636 : ○○こわい1/2[] - 2010/12/29 23:39:33.72 sNZbKPo0 1/3
上条「なぁ」
美琴「ん、なに?」
上条「まんじゅうこわいってあるよな」
美琴「ああ、落語の」
上条「へぇ、落語だったのか。話の流れは知ってたけど初耳だな」
美琴「おい! で、まんじゅうこわいがどうしたの?」
上条「昔、居候にさ、その話をしてやったんだよ」
美琴「落語とは知らずに」
上条「それはもういい。でさ、アイツすぐに真似して『まんじゅうこわいんだよ』とか言い出したんだ」
美琴「なんか、簡単に想像できるわね」
上条「で、ついつい饅頭を実際に食わせてやったんだよ。悪乗りして」
美琴「ふむふむ」
上条「すると、あいつも調子に乗って『カレーがこわいんだよ』とか『ラーメンがこわいんだよ』とかいいだしたんだよ」
美琴「で、アンタも堪忍袋の緒が切れたと」
上条「いや、カレーもラーメンもくれてやった」
美琴「へ?」
上条「で、他にも色々くわせてやったんだ」
美琴「へぇ……」
637 : ○○こわい2/2[] - 2010/12/29 23:40:06.29 sNZbKPo0 2/3
上条「でも、アイツ最後になんて言ったと思う?」
美琴「なんて言ったの?」
上条「アイツは『とうまの優しさがこわいんだよ。本来の意味で』とかいったんだぜ」
美琴「ふーん」
上条「まあ、『おかしいですよ! インデックスさん!!』で流そうとしたんだ」
美琴「……へ、へぇ」
上条「そしたら、マジで説教された」
美琴「ふぅん」
上条「ま、それだけなんだけどよ」
美琴「……」
上条「……」
美琴「……私はさ」
上条「ん?」
美琴「アンタの人生がこわいかな」
上条「おい!」
美琴「落語と同じ意味でね」
上条「へ?」
美琴「さ、帰ろうか」
上条「お、おう」
了
638 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] - 2010/12/29 23:42:23.82 sNZbKPo0 3/3以上です
「まんじゅうこわい」を結構長い間、昔話だと思ってました
お目汚し失礼しました