829 : 君は転入生1/6[] - 2011/01/14 00:41:25.73 iEc3LaBAO 1/7

上条さんとクラスメート勢とインデックスで一年後パラレル、6レスほどいただきます



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それは、とある少年が二学期の出席日数不足を賄うためにほぼ毎日学校に行った春休みを経てからの、高校二年の春のこと――。

始業式を終えて、ロングホームルームを待つ休み時間。
相も変わらずこのクラスが学年中で一番興奮して、今日のこの日を迎えていた。
自分の椅子に座っている上条はクラス替えをしていないために一年生から変わらないクラスメート達。その彼らの雑談をよそに、胸に手を当てて唸っていた。

土御門「カミやん。 今からなんてしょうがないぜよ?」

上条「……土御門、そりゃ緊張すんに決まってんだろ」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-21冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294925147/
830 : 君は転入生2/6[] - 2011/01/14 00:44:16.57 iEc3LaBAO 2/7






青ピ「何をそないに不安がる要素があるん?」

上条「えぇ…? いや、あいつ馴染めるかなーとか」

土御門「このクラスにも知り合い多いし、打ち上げのときを考えるに心配するだけ無駄だと思うにゃー」

それにしても、と青髪ピアスは朗々とした声で続ける。

青ピ「小萌先生も終業式の日に『春から新しいお友達が増えるのですよー』なんて爆弾を落とさんでもなあ」

上条「みんなもよく知るお友達ってので検討はついたけどな」

青ピ「いやー楽しみやなー」

上条「エロい目で見んなよ」

土御門「おおっ! カミやんの牽制が入ったぜよ!」

831 : 君は転入生3/6[] - 2011/01/14 00:45:24.11 iEc3LaBAO 3/7







小萌「はーい、みんな。 席に着くのですよー!」

唐突に高校にはそぐわない幼い声が教室に響き渡る。
その声に従い、生徒たちは駆け足で自分の席に着く。

教師としてはベテランの域に入った月詠小萌が、その小さい体躯を左右に揺らしながら正面へと歩いていくのを上条は2日ぶりに見た。


小萌「今日からみんなも二年生なのです」

入学式ということで彼女が身に纏っているのはスーツで、それもきっと特注なのだろうと上条は内心考えた。

832 : 君は転入生4/6[] - 2011/01/14 00:46:54.34 iEc3LaBAO 4/7





小萌「新年度ということで色々と連絡はあるんですけど、先にやるべきことをやっちゃいましょう」

ふうと一息を入れ、いたずらっ子のような表情で教え子達を一瞥した。

小萌「…喜べ野郎どもっ! 三月に伝えた噂の転入生ちゃんは! モノホンの帰国子女さんです!!」

「いよっ、しゃぁぁぁああ!!」

「さすが小萌ちゃんんん!!!」

「結婚してぇぇええ!!」

「スーツ可愛いすぎるでぇぇええ!!」

一気に沸き立つ教室内、上条も一層気持ちが高まる。
青髪ピアスの目が血走っていることなど些末な問題だった。


833 : 君は転入生5/6[] - 2011/01/14 00:48:08.23 iEc3LaBAO 5/7







小萌は視線を教室入り口の扉に向けて、にこにこという擬音も聞こえそうな笑みを浮かべた。

上条(ああ、来るんだよな…)

上条はごくりと唾を飲み込む。
首の血管がせわしなく鼓動して、少し息苦しさを感じた。

小萌「よぉし! それでは廊下にいる転入生ちゃん! 入って来ちゃって下さい!」
そして一瞬の静寂があり


ガラリ
トットットッ

いつもより彼女の顔は赤く、青い瞳はほんの少し潤んでいるようだった。

上条(…お前も緊張してんだな)

小萌「それでは自己紹介をして下さい」

はい、と小萌はチョークを渡す。
教室の黒板には、白い文字でラテン語が踊っていった。

834 : 君は転入生6/6[] - 2011/01/14 00:50:05.29 iEc3LaBAO 6/7







カタン

書き終えた彼女はくるりと振り返り、正面を向いた。

「……」

2人の視線がかち合う。
触れる瞳。

上条(頑張ってこい)

上条が一回大きく頷くと、若干のぎこちなさはあるものの、その顔には安堵の笑みが戻っていた。

そして、唇が開く

インデックス「…イギリスから来たIndex-Librorum-Prohibitorumなんだよ。 えっと、インデックス、って呼んで欲しいな」
よろしくね、と続く言葉は主に男子による歓喜の叫びにかき消されてしまった。




(つづくかも)

835 : 終わり[] - 2011/01/14 00:53:07.13 iEc3LaBAO 7/7

君に届けを読んで、家の中の上インも十分良いけど学校に出てっても面白いなあと。
なんとなくネタが湧いてきたのでまたお借りすることになるような。
ありがとうございました