740 : 祝い[sage saga] - 2011/02/03 02:53:36.45 fUXfEUlp0 1/5


禁書「とうま、冷蔵庫の中身少し借りてもいいかな?」

上条「ん、なんで? 飯ならもう少し待てば俺が作るけど」

禁書「そうだけどそうじゃないの!」

上条「何なんだ一体……」


禁書「ふっふっふーん♪」

上条「インデックスが料理をしている……だと?」

禁書「なにかな、その言い方は。私だって料理くらい出来るんだよ!」

上条「そ、そうか。しかしやっとインデックスさんも家事をしてくれるように……」

禁書「あ、これとうまの分はないんだよ」

上条「一人で食うのかよ! なんなんだこの暴食シスターはあだだだだだだだ!!」

禁書「私のでもないもん!」ガブッ

上条「だからなんなんだよぉぉぉぉぉぉ!!」


美琴「ねえ、佐天さん。今欲しいものってある?」

佐天「欲しいもの、ですか? んー、……お金?」


元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-22冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295367884/
741 : 祝い[sage saga] - 2011/02/03 02:54:09.59 fUXfEUlp0 2/5


美琴「いや、そういうんじゃなくて。えーと、貰いたいもの、っていうか」

佐天「……もしかして、プレゼントですか?」

美琴「うぐっ……まあ、そうね」

佐天「この時期にプレゼント……白井さんの誕生日とか?」

美琴「んーまあ半分正解。黒子だったら何あげればいいか分かるんだけど……」

佐天「何が好きか分からないんですか?」

美琴「いや、一つは分かってるんだけどね。でも私がそれをあげるってのもおかしな話だし」

佐天「んー? まあ、なんだかよく分かりませんけど」
佐天「まあ、貰って困るようなものじゃなければ嬉しいと思いますよ」

美琴「……そうね、色々考えてみるわ。ありがとう、佐天さん」

佐天「いえいえ、お役に立てたなら嬉しいです」


??「エンゼルさま、エンゼルさま」

??「エンゼルさま、お聞かせください」

??「今回も、イケニエを捧げれば……」

??「……なるほど。それでは、私は今日もエンゼルさまを信じます」


742 : 祝い[sage saga] - 2011/02/03 02:55:16.87 fUXfEUlp0 3/5


代わり映えのない一日を過ごした俺は、自宅のドアを開ける。
瞬間、パァン! という炸裂音と火薬の匂いが襲い掛かってきた

「な、なんだ!?」

「ハッピーバースデーなんだよ!」

「おめでとう! さ、向こうにそのちっこいのが作った料理があるし、行きましょ」

「短髪が作った、変なカエルの砂糖菓子が乗ってるケーキもあるんだよ!」

「変なって、ゲコ太のどこが変なのよ!?」

そのまま奥に手を引かれていけば、本当にパーティの準備が整っていた。
それっぽい装飾、それなりに見栄えのする料理に、無駄に豪華な(でもonゲコ太な)ケーキ。

「……さ、ローソク吹き消しなさい」

手順すっ飛ばしていきなり電気が消える。
戸惑いながらも、ふぅっと一息で火を消した。部屋が一瞬真っ暗になる。
瞬間、ベギン!! と床板が爆ぜ、突如として人影が眼前に躍り出た。

「は、え!?」

「な、何かな!?」

即座に動いた美琴によって電気が点き、人影の姿があらわになる。
火野神作がいた。

「……」
「……」
「……」

それっぽい装飾、それなりに見栄えのする料理、ゲコ太onケーキ。
と、火野神作。
ミスマッチにもほどってものがあるんじゃあ。

「……どうすればいい、エンゼルさま」
「答えろよ、エンゼル様。この空気、どうすればいいんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

火野は唐突に自らが持っていたナイフを自分の胸につき立てる。
そのままガリガリと乱雑に動かすと、やがて傷跡が文字のような形になっていった。
“HAPPY  BIRTHDAY ”
その言葉を見た火野は、自身の血に塗れた顔で凄絶な笑顔を浮かべ、言う。

「ハッピーバァスデェェイ、>>692」

終われ。

692 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/02 22:34:37.45 BEffJJdDO 4/5

むしろ中学受験(昨日から今日にかけてがピーク)とか節分(明日)とか俺の誕生日の方が時期ネタなのにな

743 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2011/02/03 02:56:07.28 fUXfEUlp0 5/5

ほんの悪ふざけだった、今は微妙に反省している。