禁書「とうま、冷蔵庫の中身少し借りてもいいかな?」
上条「ん、なんで? 飯ならもう少し待てば俺が作るけど」
禁書「そうだけどそうじゃないの!」
上条「何なんだ一体……」
禁書「ふっふっふーん♪」
上条「インデックスが料理をしている……だと?」
禁書「なにかな、その言い方は。私だって料理くらい出来るんだよ!」
上条「そ、そうか。しかしやっとインデックスさんも家事をしてくれるように……」
禁書「あ、これとうまの分はないんだよ」
上条「一人で食うのかよ! なんなんだこの暴食シスターはあだだだだだだだ!!」
禁書「私のでもないもん!」ガブッ
上条「だからなんなんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
美琴「ねえ、佐天さん。今欲しいものってある?」
佐天「欲しいもの、ですか? んー、……お金?」
美琴「いや、そういうんじゃなくて。えーと、貰いたいもの、っていうか」
佐天「……もしかして、プレゼントですか?」
美琴「うぐっ……まあ、そうね」
佐天「この時期にプレゼント……白井さんの誕生日とか?」
美琴「んーまあ半分正解。黒子だったら何あげればいいか分かるんだけど……」
佐天「何が好きか分からないんですか?」
美琴「いや、一つは分かってるんだけどね。でも私がそれをあげるってのもおかしな話だし」
佐天「んー? まあ、なんだかよく分かりませんけど」
佐天「まあ、貰って困るようなものじゃなければ嬉しいと思いますよ」
美琴「……そうね、色々考えてみるわ。ありがとう、佐天さん」
佐天「いえいえ、お役に立てたなら嬉しいです」
??「エンゼルさま、エンゼルさま」
??「エンゼルさま、お聞かせください」
??「今回も、イケニエを捧げれば……」
??「……なるほど。それでは、私は今日もエンゼルさまを信じます」
代わり映えのない一日を過ごした俺は、自宅のドアを開ける。
瞬間、パァン! という炸裂音と火薬の匂いが襲い掛かってきた
「な、なんだ!?」
「ハッピーバースデーなんだよ!」
「おめでとう! さ、向こうにそのちっこいのが作った料理があるし、行きましょ」
「短髪が作った、変なカエルの砂糖菓子が乗ってるケーキもあるんだよ!」
「変なって、ゲコ太のどこが変なのよ!?」
そのまま奥に手を引かれていけば、本当にパーティの準備が整っていた。
それっぽい装飾、それなりに見栄えのする料理に、無駄に豪華な(でもonゲコ太な)ケーキ。
「……さ、ローソク吹き消しなさい」
手順すっ飛ばしていきなり電気が消える。
戸惑いながらも、ふぅっと一息で火を消した。部屋が一瞬真っ暗になる。
瞬間、ベギン!! と床板が爆ぜ、突如として人影が眼前に躍り出た。
「は、え!?」
「な、何かな!?」
即座に動いた美琴によって電気が点き、人影の姿があらわになる。
火野神作がいた。
「……」
「……」
「……」
それっぽい装飾、それなりに見栄えのする料理、ゲコ太onケーキ。
と、火野神作。
ミスマッチにもほどってものがあるんじゃあ。
「……どうすればいい、エンゼルさま」
「答えろよ、エンゼル様。この空気、どうすればいいんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
火野は唐突に自らが持っていたナイフを自分の胸につき立てる。
そのままガリガリと乱雑に動かすと、やがて傷跡が文字のような形になっていった。
“HAPPY BIRTHDAY ”
その言葉を見た火野は、自身の血に塗れた顔で凄絶な笑顔を浮かべ、言う。
「ハッピーバァスデェェイ、>>692」
終われ。
692 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/02 22:34:37.45 BEffJJdDO 4/5むしろ中学受験(昨日から今日にかけてがピーク)とか節分(明日)とか俺の誕生日の方が時期ネタなのにな
743 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2011/02/03 02:56:07.28 fUXfEUlp0 5/5ほんの悪ふざけだった、今は微妙に反省している。