未来捏造六年後通行止めパロディ、またかよと思います
一方さんがヘタレで打ち止めさんがちょこっとかっこいいです。気を付けて下さい。3レスほどお借りします
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「打ち止めァァあ!」
リビングでくつろいでいた同居人が急に奇声をあげる。
と、思った瞬間にはもう、彼は夕飯を作る自分に抱きついていた。
「うわっ、どうしたの? いつにもまして顔白いけどってミサカはミサカは尋ねてみる」
「み、みかンが…」
「蜜柑がどうかしたのってミサカはミサカは怪訝な面もち」
大概彼の言うことはくだらないのだが、今回ウエストに回される手の力は強く、もしかしたら本当に重大なことが起きたのではないかと少女に思わせたのだ。
「…うゥ…、みかンが腐ってた…」
(…案の定こう来たよ)
2人の間に、気味の悪い沈黙があった。
「……あぁ、そう」
「お、おい。ジト目で俺ンとこ見ンじゃねェ」
「だってそれくらいは成人なんだからさあ、頑張ろうよーってミサカはミサカは説教を開始してみたり」
「いや、年齢とは別だろォよ」
「あと、萌キャラみたく媚びを狙ってるのか分からないけど、とりあえず涙目止めてよってミサカはミサカは不愉快さを正直隠しきれない」
「泣いてねェ!」
「もう一個追加で、エプロンにシワ付いちゃうから離れて欲しいなってミサカはミサカは懇切丁寧にお願いしてみたり」
「ひっ!」
比喩ではなく、目で追えない速さだったと後に打ち止めは語る、のかもしれない。
5歩程の距離まで離れた彼は、不安げに二足で直立しながら、両の手のひらで口元を隠していた。
透き通った白い肌なので、かわいそうなぐらいに、頬に差した朱が目立っている。
「……いや、そんなに急がなくたって大丈夫ってミサカはミサカはあなたを弁護してみるけど」
「おわ、わりィ」
「とりあえず!蜜柑の方は後でミサカが片付けておくから、あなたは一刻も早く年賀状を書きに戻ってってミサカはミサカは大晦日のこの状況を焦ってみる」
「すまねェ」
「テレビばっかし見ちゃ駄目だよ?」
「あァー…、頑張る」
少しばかりの猫背で、一方通行はリビングに戻っていった。
残りの人数は30人、彼は少し凹んだ様子でペンを握る。
台所では、ピピピと魚の焼けたタイマーの音がした。
--いよいよ、今年も終わる--。
「今年最後の大仕事だからね、ミサカも本気だよってミサカはミサカは腕をまくってみたり」
果たして国営の歌合戦までに、彼女の仕事は終わるのか。
彼は打ち止めとのチャンネル権を奪回し、N響の第九を見ることができるか。
それは神のみぞ知る。
792 : 終わり[] - 2010/12/31 18:02:19.26 R8ueysAO 4/4
よいお年を!という感じです。
あと、捏造なのにここをお借りしまくるのに心が少し痛んでいまして、スレ立てしようかなと思ってます。今まで感想下さって本当にありがとうございました!
皆さんにとって2011年も良い年になりますように!