448 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/12 21:38:52.77 3FYuKZCD0 1/6>>424の続き?っぽいので欠陥通行
4~5レスほどもらいます
※関連
―――いつも素直になれない。
http://toaruss.blog.jp/archives/1023573780.html
―――いつからだろう、あの人を想い始める様になったのは。
実験当初の頃は、あの人は畏怖の対象でしかなかった。
上条当麻と、お姉様が実験を止めに入ってきた時。
ひょっとしたらもうあの時から想い始めていたのかもしれない。
あの人が上位個体を身を呈して守った時。
既にその時にはあの人の虜になっていた。
あの人は私を知らないだろうが、私はMNWを介してあの人をずっと見てきた。
何故あの人を好きになったのかと聞かれると、惹かれたという他ない。
……そして私は今、あの人に嫌われている。
もう嫌がられるのには慣れた。慣れざるを得ないと言った方が正しいのか。
私は学園都市に住んでいない。その為、あの人にはそう簡単には会えない。
あの人に会うと理性など失ってしまう。
あの人は私をよく『変態』と呼ぶ。
それでもいい。あの人の傍にいれるならその呼称さえも甘んじて受けよう。
私の全ては、あの人だから。
―――今日も私はあの人に会う為、学園都市を彷徨う。
学園都市を彷徨っていたある日、唐突に後ろから声をかけられた。
「オマエは、検体番号幾つだ?」
よもやあの人から声をかけられるという
思いもよらないコトが起きてしまい、慌てふためいてしまう。
「!? ミ、ミサカは…」
「別に減るもンでもねェだろ。幾つだ?」
「ミ、ミサカは検体番号10032号です、とミサカは素直に答えます」
つい嘘をついてしまった。
そんな必要はないのだが、今日は何故か長くあの人といたいと思ってしまった。
「嘘吐くンじゃねェ。アイツなら三下に貰ったって云うペンダントつけてる筈だ。」
「あ…う…」
「別に言いたくないならそれでもいいけどよォ…何の為に嘘吐いた?」
「い…いえ、別に他意があって嘘をついたわけでは…とミサカは口篭もります…」
「そォか。まァ用事があって話かけたワケじゃねェし、時間とらせちまったろ。
すまねェな、俺は行くとこあっからよ。じゃァな。」
結局嘘を吐いたにもかかわらず、あの人とは長くは居れないらしい。
あの人がこのまま去ってしまう、嫌だ、嫌だ!!
「おい…何やってンだ。放せっての、動けねェじゃねェか。」
気付けば私はあの人を後ろから抱き締めていた。
……そんな行動をした理由は私にわかるはずもなく。
「ミ、ミサカは検体番号20000号です、とミサカは若干どもりつつ先ほどの質問に答えます…」
「オ、オマエ変態かァ!?離せ!今日は何をしやがるつもりだァ!!」
あの人の怒声を無視し、私は回した腕に力を込め、もっと強く抱きしめる。
「……今日はどォしたってンだよ。いつもより大人しいじゃねェか。何の心境の変化だ?」
「もう少し、もう少しだけこのままでいさせてもらえませんか。
そのあとはミサカのことをどうしてもいいんで…と、ミサカは貴方の背中に顔をうずめながら懇願します…。」
「……ハァ」
彼の溜息を聞き流しつつ、私は彼の温もりを逃がさないように抱き締める。
これ以上してもらうということは考えていない。
―――今日くらいはこの単純な幸せを味わっていたいから。
453 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/12 21:43:50.63 3FYuKZCD0 6/6今回も全文にスイーツ臭のしまくりんぐな・・・・
完全に黒歴史だわ・・・・
お目汚し失礼しました。
個人的な20000号のイメージソング 鬼束ちひろ『漂流の羽根』
異論は普通に認めます