897 : 星のどこかで 1/3[] - 2011/01/15 23:01:11.61 ihmT29YJ0 1/4

美琴「何、見てるの?」

ベランダで夜風に当たっていると、
後ろから美琴に声をかけられる。

上条「ん、星」

頭上に広がる天空から
目を晒さずに答える。
隣に美琴が並ぶ気配。

美琴「あれいすたー?」

上条「違います! 普通に夜空を見上げてました!」

美琴「へぇ、意外とロマンチストなのね」

からかう様な口調で美琴が言う。
確かに、上条自身でも柄では無いと思う。

上条「悪いかよ」

美琴「嫌いじゃないわ」

星空から視線を下ろすと、
隣の美琴は優しく微笑んでいる。
なんとなく気恥ずかしくなって
また、星空を見上げる。

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-21冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294925147/
898 : 星のどこかで 2/3[] - 2011/01/15 23:01:51.04 ihmT29YJ0 2/4

上条「……なぁ」

美琴「何?」

上条「……笑うなよ」

ずっと前から思っていた。
自分でも子どもっぽいと思う疑問がある。
それを隣の少女に、聞いてみたくなった。
理由は自分でもわからない。

美琴「何を?」

上条「……宇宙人っていると思うか?」

美琴「宇宙人?」

上条「わ、笑うなよ!」

自分でも、なぜ宇宙人なのかはわからない。
でも……

美琴「別に笑ってないんだけど。……そうねぇ、魔術師や天使がいるくらいだし、いるかもね」

魔術。
異なる技術との出会いが、全ての始まりだった。
残念ながら、出会った瞬間の事は覚えてはいない。
しかし、科学と魔術の出会いがもたらしたものは
今でも、上条の胸の奥にある。

上条「お前は超能力者だしな」

美琴「そうね。で、なんで唐突にそんな事言いだすのよ」

899 : 星のどこかで 3/3[] - 2011/01/15 23:02:31.71 ihmT29YJ0 3/4

上条「行ってみたいと思ってよ」

美琴「どこに?」

上条「空の向こう」

そこで、また違う考えや、
違う文化と出会いたい。
それは、素敵な事だから。

美琴「どうやって?」

上条「勉強して、ロケットでも作る」

美琴「アンタの成績で?

上条「う、それを言われるとな……」

確かに、上条の成績は良くない。
しかし、これからの努力次第であるいは……

美琴「しょうがないわね。私が見てあげるわよ、勉強」

悪戯っぽい笑顔で、美琴が言う。
いつから、この表情を大切に思えるようになったのか。

上条「御坂。……頼む」

美琴「任せなさい! スパルタで行くからね」

上条「おぅ、望むところだ」

いつか、新しい出会いの時。
その時にも、彼女に隣に立っていてほしい。
どうしてか、そう思う。


900 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/01/15 23:04:31.28 ihmT29YJ0 4/4

以上です

最初は宇宙人がいると主張して馬鹿にされる上条さんのはなしを書くつもりでした


お目汚し失礼しました