元気よくハキハキとしゃべる事が大切だ。
麦野「浜面クン、好きなAVのジャンルはなにかにゃー?」
浜面「はい!バニーです!!……って何言わせんだゴラァ!!!」
麦野「バニーね。アンタ達、絶対にウサミミ付けちゃダメよ」
絹旗「超了解です」
フレンダ「やっぱりはまづらはエロいってわけね」
滝壺「バニー…うさぎさん?」
浜面「俺が襲うって前提なのかよ!! つーかお前ら普段ウサミミとか猫耳とか付けてんのか!?」
麦野「冗談よ浜面」
浜面「悪質だ! 陰湿だ! 純情少年の性癖を暴露された事の苦しみがお前に分かるのか!?」
麦野「冗談だぴょん♪」
浜面「やめろおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
麦野「浜面クン、次の質問だぴょん」
浜面「すみませんごめんなさいごめんなさい…」
麦野「長所と短所を言ってみなさい」
浜面「え?」
そう言えば、俺の長所と短所って何だ?
これってある意味就活生にとっては最大のテーマだよな。
………
つーかよォ、どうせまた俺の解答を聞いてみんな爆笑するんだろ?
だったらこっちから笑わせてやろうじゃねぇか!!
浜面「ちょうしょ! たんしょ! はい言ったー!!」
麦野「……」
絹旗「……」
フレンダ「……」
滝壺「……」
浜面「……」
浜面「……あれ?」
なに? なんなのこのエターナルフォースブリザードな空気は?
フレンダ「お前は何を言ってるんだぴょん」
絹旗「超寒いんですけどぴょん」
滝壺「ぴょん…」
麦野「アンタ、まじめにやる気あるぴょん?」
浜面「はい、すみませんでしたぴょん…」
麦野「はい、これで面接は終わりね」
浜面「やっと終わった…」
麦野「本日はご苦労様でした。今後のあなたのご活躍をお祈り申し上げます」
浜面「やめろ! 急に丁寧な口調になるのはどう考えても不採用フラグだろ!」
麦野「そんなのただの都市伝説でしょ。なんなら今ここで結果聞きたい?」
浜面「え? あ、ああ…」
麦野「浜面クン、君の面接の結果だが…」
浜面「ゴクリ…」ドキドキ
麦野「フ・サ・イ・ヨ・ウ・カ・ク・テ・イ・ネ」
浜面「伝説じゃねぇじゃねぇか!!」
麦野「冗談だぴょん♪」
浜面「もうやめてくれないその語尾? あと冗談って?」
麦野「採用よ浜面」
浜面「……」
浜面「えっ? もう一度言ってくれない?」
麦野「採用だぴょん♪」
浜面「いえもういいです…」
麦野「ま、そういうわけで。歓迎するわよ浜面」
絹旗「私の名前は絹旗です。超ってほどでもないけどよろしくお願いします」
浜面「よ、よろしく…」
フレンダ「私はフレンダよ、沢山こき使ってあげるから覚悟しなさいってのよ」
浜面「富蓮蛇? 凄い名前だな」
フレンダ「どこの族だっての!?」
滝壺「よろしくね、はまづら」
浜面「ああ、よろしくな…」
採用されたよ駒場さん。
職場は美少女4人と一緒…
あれ? これって…俺勝ち組じゃね? 浜面仕上に春がきたんじゃね!?
ははははっ!!うらやましいか野郎ども!!今日から俺はリア充なんだせヤッホー!!!
浜面「そう思っていた時期が私にもありました」
はまづらードリンクまだー?
はまづら、ちょっとコンビニでシャケ弁買ってきて
はまづらー!
浜面「………」
浜面「職場は美少女に囲まれてるハーレム(笑)。給料は雀の涙。福利厚生は皆無、労災とかクソ食らえ、死亡率は中東の紛争地帯以上」
浜面「羨ましいだろ? 羨ましいだろお前ら?」
浜面「なあ、代わってやっても良いんだぜ? いや代わってくださいマジで!!!」
818 : なれそめアイテム[] - 2010/12/20 03:51:28.12 3y54bP20 14/15以上ですぴょん
819 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/12/20 03:52:13.06 SmdlArUo 15/15乙だぴょん