605 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/12/29 12:16:37.23 2ws8aUDO 1/5エウレカセブン第48話のあの名シーンを禁書22巻でパロってみた。配役等がおかしいのは仕様
麦野(まぁ、人生色々ってところね。心残り? ないって言ったらそれは嘘)
麦野(私もまだまだ若いし、暗部なんてクソったれな所にいないで普通の生活をしてみたい。もっと美味しい鮭弁だって食べてみたい)
麦野(そりゃあね、私だって年頃の女だし、素敵な恋とか出来れば本当に最高なんだけど。そう、本当に最高。だけどなんか本当にあーぁって感じ。どうしてこうなったんだろう……)
麦野(気になる人? いたわ。そう、過去形よ。今更だけど素直に助けを求めれば良かった……なんて考えてる自分が憎たらしい)
麦野(もう、どうしようもないのに。もしまた今度生まれてくることが出来るなら、今度は日の下を堂々と歩きたい。……もう、どうしようもないのに。本当、憎たらしい)
浜面「俺が行く」
ディグルヴ「おい!」
浜面「俺があいつを止める。麦野沈利を説得する」
ディグルヴ「なに言ってんだ! 今は私情を挟んでる場合じゃない!」
浜面「私情のなにが悪い!!」
ディグルヴ「ッ!?」
浜面「バカ野郎だと思ってくれていい。あいつを……麦野を止めるのは俺の役目だ。だから行くんだ」
ディグルヴ「……、」
麦野「もし、この戦争が終わっても生きていられたら、小さな鏡を一つ買って、笑顔の練習をしてみよう」
滝壺「むぎ、の……?」
麦野「何度も何度も練習しよう。もう一度逢うために」
滝壺「聞こえるよ、むぎのの声」
麦野「もし、誰も傷つけずに生きて良いと言われたら、風にそよぐ髪を束ね、大きな一歩を踏みしめて、胸を張って逢いに行こう」
麦野「生きていたい……ごめんなさいを言うために。生きていたい……沢山の罪を償うために」
滝壺「言えるよ」
麦野「生きていたい……気付かなければ良かった、こんな気持ち……!」
滝壺「生きて良いんだよ。生きちゃいけないなんて、誰も言ってないよ!」
麦野「じゃあどうしたらいいんだよ!! アイツがどこにもいねェんだよッ!! 私は、もう……」
滝壺「絶対伝わるよ、むぎの」
麦野「ううん、滝壺。もう伝えられない……」
浜面「麦野ーッ!」
麦野「あ……」
浜面「麦野ーーッ!! 麦野ーーッ!」
麦野「あ、あぁ……浜面!!」
麦野「浜面! 浜面!」
浜面「よっ、麦野。その、なんだ、久しぶり」
麦野「バカかテメェは! こんな所に来るなんてどういうつもりなんだよ!」
浜面「わ、悪い」
麦野「でも、特別に許してあげる」
浜面「そっか」
麦野「逢いにきてくれた、救ってくれた」
浜面「救えた、のか?」
麦野「救おうとしてくれた!」
浜面「初めて見た、そんな顔」
麦野「え……?」
浜面「か、可愛いよ」
麦野「き、聞こえない!」
浜面「好きだって言ってんだよ!!」
麦野「初めて……こんな嬉しい気持ち。なんかもう死んでもいい!」
麦野「ううん、違う。生きたい。浜面と一緒に、ずっと」
浜面「ああ生きよう、一緒に」
609 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/12/29 12:20:43.57 2ws8aUDO 5/5おわり
あの名シーンを見たことない人は是非見てみるといい。エウレカセブンからアネモネセブンになる