595 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga] - 2010/12/29 02:10:34.55 lpoIX4Eo 1/4
アイツにとってそれは何気ない日常の一コマだったのかもしれない。
けれど私にとっては――――。
「無視すんなやこらーっ!!」
いつもの、退屈しない街を二人で歩く。
休日の喧騒の中、私たちはまるで世界の中心だった。
「何これ……すっごく可愛いんだけど……!」
「なんだよったく、一体どうしたのかと思ったら」
「文句あるの」
「いや、オマエも女の子なんだなーと思ってさ」
そして何より大切なのは。
今、私の隣にはアイツがいるって事だ。
(もしかしてこれって……デート……よね……)
「うわああああっ!!」
「いきなりどうしたっ!?」
596 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga] - 2010/12/29 02:11:52.92 lpoIX4Eo 2/4
そう、私はきっと。
どうしようもなくアイツの事が――――、
「うっせーよバカ」
「照れてんの?」
「うっせーよ!」
超能力だとか、名門お嬢様学校だとか。
そんなラベルは関係ない。
「勝負よっ!」
「どうしてそうなるんですかー!? 不幸だー!」
アイツはそんな事を気にしてないし、気付いてもないかもしれないけど。
私だって一人の女の子なのだ。
「なんでオマエが泣くんだよ……」
「っく……ふぇ……だってぇ……」
597 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga] - 2010/12/29 02:13:00.23 lpoIX4Eo 3/4
どれだけ自分に嘘をつこうとも。
「――――ねえ」
これだけは確かな真実。
アイツの前では、私はただの――恋する少女。
「キス、して」
598 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga] - 2010/12/29 02:16:01.41 lpoIX4Eo 4/4
とある少女の恋物語、来年あたり公開予定
初回特典も何かあるはず
※開発中の画面につき、仕様が変更となる場合があります