796 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/16 01:52:12.93 ah20zCiAO 1/3

土御門「カミやんカミやん」

上条「ん、どうした土御門?」

土御門「面白い噂持ってきたにゃー」

上条「面白い噂? 脱ぎ女とかか?」

土御門「チッチッ、そんな噂目じゃないぜぃ!」

土御門「『絶対毛髪育成(アートネイチャー)計画』って聞いたことあるかにゃー?」

上条「なんですかそれ……初めて聞きましたよ」

土御門「ふっふっふ、無知なカミやんに俺が説明してやるぜよ! 心して聞くにゃー?」

土御門「『絶対毛髪育成(アートネイチャー)計画』ってのはな、学園都市の誇るレベル5達の育毛計画なんだぜぃ」

上条「はぁ? アイツらみんな髪あるじゃねぇか」

土御門「まぁまぁ、最後までちゃんと聞くぜよ」

土御門「確かにカミやんの言った通りみんな髪はある『ように見える』にゃー」

土御門「でもな、あれは能力を使って生やした、若しくはカツラなんだにゃー」

土御門「例えば、一方通行なら発毛のベクトルを変換して、第三位なら生体電気で発毛促進ってとこだぜぃ」

土御門「カツラはなんと、第二位の未元物質製だぜぃ!」

上条「……んなバカな」

土御門「嘘だと思うなら確かめてみるといいにゃー」

土御門「能力で作って有るものだから、カミやんが右手で触れたらおしまいだぜよ!」

上条「んな事確かめるまでもなく嘘だろ、噂はあくまで噂だってば」

土御門「まぁいいにゃー。気が向いたら試してみるといいぜよ」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-23冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297083486/
797 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/16 02:06:56.84 ah20zCiAO 2/3

―――

上条(って言われてもなぁ……)

上条(レベル5の髪を触ったら……ハゲるのか?)

上条(いやいや噂は噂だって。上条さんはだまされませんよ?)

上条(いやでも、もしホントなら上条さんは、髪浄さんに?)ブフッ

上条(や、やべえ……試したいかも)プルプル

上条(今、ビリビリに会ったりしたら――)

美琴「なぁーにニヤニヤしながら歩いてんのよっ」バチバチ

上条「うわあっ!?」キュィィン

美琴「ちぇっ、なーんでアンタは不意打ちまで防いじゃうかなぁ……」

上条「び、び、ビリビリぃ!? びっくりしたぁ……」ドキドキ

美琴「……なによ、そんなに驚く事ないじゃない」ムスッ

上条「え、あ、いや全然! 上条さんは全然驚いてなんかいませ……いや、不意打ちされたら普通に驚くだろ!」

美琴「あははっ、なーに焦ってんのよ! なぁに? なんかやましい事でもあんのー?」ニヤニヤ

上条「(えっ!?読心能力!?)い、いやあなーんにも! やましい事なんてこれっぽっちもありませぬ!」

美琴「アンタいつの時代の人間よ……」

上条「と、ところでビリビ……御坂は今帰りなのか?」

美琴「そうよ。アンタを見かけたからちょっとからかってやろうと思ってね!」フフン

上条「からかうので電撃は勘弁して下さい……っつぅかもう結構暗くなってきてんぞ? 寮まで送ろうか?」

美琴「べ、べつにアンタなんかに送ってもらわなくてもっ……!」カァァァッ

798 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/16 02:21:11.53 ah20zCiAO 3/3

上条「まぁまぁ、人の好意は素直に受け取るもんですよ?」

上条(ここで、自然に頭に右手を――)スッ

ポンッ

美琴「え?」

バサバサバサバサッ

上条(う、わ)

上条「うわああああああ! ホントに抜けた……あ?」

美琴(ハゲ)「……ホントに?」バチバチ

上条「……あー、そのですねー」アトズサリ

美琴(ハゲ)「アンタ知っててやったのかゴラァ!!!」キィン

ゴッ!

上条「うおっ、まぶしっ!?」キュィィン

上条「すみませんでしたおやすみなさいさようならー!」ダッ

美琴(ハゲ)「待てゴラァ責任取れー!」バチバチバチバチ

上条「うわああああああ!」ダダダダダ

―――――
上条「……はっ、はぁっ」

上条(なんとか、逃げ切った……)ゼェゼェ

上条(しかし、噂はホントだったのか……)

上条(これからもビリビリには狙われるだろうな……ならいっそのこと)

上条「……学園都市のレベル5、全員相手にしてやるぜ」

上条「お前達が育毛するってぇのなら、まずは……」

上条「その毛根をぶち殺す!」

――俺の戦いはまだこれからだ!



――end――