584 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] - 2010/12/29 00:10:30.90 3xJdEMAO 1/5先日に引き続きノリと勢いの陰陽師のTUCHIMIKADOさんネタ書きました
ちょっとシリアスにしてみました
5レスくらいもらうかも
※関連
陰陽師のTUCHIMIKADOさん
http://toaruss.blog.jp/archives/1019080584.html
最近おかしなことがよく起こる
ファミレスで会議をした時、何故か店員がグラスを5つ持ってきた
パシりの馬鹿面まで同じことをした
もうアイツはいないのに
視線を感じることが増えた
仕事が仕事だからいつ狙われてもおかしくないが、殺気の籠ったソレじゃない
一体なんなのだろう
アジトにいると、もう一人いるような気配がする
アイツの部屋だ
思い切って開けてみるが誰もいない
でも何故かアイツの好物が転がっている
どうしてこんなものがあるのだろう
全部処分したはずなのに
アイツの声が聞こえる
空耳なんかじゃない
皆といるときは笑い声が
私一人でいるときは泣き声が
これは私にしか聞こえないらしい
なんなのよ……どうしたいのよ……フレンダ……!!
「こいつは……何か言いたいことがあるみたいだぜい?」
突然投げ掛けられた声に驚いて振り向く
グラサンに金髪、アロハシャツ……確か……暗部の……!
なんでここに!!
「おっと、戦う意志はないぜい。それよりも……若ッ!」
小さく、でも気迫ある掛け声と共にそいつの手から青白い光が溢れる
優しく部屋を照らす光が、本当ならいるはずのない人を写し出す
……フレンダ!!
「麦野……私、どんなに謝っても、絶対許されないことをしちゃったわけよ」
「だから……結局あんなことになっても仕方ないわけよ」
そんなことない!
私が……!私が……!
「……麦野。私ね、麦野や絹旗、滝壺さんに浜面。皆と一緒にいて、すごく……すごく楽しかった……!」
「結局、アイテムの皆のこと、大好きってわけよ!!」
フレンダ……
「……時間だ」
そんな……!もう少し……もう少しだけ……!
「結局、幽霊ってのはいつまでも存在しちゃいけないわけ……って、ほら麦野!可愛い顔が台無しってわけよ!」
笑って笑って!と無茶なことを言いやがる
笑えるなら笑って見送りたい
でも涙しか出てこない
ごめん……本当に……ごめんねフレンダ……
「もぉ!この期に及んでまで謝らないでほしいわけよ!……大丈夫、私はいつも、皆と一緒にいるわけよ!」
「麦野……今までありがとう!」
そう言ってフレンダは、まるで青い蛍のように……天に昇っていった
私は……私は……
「……アイツはお前のことなんてこれっぽっちも恨んじゃいないぜい」
「お前に出来るのは、アイツの分まで、精一杯生き抜くことだ」
あ、アンタ……血だらけじゃない!
「あぁ大丈夫。全然大丈夫だにゃー」
そんなこと言ったって……!
「俺も暗部。お前も暗部。暗部同士の馴れ合いや助け合いは不要だろ?」
そうかもしれないけど……!
「……だが、ああいう類いは別件だ。もし何かあったら連絡するんだにゃー」
そう言ってメモを渡してきた
目を通してみる
どうやら彼は陰陽道を活かした仕事を暗部とは別に行なっているらしい
この科学の街で何を……といった感じだが目の前で見せられては信じる他無い
お礼を言おうと顔をあげると既に彼は居なかった
誰にも聞こえることのない感謝のセリフを一人呟く
今日のことは絶対忘れない
フレンダ……私、あなたの分まで……
陰陽師ってスゴい
私は夜、またベッドで少し涙を流した
588 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] - 2010/12/29 00:19:33.41 3xJdEMAO 5/55レスもいらなかったでござる
時系列は気にするな!
お目汚しゴメス