216 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/21 21:25:25.65 hV+GmrJ60 1/13

>>69-81 でゲームというタイトルのSSを投稿した者です。
第6弾を11レス投下します。


※関連

ゲーム
http://toaruss.blog.jp/archives/1020819472.html

ゲーム2
http://toaruss.blog.jp/archives/1021119662.html

ゲーム3
http://toaruss.blog.jp/archives/1021518666.html

ゲーム4
http://toaruss.blog.jp/archives/1024156995.html

ゲーム5
http://toaruss.blog.jp/archives/1024419578.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-24冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298034529/
217 : ゲーム6 1/11[saga] - 2011/02/21 21:26:27.93 hV+GmrJ60 2/13



10032「前回は最悪でした、とミサカは振り返ります」

10032「入魂の一作であり、ようやく発売に踏み切れるはずだった『育成日記』が……
    セロリの横槍で販売中止の憂き目に……っ! と、ミサカは憤りが隠せません」

10032「何度も説得を試みましたが……販売中止は変わりませんでした、
    とミサカは遺憾の意を表します」

10032「こうなったら意地です。 絶対に真っ当に発売できるゲームをプロデュースしてみせます!
    とミサカは決意表明です」

10032「そうとなったら善は急げです。 それではっ」

10032「次にゲームを開発したミサカ……出てこいやっ! とミサカは渾身の前フリを……」




一方通行「……」




10032「」


218 : ゲーム6 2/11[saga] - 2011/02/21 21:29:08.87 hV+GmrJ60 3/13



10032「え? 何コレ、え……いやいやねーよ、とミサカはツッコミます」

10032(どうして一方通行がここに?
    まさかお礼参りですか!? とミサカは血の気が引くのを感じます)

10032(いやでも『育成日記』の件は終わりましたし、洗脳仕掛けた20000号はお仕置き済みです。
    怒られることはしていないはず、とミサカは身の潔白を証明します)

10032(……いえ。 ひょっとして『恋愛白書』の百合子がバレたのでしょうか?
    MNWに保存されている以外のデータは破棄したはずなのになぜ……とミサカは青ざめます)

10032(もしバレているのなら、一方通行はミサカプロデュースそのものを潰す気でここへ!?
    とミサカは最悪の結末に慄きますっ)


一方通行 スッ


10032「な、何ですか!? とミサカは身構えます! ……USBメモリ?」

10032「コレは……何のつもりですか? とミサカは疑問を口にします」


一方通行「……」


10032「中身を確認しろと? わ、分かりましたからそんなに睨まないで下さい、
    とミサカは早速確認作業に入ります」ワタワタ

10032「えーっと、何々」

10032「USBメモリには『NKT』というタイトルのフォルダが一つ。
    さらにフォルダの中にはプログラムファイルとデータファイルが……まさか」

10032「こ、これはまさか……そんなありえません……でも、
    とミサカは否定しつつも可能性を捨てることができません。 一方通行!!」


一方通行「……」プイ


10032「! その反応はやはりそうなのですね、とミサカは目を背けた一方通行に確信を得ました」

10032「『NKT』これは、これこそは……」


219 : ゲーム6 3/11[saga] - 2011/02/21 21:30:58.78 hV+GmrJ60 4/13







10032「あなたが開発したゲームなのですね!! とミサカは声を張り上げます!!」

一方通行「……」







220 : ゲーム6 4/11[saga] - 2011/02/21 21:35:39.65 hV+GmrJ60 5/13



10032「一体どうして? とミサカは問いかけます」

10032「……ひょっとして『育成日記』を販売中止にしたことを気にしてこれを?
    とミサカは恐らく事実であろう可能性を口にします」

一方通行「……」

10032「何も言わないのですね、とミサカは黙り込む一方通行に話しかけます」

10032「……あなたのことです、きっとこのゲームは本当に暇つぶしに作ったのでしょう、
    とミサカは話を続けます」

10032「しかし作り上げたところで興味を失ってしまった。 
    作ること自体に、あなたの興味があったためです」

10032「ですから処分を任せるためにこのミサカに渡しに来た、とミサカは推測します」

一方通行「……」

10032「これはミサカの勝手な予想です。 しかしもしこれが間違っていないのなら……」

10032「このゲーム、ミサカの好きにしてしまってもいいですか? とミサカは問いかけます」

一方通行「……」




一方通行「好きにしろォ」





221 : ゲーム6 5/11[saga] - 2011/02/21 21:37:04.57 hV+GmrJ60 6/13



10032「……」クスッ

10032「ありがとうございます一方通行。 早速ゲームを遊ばせてもらいますね、
    とミサカは素直になれない一方通行を温かい目で見つめつつ、お礼を言います」

一方通行 ケッ

10032「では起動しますね、とミサカはワクワクしながらゲームを始めます」カタカタ

10032「おおぅっ。
    まさにシンプルイズベストですね、とミサカは色数の少ない画面にビックリします」

10032「ゲームと言うよりも何かの学習プログラムのような体ですね、
    とミサカは第一印象を述べます」カタカタ

一方通行「……」

10032「っていうか、本当にこれ能力開発のためのプログラムですか、とミサカは意表を突かれます
    レベル0~4まで対応してるとは流石ですね」

10032「パズルで楽しく能力開発とは考えましたね。
    これは行けますよ! とミサカは今日ばかりは手放しで一方通行を称賛します」カタカタ

一方通行「……」

10032「まずはレベル2から始めてみましょう、とミサカは早る気持ちを抑えてゲームスタート!」


222 : ゲーム6 6/11[saga] - 2011/02/21 21:38:05.00 hV+GmrJ60 7/13



~一時間後~


10032「流石です一方通行。
    第一位の頭脳は伊達ではありませんね、とミサカは賞賛の言葉を送ります」

10032「たった一時間ですが演算能力の上昇を実感しました。
    これは空前絶後のヒットが望めます、とミサカはほくそ笑みます」

一方通行 ガタッ スタスタスタ

10032「待ってください一方通行、とミサカは呼び止めます」

一方通行 ピタッ

10032「ありがとうございます、とミサカは礼儀を忘れない女をアピールします」

一方通行 ヒラヒラ バタン

10032「後ろ手に手を振りながら行ってしまいましたが、照れているのでしょうね、
    とミサカは推測します」

10032「ふふっ。 今回のミサカプロデュースは大成功です。
    今度一方通行にコーヒーでも奢りましょうか、とミサカは柄にも無いことを考えます」

10032「いえ。 たまには良いですよね、とミサカは思案を続けます」


223 : ゲーム6 7/11[saga] - 2011/02/21 21:39:05.96 hV+GmrJ60 8/13



10032「ところで『NKT』とはどういう意味でしょうか? とミサカは首を捻ります」

10032「何かの頭文字でしょうか、とミサカは推理を働かせます」ウーン

10032「……あっ」



『NKT』=『能力(Nouryoku)開発(Kaihatu)トレーニング(Training)』



10032「……」

10032「センスねぇな、とミサカはちょっとがっかりします」ハァ


224 : ゲーム6 8/11[saga] - 2011/02/21 21:42:13.17 hV+GmrJ60 9/13



10032「まぁいいです。
    ゲームの質が高いのですから問題ではないでしょう、とミサカは判断します」

10032「そう、名前はコレでいいとしても、問題は別のところにあります」

10032「このゲームはちょっと固すぎるきらいがあるのです、とミサカは指摘します」

10032「質実剛健と言えば聞こえはいいですが、ゲームなのですからもう少し遊び心がないと……
    とミサカは改善案を検討します」ウーン

10032「とりあえず、この手のものにはマスコットキャラが必要ですね。
    それがナビゲーションをしてくれると楽しいかもしれません、とミサカは考えます」

10032「なるべく可愛らしいものがいいのですが……こういうデザインは苦手なのですよね、
    とミサカは白状します。 だから自分でゲームを作らない訳ですし」

10032「かといってボンクラミサカに任せる訳にもいきませんし、どうしたもんやら、
    とミサカは悩みます」ウーン

10032「……そうだ! とミサカは閃きました」

10032「これをこうしてこうやって……っと」カタカタ

10032「ふっふふ……ついに完成です!
    とミサカはついにっ! 念願のゲームを完成させましたっ!!」

10032「ばんざーーーーいっ!!」


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225 : ゲーム6 9/11[saga] - 2011/02/21 21:44:19.34 hV+GmrJ60 10/13



佐天「ねえ初春。 初春はあのゲームの噂しってる?」

初春「あのゲーム? ひょっとして『NKT』のことですか?」

佐天「そうそうそれそれ! ゲーム即売会で無名サークルから販売された伝説の学習プログラム!
   見る見る内に能力が開発されるって噂のヤツだよ!」

佐天「私欲しかったんだけどさ、あの騒ぎが起こったから手に入んなくて……」

初春「……言っておきますけど、風紀委員でも『NKT』は手に入りませんからね」

佐天「ええ~~っ!? そんな、なんで!?」

初春「当たり前ですよ。
   あれだけ大騒ぎになったのですから、現品は全て警備員に押さえられています」

初春「再販も望めないし、諦めるしかないですよ」

佐天「そんなぁ。 初春なら持っているって信じてたのに……」

初春「私も欲しかったんですけどね……。
   『NKT』の存在に気付いたのは回収騒ぎの真っ最中でしたから。 不覚を取りました」ハァ

佐天「むうーっ」

初春「コレばっかりは仕方ないですよ」

佐天「ちえーっ。 ……でも、なんで製作者はあんなことしたんだろうね?
   絶対手を出したらダメって相手なのに」

初春「本当ですよね。 あんなことさえしなければ、キチンと販売できたのに。
   残念なことをしてくれましたよ」


226 : ゲーム6 10/11[saga] - 2011/02/21 21:45:45.82 hV+GmrJ60 11/13







初春「『NKT』のマスコットキャラに某ネズミーランドのネズミを使うなんて」ハァ







227 : ゲーム6 11/11[saga] - 2011/02/21 21:47:30.10 hV+GmrJ60 12/13



佐天「学園都市の対応早かったよね。
   あっという間に根こそぎ回収されて販売停止、もう日の目を見ないんだろうなぁ」

初春「それだけ相手が悪かったと言うことですよ」

佐天「そういえば、製作者はどうなったの? 学生だったって聞いたけど」

初春「ゲーム販売停止の後は、厳重注意の上著作権についての講習を受けたと聞きましたね」

佐天「それだけ? それでよくネズミーが納得したね」

初春「あの対応の早さがあったからじゃないですか?
   学園都市は学生である製作者を守りたかったんだと思いますよ」

佐天「そっか。
   私たちって学園都市に身柄預けられているから、いざって時には守ってもらえるのか」

初春「それでもしっかり罰則食らうってこと、忘れないで下さいよ」

佐天「分かってるよ~ういはるんっ」

初春「守ってもらえるといっても限度があります。
   責任とって学園都市から追い出されるかも知れないんですから」

佐天「わ、分かってるってば」


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10032「……」

10032「……知らなかったのです」

10032「著作権なんて学習装置は教えてくれませんでした、とミサカは……ミサカのゲームが……」

10032「……ぅ……っ……えぐっ」

10032「……ふぇぇぇぇん」


228 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/21 21:49:08.61 hV+GmrJ60 13/13


以上です。

著作権は大切ですよね。
ちなみにゲーム4では、10032号は『とある少女の恋愛白書3』の格闘パートを流用していました。