640 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/02/14 13:06:27.93 twr3Ym/AO 1/5乙、通行止めは人生。そして番外個体可愛すぎだろがもっとやって下さい
3レス程もらいます、多分黒子→上条
2つの形式が少し違うものを投下しますが気にしないで頂けると助かります
上条「ええと……なぜアナタ様は私めなどにこのような物を……」
黒子「あら、今日が何の日かご存知無いんですの?」
上条「今日がバレンタインってのは知ってるんだが……」
黒子「だったら素直に受け取ればよろしいかと」
上条「……もう一回聞くけど何で白井が俺にくれるんだ?」
黒子「別に深い意味はありませんの。
ただ、お姉様がお世話になっている方ですからお渡ししておこうかと」
上条「そっか、ではありがたく頂戴いたします!」
黒子「……出来映えはちょっと悪いかもしれませんが」
上条「出来映え……、もしかして手作りとかいう素晴らしい物だったりするのですか!?」
黒子「そういうことになりますの」
上条「イヤッホー!なあ白井、今開けていいか?」
黒子「えっ、あの……それはちょっと」
上条「大丈夫!見た目や味は上条さん全く気にしませんよ」
黒子「いや、そうではなくて……」
上条「ではさっそくオープン!……おおっ!ハート型でいい感じじゃないか!!」
黒子「ふふふ……、喜んで頂けて嬉しいですの」
上条「こんな立派な義理チョコをくれるなんて……ありがとう白井!」
黒子(……相変わらず鈍感ですの)
カレンダーを眺める。2月中旬のある日付の下に小さく書かれた文字。
それを見て白井黒子は、手に持った小さい箱に目を移す。
(やはり……お渡しするのは控えた方が……)
その小さい箱の中身、それはさっきまで悪戦苦闘してやっとの思いで作ったもの。
(でもここまでしたからには……お渡ししたいですの)
ふと隣のベッドに目をやる。可愛い寝息を立てる親愛なるルームメイト。
(きっとお姉様もあの殿方に差し上げるのでしょうね)
そう思うと、やはりこの箱を渡すのは止めようかと考えてしまう。
せっかく遅くまで起きて作ったにも関わらず。
(そもそも何故わたくしはこれを作ったのでしょうか)
渡す相手の事を考え、気付いたら材料を買いにお店に入っていた。
何故渡す相手の事を考えていたのか、それもまた疑問ではあるのだが。
(これをお渡しすれば……何かが変わるのでしょうか)
変わる、それは何が変わるのか。
渡す相手との関係、お姉様との関係、そして自分自身の気持ち。
全てが壊れ、求めていない結果がそこには待っているかもしれない。
それでも――
(それでも……お渡ししたいと思うのは、やはり……)
そこまで考えたところで黒子に微かな笑みが浮かぶ。
(ふふふ、わたくしは何をそんなにここまで……
……考えるのは終わりにしましょう。
ただあの殿方にこれを渡したい、ただそれだけ)
AM3:07と示す時計を見て、隈が出来るのはマズいと黒子は布団を被る。
明日あの人と会えば、きっと何か変わるだろう。
それまでは何も考えず、ただゆっくり休むしがない。
(おやすみなさい、お姉様。そして……上条さん)
親愛なる『二人』の事を考えながら、黒子は遅めの就寝を迎えた。
644 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/14 13:09:43.36 twr3Ym/AO 5/5以上です、甘いのは難しい…他の方々に期待して今日は過ごそう
駄文失礼しました