68 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/19 14:21:47.97 9ozMR/x50 1/16

統合スレ22冊目と23冊目の 751-759 で、ゲームというタイトルのSSを投稿した者です。
第5弾を13レス投下します。

今回はギャグは控えめです。

※関連

ゲーム
http://toaruss.blog.jp/archives/1020819472.html

ゲーム2
http://toaruss.blog.jp/archives/1021119662.html

ゲーム3
http://toaruss.blog.jp/archives/1021518666.html

ゲーム4
http://toaruss.blog.jp/archives/1024156995.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-24冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298034529/
69 : ゲーム5 1/13[saga] - 2011/02/19 14:22:50.31 9ozMR/x50 2/16



10032「前回のことでミサカは目を覚ましました、とミサカは告げます」

10032「正道を外れれば必ず罰が当たるものなのです。
    ミサカはこれを教訓にして清く正しく生きていきます、とミサカは誓います」

10032「……目覚めた、というのは洗脳ダメ絶対という意味ですよ、とミサカは確認を取ります」

10032「ミサカは操を守りました。 決してそっちの趣味に目覚めた訳ではありませんよ、
    とミサカは念を押します」

10032「ちなみにあの二人の洗脳は解いて記憶を消しておきました、
    とミサカは万全のアフターケアを自負します」エッヘン

10032「さて本題に入りましょう、とミサカは閑話休題」

10032「このミサカプロデュースのゲームは、なぜか全く商品になりません、
    とミサカは暗にボンクラミサカたちをディズります」

10032「ここいらでまともなゲームを作らないとミサカの面目丸つぶれです。
    製作費もタダではないのですし、とミサカは危機感を抱きます」

10032「もう失敗はできません、とミサカは背水の陣を意識します。
    ですが……」

10032「今回名乗りを上げたミサカなのですが……、とミサカは一瞥をくれます」




番外個体「……」




10032「どうして……とミサカは頭を抱えます。 しかも彼女が作ったのが」

10032「『とある第一位の育成日記』」

10032「出オチじゃねぇかよチクショウ! とミサカは憤りますっ!」ダンッ

番外個体「……」


70 : ゲーム5 2/13[saga] - 2011/02/19 14:23:51.82 9ozMR/x50 3/16



10032「何回ミサカにモヤシを攻略させれば気が済むのですか、とミサカは再び頭を抱えます」

10032「同じ攻略するのなら上条当麻を寄越して下さい、とミサカは愚痴らずにはいられません」

10032「しかし……テストしない訳にはいきませんよね、
    とミサカはため息をついてゲームをインストールします」ハァ

10032「この際……出来が良ければいいんですし、とミサカは儚い希望に縋ります」

10032「ちなみに前々回の教訓を生かして、今回はコントローラーを用意して臨みます、
    とミサカは自身の用意周到っぷりをアピールします」

番外個体「……」

10032「インストール終わりましたね。 では、とミサカはゲームを始めます」


71 : ゲーム5 3/13[saga] - 2011/02/19 14:24:17.50 9ozMR/x50 4/16


    ・
    ・
    ・

『突然の辞令を受けたのは、今日の午後のことだった』

『それは学園都市で能力者育成論を研究している俺にある少年を育成せよ、というものであった』

『突然のことに困惑したが、同封された少年の経歴に目を通し、
 俺はこの辞令を受け入れることを決めた』

『それは俺がこの少年に何かを感じたからだ』

『その何かを言葉で言い表すのは難しい。 同情か、研究者としての興味か、親としての愛か』

『ともかく俺には、コイツを見捨てることなど考えられなかった』

『一方通行。 学園都市第一位の能力者……か』

『――パパ、仕事まだ終わらないの?』

『いいところに来た。 実はある子どもを預かることになってな。
 来週から一緒に家で暮らすことになったんだ』

『……家族が増えるの?』

『そうだ。 男の子で、年齢はお前と同じ10歳だそうだ。 ソイツと仲良くしてやるんだぞ』

『うん。 任せてパパ』

    ・
    ・
    ・


『キャラクタメイキングを開始します』



72 : ゲーム5 4/13[saga] - 2011/02/19 14:24:54.00 9ozMR/x50 5/16



10032「主人公はパパと呼ばれた研究者、そして育成対象は一方通行と研究者の子どもの二人
    ですか、とミサカは予想を超えた作りこみに感心します」

10032「キャラメイクで主人公の子どもを自由に作れるのですね、
    とミサカは思ってもなかった仕掛けに胸が躍ります」

10032「やる気が出てきました。 これでショタっ子上条当麻を作って育成してやりましょう、
    とミサカは頬が緩むのを止められません」カチカチ


『ブー。 そのキャラクタは作れません』


10032「えっ……そんな馬鹿な! とミサカはもう一度……」カチカチ


『素体を元にメイキングしてください』


10032「素体? 素体とはこの既視感ハンパねぇ幼女のことですか? とミサカは困惑します」

10032「この素体……上位個体ですよね。
    アホ毛なくて目つき悪いから印象が随分変わってますが、とミサカは素体を観察します」

10032「なんだよこれ、目の隈の濃さと頬の赤みの調整くらいしかできないじゃないですか。
    これのどこがメイキングだよっ、とミサカは吐き捨てます」

10032「もういいです。 素体の状態でキャラクタになっているのですからこのままで行きます、
    とミサカは先を急ぎます」

10032「次は名前を決めるのですね、とミサカは……」


『名前を決めてください
 ⇒番外個体
  ミサカワースト
  みさかわーすと  』


10032「番外個体ォォォォォオオォォオオォォオォォォオォォォッ!!」

番外個体「……///」モジモジ

10032「モジモジすんなキャラじゃねぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」ダンッ


73 : ゲーム5 5/13[saga] - 2011/02/19 14:25:32.24 9ozMR/x50 6/16



10032「この狼藉はどういうことだっ!! とミサカは問い詰めます!!」

10032「名前が三択! しかも全部お前の名前じゃねぇか!
    こんなことボンクラミサカでもしなかったぞ!!」

10032「しかもこの素体お前だな!! 自分モデルに作ったんだな!!
    だから目つき悪いしアホ毛ないし……欲望があからさま過ぎるんだよ!!」

10032「そんなにセロリとイチャイチャしたいか!?
    お前ヤツに嫌がらせするのが生き甲斐じゃなかったのか!?
    ヤツの買い置きの缶コーヒーのプルタブ、全部取り外して笑ってたお前はどこ行った!?」

10032「……」ゼーハーゼーハー

10032「……と、ミサカは思いの丈を叫びました」ゼーハーゼーハー

番外個体「……///」モジモジ

10032「……もういいです、とミサカは全て諦めました」ガクッ


74 : ゲーム5 6/13[saga] - 2011/02/19 14:26:02.88 9ozMR/x50 7/16



10032「結局、セロリと番外個体、二人の育成ゲームだった訳ですか、
    とミサカは下がりきったテンションのままゲームを続けます」カチカチ

10032「なんでこの二人をイチャイチャさせなきゃならないのでしょう?
    こちとら売れるゲームを作らねばならないと言うのに……とミサカはぼやきます」カチカチ


(=Player)『初めまして一方通行。 これからよろしく』

一方通行『……あァ』

『コイツが娘の番外個体だ。 ほら番外個体、挨拶しなさい』

番外個体『私は番外個体って言うの。 よろしくね』スッ

一方通行『……おゥ』

番外個体『んっ』ズィ

一方通行『……』

番外個体『手ぇ差し出してんだからさ、握手くらいしなさいよ』

一方通行『うっせェ』

番外個体『いいからっ。 ほら、握手しろよ』ズィ

一方通行『っ! 触ンな!』

番外個体『なっ。 あなたねぇ!』

番外個体『……ははーん。
     こんなに可愛いミサカだから、一方通行クンは緊張してるのかなぁ』ニヤニヤ

番外個体『それとも女の子が怖いのかなぁ? 男のくせにぃ?』ニヤニヤ

一方通行『いィ度胸だなァオマエ』


『1:二人を宥める』
『2:放っておく』


10032「アドベンチャーパートが終わってから育成パートが始まり、この二つを繰り返す訳ですか。
    こういった選択も、後の展開に影響するのでしょう、とミサカは考えます」

10032「……ここは1を選択しましょう、とミサカは決断します」カチ


75 : ゲーム5 7/13[saga] - 2011/02/19 14:26:44.38 9ozMR/x50 8/16



『おいおい二人とも、騒ぐんじゃねえよ』

『一方通行も緊張してるんだから、ケンカ腰になるのは良くねえな番外個体』

『それに、女の子が乱暴な言葉使いをするのも感心できねえぞ』

番外個体『でもこいつが……』

一方通行『はンっ』

『一方通行も、そんな態度を取るもんじゃない』

『あまりぶっきらぼうだと、相手に人間性を誤解されちまうぜ』

一方通行『……』

番外個体『やーい、怒られてんの』

一方通行『オマエ! ……いい度胸してんなァ』


『1:番外個体を宥める』
『2:一方通行を宥める』


10032「……2っと」カチカチ


76 : ゲーム5 8/13[saga] - 2011/02/19 14:27:24.32 9ozMR/x50 9/16



『そこまでだ』

『女の子には優しくしねえとな。 じゃないとモテねえぞ一方通行』

一方通行『ンだよそれ』

『モテるモテないの問題は重要だ。 男の、特に思春期の男の原動力は大抵これに関わってくる。
  それにツンケンしてばかりだと、好きな女の子ができた時に苦労することになんぞぉ』

番外個体『もう手遅れじゃない?
     ミサカの見立てだと、一方通行はずーっとムッツリして非モテ人生を歩むことになるね』

一方通行『俺に何か言う前に、コイツに言うべきことがあるンじゃねェか?』

『ははっ。 痛いところを突かれたな』

番外個体『きゃはははっ』

『ともかく、これからよろしく一方通行』スッ

一方通行『……なンのまねだァ』

『見て分かんねえか? 握手だよ。 こういうことは大切にしなくちゃな』

一方通行『……フン』

『何びびってんだよ一方通行?』

一方通行『ンだと?』

『研究所のデータは見せてもらった。 超能力者に相応しい、大した成績だった』

『だから心配ねえ。 お前は能力に負けてねえさ』

一方『……』


77 : ゲーム5 9/13[saga] - 2011/02/19 14:28:01.25 9ozMR/x50 10/16



一方『ウザってェヤツだァ』ギューーッ

『! あだだだだだっ!!』

番外個体『パパ! 何するのよあなた!』

一方通行『ちっと力入れただけだろゥ。 ヤワなヤロウだなァ』パッ

『テメェ、そういう台詞は能力使わないで言え……痛ゥ』

一方通行『……オマエも握手してやろうかァ』

番外個体『……いいねぇ。 ぜひ握手してもらおうか』ニヤリ

一方通行『ほれ……いだだだだだっ!!』

番外個体『よろしくね~っ一方通行ァッ!』ギューーッ

一方通行『オマッ、この怪力女! 止め、いでででででっ!!』

番外個体『パパの敵だ、思い知れ!』ギューーッ

一方通行『オマエ! 人が手加減してやればいい気になりやがって!』ギューーッ

番外個体『いてててててっ!! なんでいきなり強くなれんのよ!!』


ワーワーギャーギャー


『騒がしいったらねえが……いい傾向だな』

    ・
    ・
    ・

10032「……」カチカチカチカチ

番外個体「……」モジモジ


78 : ゲーム5 10/13[saga] - 2011/02/19 14:28:35.87 9ozMR/x50 11/16



~翌日~


番外個体 zzz

10032「……」カチカチカチカチ

    ・
    ・
    ・

神父『一方通行。
   汝は番外個体を妻とし、健やかなる時も病める時も愛し続けると誓いますか? 』

一方通行『誓います。 どンなことがあろうと、俺は番外個体を悲しませねェ』

神父『番外個体。
   汝は一方通行を夫とし、健やかなる時も病める時も愛し続けると誓いますか?』

番外個体『誓います。 どんな時でも、一方通行を笑顔にしてあげるよ』

神父『では、誓いのキスを』

一方通行『番外個体』

番外個体『一方通行』


79 : ゲーム5 11/13[saga] - 2011/02/19 14:29:30.17 9ozMR/x50 12/16





「」





80 : ゲーム5 12/13[saga] - 2011/02/19 14:30:03.06 9ozMR/x50 13/16



『(アイツを引き取ってから十年。 本当にいろんなことがあった)』

『(一方通行。 兎に角言うことを聞かねえ悪ガキで苦労させられたが……)』

『(まったく、俺のことを父さんって呼ぶのに三年もかかりやがってよぉ。
   能力以外は不器用なヤツだった)』

『(番外個体。 能力開発でアイツに勝てなくて、しょっちゅう不貞腐れてたっけ。
   家出騒ぎを起こしたこともあったなぁ)』

『(口を開けば一方通行の悪口が飛び出して……それでテメェが楽しそうに笑ってんのに
   ずーっと気付かねえんだからなぁ)』

『(それは一方通行も同じだったか……)』

『(素直じゃねえところだけはそっくりで、しょうもねえことでケンカばかりして)』

『(はっ。 何度めんどくせぇことに巻き込まれたか分かりゃしねえ)』

『(似たもの同士、似合いのカップルだよ)』

『幸せになれよぉ、番外個体、一方通行』

『(……クッソォ)』

『(意地でも……泣き顔なんて見せるかよぉ)』

『…………っ』

    ・
    ・
    ・

81 : ゲーム5 13/13[saga] - 2011/02/19 14:30:51.42 9ozMR/x50 14/16



10032「……」ジーン

10032「番外個体……起きて下さい番外個体、とミサカは眠っている番外個体を揺り起こします」

番外個体「ん~……」ネムネム

10032「最初の無礼は謝ります。 出オチとか言ってすみませんでした、とミサカは頭を下げます」

10032「素晴らしい、感動的なゲームでした、とミサカは番外個体の隠れた才能に脱帽します」

10032「少し修正が必要ですが、これくらいならすぐに発売できます!
    とミサカは待ち望んだゲームの販売に興奮を隠せません! これもあなたのお陰です!」

番外個体「……」

番外個体「……」グッ

10032「最後の仕上げ、頑張りましょう! とミサカは番外個体にならってサムズアップします!」グッ

10032「そ、それでですね……第二段はぜひ上条当麻を、とミサカは」

番外個体 スタスタスタ

10032「ま、待ってください! とミサカは去っていく番外個体を呼び止めます!」




この後、『とある第一位の育成日記』は一週間で修正を済ませ、あと少しで販売というところまで
漕ぎつけることになる。

しかしこのゲームの存在に気付いた第一位の横槍により販売は中止に追い込まれるのだが、
今の彼女らには知る由も無いことだった。


82 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/19 14:32:58.16 9ozMR/x50 15/16



以上です。

Pは木原くんをイメージして書いてみました。



83 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[age] - 2011/02/19 14:34:17.28 zSTgeI97o 16/16

いつものゲームで安心したwww