9 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/19 00:15:55.40 /RDZdhB30 1/8
>>1乙です
4レス投下させてください。
クロスモノ、少し鬱表現注意です。
「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」
――全てを諦めたあの日、私は魔法少女になった。
悪夢。
「……調子に乗ってんじゃねーぞ……!」
「何やってるんだ! 逃げろ麦野!!」
血塗れになった麦野沈利を肩で支えて、浜面仕上が必死で逃げる。
一般的な日常でも、暗部の戦いの世界でも有りえない光景。
超能力がまともに通用しない『化物』に、アイテムのメンバーは襲われたのだ。
「何なんだよ、アレは!?」
「私が知る訳ないでしょう。そんな事より、この超得体の知れない空間を脱出する方法を考えないと……」
絹旗の言葉が、最後まで続く事はなかった。
背後に迫っていたバラの蔦が、彼女の背中を痛撃したからだ。
「きぬはた!」
「だ、大丈夫ですよ滝壺さん。……『窒素装甲』で衝撃を超軽減しました」
だが、それは嘘だった。
この怪物相手には、何故か超能力が通用しない。
歪んだ世界の地面に叩きつけられた時も、自慢の能力は役に立たなかった。
(どんな能力を使えば、こんな事が超出来るって言うんですか!?)
(このままだと、麦野も、滝壺さんも、フレンダも、そして……浜面も)
(みんな死んでしまう)
――君達のチカラでは、『魔女』を倒すことは不可能だよ。
「!?」
焦る絹旗の脳裏に、声が届いたのはその時だ。
「誰ですか!」
咄嗟に怒鳴る彼女だが、相手は質問を完全に無視した。
――そして残念だけど、今この地域に『魔女』を倒す『魔法少女』は存在しない。
――彼女は先の戦いで敗れてしまった。
「魔女? 魔法少女? 一体何の話をしてるんですか!?」
――「魔女と言うのは、君達を襲っている怪物の事さ。あれは魔法少女じゃないと倒せない」
「超意味が分かりません!」
混乱する絹旗に、頭に響く声はこう告げる。
――「一つだけ、君達が助かる方法がある」
――「それは君が魔法少女になることだ」
「は……?」
――「僕は君を、魔法少女にしてあげられるんだよ」
――「それに僕と契約した少女は、どんな願いでも1つ叶えてもらう事が出来る」
そして。
地球上にいるどんな生き物とも異なる『モノ』が、絹旗の前に躍り出た。
「やあ。僕はキュゥべえ、よろしくね」
「……何ですかこの超ちっこいのは」
「悠長に話をしている時間があるのかな?」
はっと絹旗が振り返ると、すでに遠くで麦野達が蔦に縛られている。
その足元では、醜悪な生命体が楽しそうに彼女らの死を待ち受けていた。
今まで見たどんな光景よりもおぞましいソレに、絹旗は言葉を失うしかない。
「み、みんな……?」
するとキュゥべえと名乗る生き物が、静かにこう問いかけた。
「助けたいかい?」
「何を超当然の事を聞いてるんですか!」
叩きつけるようにそう言い返すと、キュゥべえが即座に反応する。
「じゃあ、戦いの運命を受け入れて魔法少女になるんだ」
「君の願いを言うといい。どんな事でも叶えてあげる」
「それが――僕と君の契約だ」
13 : とある世界の魔法少女4/4[saga] - 2011/02/19 00:19:11.56 /RDZdhB30 5/8
1レス分短くなってしまった……。
唐突な終わりですが、以上です。
QBさんマジ悪魔。
いつか本格的な禁書×まどかのクロスSSを書いてみたいです。
お目汚し失礼しました。
17 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/19 00:23:21.21 TKCwHhWM0 6/8乙
しずり☆マギカも頼む
18 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/19 00:30:16.45 UvJnL5bAO 7/8>>17 その場合
「魔法少女」ではなく
「魔女」になってしまう(イロイロな意味で
19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/19 00:38:17.97 /B29IUyto 8/8魔砲少女かもしれん