佐天「ふぃ~寒い寒い~!」
自宅の玄関を開けて、忙しなく中に入る。
外は雪が降っていて、数秒開いただけの隙間からもチラチラと入り込んでくる。
私は片手にさげたコンビニ袋を持ち直し、急いでドアを閉めた。
佐天「ただいま戻りました~」
自宅に帰ってきたというのに「敬語」。
何故なら、
美琴「スー……スー……」
佐天「ありゃ。御坂さん寝ちゃってるよ」
御坂さんが遊びに来ているから。
大晦日。
こんな日にも関わらず――というか、こんな日だからこそ。
初春と白井さんは風紀委員の仕事で出払っていて、御坂さんは一人部屋で過ごしていた。
まぁ、私もだったのだが。
佐天「御坂さん起き……まぁ良いか」
どうせ後で初春たちと合流して初詣に行くんだし。
それまで寝てても構わないだろう。
時刻は午後11時30分。
年越しまであと半時間しかない。
とりあえず、買って来た飲み物とインスタントのお蕎麦をしまっておく。
佐天「さて、コタツに……」
節約のため暖房をつけていないので、ウチの中で暖を取るにはコタツに入るしかない。
――のだが。
佐天「あ……」
何となく、躊躇した。
自宅のコタツに入るのに何故躊躇しなければいけないのか。
理由は一つしかない。
美琴「うぅん……クー……」
コタツの一辺で、御坂さんが突っ伏して寝入っている。
その隣が――少しだけ、空いていた。
「人が一人入れそうなくらい」
佐天「……」
いやいや。
いやいやいや。
はっはっは。
何を仰るやら。
……何も仰ってないね。
佐天「はぁ。何やってんだか」
私はさっさとコタツに入った。
もちろん。御坂さんの反対側にだ。
少し体を捻る姿勢で、付きっぱなしのテレビに顔を向ける。
『ホーリーエンジェモン! ホーリーエンジェモン!』
『デデーン! 垣根、アウトー!』
佐天「あはは! 馬鹿だ!」
馬鹿だ。
あーあ。
……馬ー鹿。
788 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/12/31 16:02:34.90 G.iVQm6o 4/4あ、終わりです
何だろねコレ
突発的に書いた
後悔はしていない