359 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/24 22:29:08.35 A6yMo1sx0 1/29

統合スレ18冊目に投下した『一方「いィ土下座だった」』の続きを投下させてもらいます。
全部で27レスとなります。


以下が以前投下した分のSSです。

一方「いィ土下座だった」
http://toaruss.blog.jp/archives/1017961314.html

一方「いィ土下座だった」その2
http://toaruss.blog.jp/archives/1018355352.html

一方「いィ土下座だった」その3
http://toaruss.blog.jp/archives/1018468541.html

以上のSSは笑う犬の冒険より関東土下座組組長が出てきましたが、
今回は組長は出てきません。

その代わりにオリジナルの妹達が一人登場します。

時系列は戦争が終わって少したった頃。 上条さん含め全員が無事学園都市に帰ってきました。

あと番外個体がデレデレです。



元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-24冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298034529/
360 : 一方「いィ土下座だった」その4 1/27[saga] - 2011/02/24 22:30:10.19 A6yMo1sx0 2/29



学園都市、とある路地裏。
日も暮れ薄暗闇に包まれたここでは、学園都市の闇が顔を覗かせる。
この時も、一人の少女が数人のスキルアウトの少年たちに因縁を付けられていた。


スキルアウトA「おおー痛ぇ。 おめぇがぶつかったせいで、こりゃ骨が折れたな」

スキルアウトB「ダチの怪我、どう落とし前つけるってんだ? ああ?」

スキルアウトC「とり合えず慰謝料だよな。 有り金全部よこせや」

少女「まったく、この手のは鬱陶しくてかなわないわね」

「ああっ? おめぇ話聞いてんのか?」

「ゴチャゴチャ言ってねぇでさ、さっさと金よこせよ」

「その次は、俺らに身体でご奉仕してもらおうかね」ニヤニヤ

少女「さっさと道を空けて頂戴。 邪魔なんだけど」

「……いい度胸だ。 よっぽど痛い目に遭いたいらしい」

少女「残念だけどそれは違うわ」

少女「結局、痛い目を見るのはそっちって訳よ」




??「そこまで!! と、ミサカは声を張り上げます」





361 : 一方「いィ土下座だった」その4 2/27[saga] - 2011/02/24 22:32:22.27 A6yMo1sx0 3/29



「なんだおめぇ?」

「おいおい、またお嬢ちゃんだぜ。 一体何のようだ?」

ミサカ「乱暴はそこまでにしてその女性を解放してください、とミサカはあなたたちに求めます」

「……」ニヤァリ

「んなこと言ってよぉ、俺たちが言うこと聞くと思ってんのか?」

ミサカ「聞いてくれると思っています、とミサカは断言します」

ミサカ「どんな人間であっても最初から性根が曲がっている訳ではありません」

ミサカ「そして今のあなたたちにも、純粋で真っ直ぐな気持ちが残っているはずです、
    とミサカは信じます」

「おめぇ何言ってんだ……?」

ミサカ「あなたたちも、元々は夢を抱いてこの学園都市にやってきたのでしょう。
    しかし壁に突き当たり、挫折し、道を失ってしまった、とミサカは慮ります」

ミサカ「あなたたちのその行為も、絶望を紛らわせ、自分たちの居場所を作ろうとする想いが
    根底にあるのでしょう、とミサカは推察します」

ミサカ「このミサカにはその想いを否定することはできません」

ミサカ「しかし! あなたたちの行為は如何な物か! とミサカは一喝します」

ミサカ「あなたたちの行為は、何よりも正義に反するもの! 人としての筋が通らぬというものっ!
    とミサカはあなたたちの過ちを指摘しつつ膝を正します」

ミサカ「よってここは、土下座一筋ウンヶ月、この関東土下座組組員のミサカに免じてぇ!」

ミサカ「どうか今日のところは! お引取りくださいませぇ!! とミサカは深く土下座をします」


少女「……」

少女「あなた……」

「……なんなんだこいつ?」

「バッカじゃねーの! 俺らがんなことで、はいごめんなさいって引き下がると思ってんのかよ?」

「いい機会だ。 このお嬢ちゃんにも楽しませてもらおうぜ!」

少女「ッ! この――」

ミサカ(……私の土下座では説得は無理でしたか、とミサカは臍を噛みます。
    こうなったら彼女だけでも守らなければ、とミサカは――)




??「――そこまでだ、クソったれの三下共」





362 : 一方「いィ土下座だった」その4 3/27[saga] - 2011/02/24 22:33:16.22 A6yMo1sx0 4/29



「ったく、次から次へとよぉ。 誰だ、おめぇ?」

??「そいつの土下座に免じて、今回だけは見逃してやる。 さっさと失せな」

「こ、こいつ、第一位だ……間違いねぇよ!」

「マジかよ……なっ何でこんなとこにいるんだよ!?」

「うろたえんじゃねぇよ。 第一位なんて無能力者に負けたっていうじゃねぇか。
  俺の電撃でよぉ、返り討ちにしてやんよ!」ビリッ バシュゥ

「そんな……電撃が散らされちまった……?」

一方「もう一度だけ言う。 失せろ」ギロ

「「「うわあああっ!」」」バタバタバタ




ミサカ「ありがとうございます。お陰で助かりました、とミサカは感謝を述べます」

一方「……」

少女「おかげで助かった訳よ。 ありが――って、超電磁砲!?」

ミサカ「お姉様とお知り合いですか、とミサカは首を傾げます」

少女「お、お姉様? ……妹、さん?」


363 : 一方「いィ土下座だった」その4 4/27[saga] - 2011/02/24 22:34:33.73 A6yMo1sx0 5/29



ミサカ「その通りです、とミサカは肯定します」

少女「あ、ああ、そう! 妹、妹さんって訳ね!」

一方「何テンパってンだ、金髪?」

少女「いえ! 結局なんでもない訳よ! それよりさっきはありがとうね」

ミサカ「いいえ、ミサカだけでは何もできませんでした、とミサカは無力な自分を恥じます」

一方「なーに言ってるンですかァ。 あの状況で割って入るなンざ、並の度胸じゃできねェよ。
   必要以上に自分を卑下すンじゃねェ。 ……それにオマエの土下座、あれは――」

一方「――いィ土下座だった」

少女「結局、白い人の言う通りって訳よ。 あなたの土下座、私シビれちゃった!」

ミサカ「……ありがとうございます、とミサカは暗がりで熱を帯びた顔が隠れることに安堵します」

一方「隠れてねェよ」

少女「自己紹介がまだだったわね。 私はフレンダっていうの、よろしくね」

ミサカ「ミサカは検体番号11053のミサカです。
    11053号とお呼び下さい、とミサカはおじぎをします」

一方「……一方通行だ」

フレンダ「あなたがあの第一位って訳ね……。 さっきはありがとう」

フレンダ「そうだ。
     11053号に一方通行、ここで会ったのも何かの縁って訳で、アドレス交換しない?」


364 : 一方「いィ土下座だった」その4 5/27[saga] - 2011/02/24 22:36:20.14 A6yMo1sx0 6/29



11053「喜んで、とミサカは自分の携帯を取り出します」

フレンダ「ほら、一方通行も早く」

一方「……」

一方「……」チラッ

11053「!」

11053「こちらは準備できていますよ、とミサカはトロトロしている一方通行を急かします」

一方「……ほらよ」

    ・
    ・
    ・

一方「……でだ、11053号はしょっちゅうあンなことしてンのか?」

11053「いえ、今日が初めてでした、とミサカは経験値不足を白状します」

フレンダ「関東土下座組といってたけど、もしかして組長って着物姿で額に大きなあざがない?」

11053「その通りです、とミサカは肯定します」

一方「なンだ、金髪も組長の知り合いか」

フレンダ「……ちゃんと名前で呼んでよね。 結局、組長は私の命の恩人って訳よ」

フレンダ「危ないところで助けてもらったの。 ……私だけじゃなくて大切な仲間も一緒にね」

フレンダ「っていうか、その言い方だと一方通行も組長と面識があるの?」

一方「……昔、世話になったンだよ」

11053「実はこのミサカも以前お世話になったことがあるのです、とミサカは胸を張ります」

一方「土下座組組員つってんだ、そン位想像できる。
   だがそうなると、オマエ組長の居場所を知っているのか?」

11053「それは……とミサカは言葉を濁します」

一方「組長は今どこにいるんだ? 少し話がしてェンだが」

フレンダ「私も私も! 結局、お礼がまだだから会って話がしたい訳よ!」


365 : 一方「いィ土下座だった」その4 6/27[saga] - 2011/02/24 22:38:54.05 A6yMo1sx0 7/29



11053「残念ですが、ミサカにも分かりません。 組長はふらりとどこかへ行ってしまうのです、
    とミサカは組長の放浪癖にため息をつきます」

11053「ミサカもまだ教えてもらいたいことが沢山あるのですが、とミサカは口を尖らせます」

一方「組員ってわりに知らねェこと多いンだな」

11053「うぐっ、とミサカは痛いところを突かれ言葉を詰まらせます。
    ……ですが組長は技を盗めというばかりですし、あっちこっち飛び回ってばかりですし、
    とミサカは言い訳をします」

フレンダ「あんまり意地悪しちゃダメよ、一方通行」

一方「……半人前は当てにならねェか」

11053「……その通りです、とミサカは自分の不甲斐無さを認めます」

一方「全くだ。 その上そンな体たらくで不良共の前に飛び出すたァ、無謀としか言えねェ」

一方「だから、今度からは土下座をする前に連絡よこせ」

11053「……はい? とミサカは話が見えず困惑するのですが……」

一方「オマエのことだ、ここまで言われても厄介事に首を突っ込むのを止めねェンだろ。
   いや、むしろ拍車がかかるかもしれねェ」

一方「それで怪我されると寝覚め悪ィンだよ。 どうしても続けるってンなら監督役をつけろ。
   ……学園都市内なら、どこでも駆けつけてやる」


366 : 一方「いィ土下座だった」その4 7/27[saga] - 2011/02/24 22:40:29.64 A6yMo1sx0 8/29



フレンダ「ふふ~~~ん」ニヤニヤ

一方「ンだよ。 愉快な面晒してンじゃねェよ」

フレンダ「いや~、第一位ってイメージ違うなぁって思って。 これがツンデレってヤツね」

フレンダ「でもそういうことなら私も協力してあげる。
     最近じゃお仕事も少なくて暇してるからさ、頼りにしてもいいよ」

一方「オマエがかァ……」

フレンダ「何よ、こう見えて私強いんだから! さっきの連中だってイチコロって訳よ」

一方「へ~そうですかァ」

フレンダ「むっ。 あなた私の言うこと信じてる?」

一方「信じてますよォ。 強い強い」

フレンダ「ムキーッ! 結局信じてないでしょ! あなた!」

11053「あの、そんなこと、お二人に悪いのでは……とミサカは遠慮がちに声をかけます」

一方「悪いと思うなら、早く一人前になりやがれ」

フレンダ「『オマエのことが心配なンだよ。 言わせンな、恥ずかしい』」キリッ

一方「……」チョップ

フレンダ「イタッ! なにすんのよ!」

一方「オマエが余計なこと言うからだろうが」

フレンダ「何よ、ツンデレなあなたの代弁してあげたのに――痛っ、痛い! チョップ止めてよ!」

一方「ヤダ」チョップチョップ

11053「……ふふっ」

一方「ンだよ?」

11053「分かりました。
    監督役お願いしますね、とミサカは一方通行をこき使ってやることを宣言します」

フレンダ「もちろん、私も協力するって訳よ!」

11053「フレンダもよろしくお願いします、とミサカは頭を下げます」

一方「足引っ張るンだから止めとけ」

フレンダ「だから! 私は強いんだって!」

一方「いや、オマエからはここ一番でドジを踏むって匂いがするゥ」

フレンダ「なっ何よそれ! いくらツンデレでも言いすぎな訳よ!
     ちょっとはデレてもいいじゃない!」

一方「誰がツンデレだコラ」

フレンダ「はぁ、これだからツンデレは。
     結局、あなたは好きな子にちょっかい出しちゃう典型的なツンデレって訳なのよ!」

フレンダ「ってあれ? もしかして私狙われてる?」

一方「まだチョップを食らい足りなかったかァ」チョップチョップ

フレンダ「あっ止めて、いたいいたいっ」イヤーッ

    ・
    ・
    ・


367 : 一方「いィ土下座だった」その4 8/27[saga] - 2011/02/24 22:41:31.27 A6yMo1sx0 9/29



フレンダ「そういえば、11053号はどうやって組員になったの?」

11053「暴漢に襲われたところを助けてもらったのがきっかけでした、
    とミサカはあの日を振り返ります。」

11053「それは見事な土下座でした。 組長の心意気、生き様に感服したミサカは、その場で
    弟子入りを申し出たのです、とミサカはあの時の胸の高鳴りを思い出します」

フレンダ「結局、あの土下座に心動かされない人はいないって訳よ」

一方「……組長も、本物のヒーローなンだろうなァ」ボソ

フレンダ「一方通行が良いこと言った! 結局、組長は私たちのヒーローって訳よ!」

一方「……」チョップ

フレンダ「イタッ! な、なんでチョップするのさ!?」

一方「うるせェ。 今のは忘れろ」

11053「大丈夫です。 さっきの発言はこのミサカが録音済みです、
    とミサカはMNWに音声データをアップロードしつつ爽やかに答えます」

一方「なァにしてくれるンですかァ!?」

11053「みんな組長のことが好きなのですから、恥ずかしがらなくてもいいじゃありませんか、
    とミサカは一方通行を宥めます。」

一方「問題はそこじゃねェ! さっさと消せ!」

フレンダ「『組長は本物のヒーローだ』」キリッ

一方「うっぜェ。 この金髪ホントうぜェ」

フレンダ「や~だぁ、一方通行ったら顔真っ赤」


368 : 一方「いィ土下座だった」その4 9/27[saga] - 2011/02/24 22:42:35.29 A6yMo1sx0 10/29



11053「肌が白いからでしょうか、よく目立ちますね、
    とミサカは初めて見る一方通行の表情を暖かい目で見つめます」

一方「……頼むから、その微笑ましいものを見るような目、止めてくれませンかァ……」

11053「ところで、組長『も』と言っていましたが、一方通行には他にもヒーローがいるのですか?
    とミサカは疑問を投げかけます」

一方「……」カッカッカ

フレンダ「ちょっと。 無言で帰ろうとしないでよ」

11053「あなたの交友関係から考えると……、とミサカはある人物を連想します」

一方「11053号ゥ……」

11053「ご安心を。
    人のプライベートに踏み込むほど野暮ではありません、とミサカは口を噤みます」

フレンダ「えーつまんなーい」

一方「この話は終わりだ。 11053号、音声データも消しとけよォ」

11053「わかりました、とミサカはデータの消去に取り掛かります。
    おー、再生回数は4桁を超えましたか、とミサカは再生件数を確認します」

一方「おィ」

11053「ほんの冗談です、とミサカは洒落っ気を披露します」

11053(最初からアップロードなんてしてませんしね、とミサカは心の中でつぶやきます)

一方「センスねェンだよ、オマエは……」


369 : 一方「いィ土下座だった」その4 10/27[saga] - 2011/02/24 22:43:05.95 A6yMo1sx0 11/29



フレンダ「ところで二人とも、これから時間ある?」

一方「あン?」

フレンダ「これ以上立ち話もなんだし、ファミレスでゆっくり組長について語り合おうって訳よ」

11053「望むところです、とミサカは提案を受け入れます」

一方「……付き合ってやらァ」

フレンダ「にししし♪ 結局、私たちって相性がいいって訳よ」

11053「まったくです、とミサカはフレンダの意見に同意します」

一方「……いいからさっさと行くぞォ」

フレンダ「あれ? 一方通行また照れてる?」ニヤニヤ

一方「……」カッカッカ

フレンダ「ちょっと、置いてかないでよ! てか歩くの早っ!」




11053「……ふふ」

11053「楽しい夜になりそうです、とミサカは胸を躍らせます」



370 : 一方「いィ土下座だった」その4 11/27[saga] - 2011/02/24 22:44:33.29 A6yMo1sx0 12/29



第七学区 ファミレス


一方「11053号は、組長から何を教わったンだ?」

11053「まずは土下座の基本動作です。 どのようにすれば美しく土下座ができるのかなど、
    姿勢を美しく見せる方法ですね、とミサカは説明を始めます」

11053「それから心意気を学びました。 組長によると『勇気』こそが最も大切なんだそうです、
    とミサカは組長の教えを思い出します」

11053「土下座をする時、必然的に相手に無防備な姿を晒すことになります。
    もし失敗すればどうなるか……最悪命を失うかもしれません、とミサカは説明します」

11053「危険に身を投じる『勇気』がなければ土下座はできないのです、とミサカは断言します」

11053「そしてそこには、相手と自分を信じる『勇気』も必要です」

11053「相手が自分を受け入れてくれると信じていなければ、相手もこちらを受け入れてくれません
    そして自分は説得できると強い確信がなければ、やはり相手の心を動かせません、
    とミサカは続けます」

11053「それらの『勇気』を知るには『恐怖』を知らなければなりません、とミサカは告げます。
    『恐怖』を知り、それを受け入れることで自分と向き合うことができ、『勇気』の
    何たるかを理解できるのです、とミサカは言及します」

フレンダ「人間讃歌は勇気の讃歌。 人間のすばらしさは勇気のすばらしさって訳ね」

一方「いいこと言うじゃねェかフレンダ」

11053「ともかく、ミサカはこの教えを基に土下座の特訓を積んできました、とミサカは語ります」







371 : 一方「いィ土下座だった」その4 12/27[saga] - 2011/02/24 22:45:29.67 A6yMo1sx0 13/29



一方「つまりィ、土下座をする時は相手が何に苦しンでンのか理解するのが重要なンだよ」

フレンダ「一理あるけど、いつでも相手の事情を理解するのってなかなかできないわよ」

11053「しかし、組長は常にそれを実行していました、とミサカは組長の手腕に脱帽します」

一方「組長の眼力は並外れているからなァ。 あの域に達するのは至難の業だが」

11053「ミサカは必ず成し遂げて見せます、とミサカは決意表明をします」





11053「妹達の中には、このミサカの活動を好ましく思わないミサカもいるのです……、
    とミサカは理解されない悲しみを告白します」

11053「土下座は、その……みっともないからやめろ、とミサカは同位個体の発言を思い出し
    ……うぅ」グスッ

フレンダ「みっともないことなんてない訳よ! あなたの土下座は素晴らしかったわ!」

一方「そォだ。 例え誰に何と言われよゥと、俺たちはお前の味方だ」

11053「あ、ありがとうございます、とミサカは頭を下げます」

11053「そうでした、このミサカにはあなた方がいたのでした……。 それに理解を示してくれる
    妹達もいるのです。 ミサカは一人ではありません、とミサカは感激します」






372 : 一方「いィ土下座だった」その4 13/27[saga] - 2011/02/24 22:46:16.38 A6yMo1sx0 14/29



一方「……ン? もうこンな時間か」

フレンダ「結局午前様って訳ね」

11053「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのですね、とミサカはつぶやきます」

フレンダ「また集まればいいって訳よ、11053号。 次は昼間に集まろうよ」

一方「予定が空いたらなァ」

フレンダ「んもぅ。 そこはいいとも~って言うところでしょう」

一方「誰が言うか」

11053「またメールしますね、とミサカは次回の予定を考えつつ答えます」

一方「土下座する時も連絡忘れンなよ」

フレンダ「もちろん私にもね」

11053「心得ています、とミサカは胸を叩きます」

一方「じゃァ、またな」

フレンダ「おやすみー」

11053「おやすみなさい、とミサカは挨拶をします」


373 : 一方「いィ土下座だった」その4 14/27[saga] - 2011/02/24 22:46:53.09 A6yMo1sx0 15/29



一方「……いや待て。 11053号はどこに泊まってるンだ?」

11053「冥土帰しの病院です、とミサカは答えます。
    遅くなると連絡しましたが、すでに閉まっているでしょうね、とミサカは予想します」

フレンダ「もしかして、帰れなくなっちゃった?」

11053「大丈夫です。
    一晩くらいどうにでもなります、とミサカは虎の子のゲコ太財布を取り出します」

一方「……」

一方「……仕方ねェな。 ウチに来い11053号」

フレンダ「わーお、一方通行ったら大胆ねぇ」

一方「妙な勘繰りしてンじゃねェよ。 寝床を提供するだけだァ」

フレンダ「またまたぁ。 それが大胆って訳よ」

一方「言っとくが、保護者もいるンだからなァ」

フレンダ「なーんだ」


374 : 一方「いィ土下座だった」その4 15/27[saga] - 2011/02/24 22:47:39.66 A6yMo1sx0 16/29



11053「あの、今からでは迷惑ではないでしょうか、
    とミサカはありがたく思いつつも疑念を抱きます」

一方「スペースは余ってンだ、構わねェよ。 オマエの虎の子が通用するホテルよりはマシだぜェ」

11053「……」

11053「そこまで言うのでしたら、とミサカはあなたにお世話になることに決めました」

11053「よろしくお願いします、とミサカは頭を下げます」

フレンダ「気をつけなよ、11053号。 保護者がいるっていっても、結局男は獣な訳よ」

11053「その心配はないでしょう、とミサカは断言します。
    彼は意外とヘタレ……義理堅いのですから、とミサカは根拠を述べます」

一方「置いてくぞ、11053号ゥ」カッカッカ

11053「それでは改めて、おやすみなさいフレンダ、とミサカは挨拶をします」

フレンダ「おやすみーお二人さん」

一方「またなァ、金髪」

        ・
        ・
        ・

375 : 一方「いィ土下座だった」その4 16/27[saga] - 2011/02/24 22:50:07.63 A6yMo1sx0 17/29



コツコツと、二人分の靴音が大通りに響いていた。
11053号はコートのポケットに手を突っ込んで、三歩先を行く一方通行の後を歩いていた。
フレンダと別れてからしばらく歩いているのだが、一方通行は振り返らず、口を閉ざしていた。
今も一方通行は振り返る素振りも見せず、11053号は靴音に耳を傾け、ぼんやりと一方通行の背中を眺めている。

「オマエはよ、変わったヤツだなァ」 と、不意に一方通行は言った。

「今更ですね、とミサカは苦笑します」

「今更だがよォ、よく俺についてきたな」

「あなたが来いと言ってくれたのではないですか、とミサカは質問の意図を量りかねます」

そう言って、11053号は首を傾けた。 一方通行の声は低く、冷え切っていた。

「そういうことじゃねェ。 何されるか分かったもンじゃねェだろ」

「何かとは何ですか? とミサカは意地悪く切り返します」 と、11053号はニヤリと笑みを
浮かべ、言った。

一方通行は僅かに肩を揺すると、再び沈黙した。 11053号は笑みを引っ込めた。
大通りに高く靴音が響いていた。
その靴音に混じって、一方通行の杖の先端にある四本の脚の駆動音が小さく響いている。


376 : 一方「いィ土下座だった」その4 17/27[saga] - 2011/02/24 22:52:41.02 A6yMo1sx0 18/29



沈黙を破ったのは、11053号だった。 


「他の妹達でも、あなたについて行きましたよ、とミサカは断言します」


一方通行は足を止め、彼女を振り返った。 11053号も立ち止まると、笑みを浮かべた。


「あなたは自分が思っているよりも、妹達に信頼されていますよ、とミサカは告白します」

「あり得ねェよ」 と、一方通行は言った。 「俺がオマエたちに何したか、忘れた訳じゃねェだろう」

「あなたがミサカにしたことは生涯忘れることはないでしょう、とミサカは断言します」

「だったらンなこと、あり得る訳はねェだろ」


一方通行は前を向くと、歩き出した。 11053号もつられて歩き出した。
彼女は一方通行の背中に視線を投げた。 その背中は先ほどよりも幾分か小さく見えた。


「あなたは本当に、好意に向き合うのが下手くそですね、とミサカは一方通行を分析します」


11053号は大きくため息をついた。 白い息が夜の闇に消えていった。


「今がまさにそう、不器用すぎです。 もっと器用にならないと、とミサカは助言をします」

「十分に器用さ。 改善の余地はねェな」

「そういうところがいけません、とミサカは指摘します」


11053号は再びため息をついた。 そのため息が一方通行の眉間に深いしわを作るのだが、
11053号は構わずに言った。 


「あなたはもう少し、ミサカたちを知ってください、とミサカは求めます」


377 : 一方「いィ土下座だった」その4 18/27[saga] - 2011/02/24 22:54:13.28 A6yMo1sx0 19/29



11053号は一方通行の前に回りこむと、彼の目を見つめた。
歩みを止めた一方通行は、なんとなく視線をそらす。


「目をそらさないで、よく聞いて下さい、とミサカは要求します」


11053号は両手で一方通行の頬をはさむと、無理矢理自分に顔を向けさせた。
11053号の手はポケットの中で暖められていて、冷え切った彼の頬に心地よかった


「ミサカはあなたのことが好きです、とミサカは告白します」


一方通行の顔が固まった。
目を見開き、口をぽかんと開き、彼らしくない間の抜けた表情を浮かべている。 


「あの実験は一生ミサカたちに付いて回る問題……決して忘れることのできない事実です。
 しかし、あなたが命を懸けてミサカを助けてくれたことも揺ぎ無い事実です、とミサカは語ります」


11053号は微笑んだ。 一方通行の表情は、まだ固まったままだった。


「あなたはいつもミサカを守ってくれています。 上位個体、番外個体と一緒にいるあなたからは
 いつも愛情を感じていました。
 あなたは本当は優しい人なんだって、ミサカは知っているのですよ、
 とミサカはあなたが隠そうとする一面を暴いてみます」


11053号は愉快そうに笑みを深めた。 その彼女に、一方通行は露骨に顔をしかめて見せた。 
「……俺が何をしようと、実験は無かったことにはならねェよ」 と、彼は苦々しそうに言った。

「だからって、今のあなたを否定できませんよ、とミサカは答えます。
 そして、そんなあなたを思うミサカの気持ちもです、とミサカは大切なことを付け加えます」


11053号は一方通行の頬から手を離した。 夜風が一方通行の頬を撫でたが、頬の火照りは治
まる様子はなかった。


「怖がらないで下さい。 あなたに誘われた時、ミサカはとても嬉しかったのです」

「ミサカの気持ち、忘れないでください、とミサカは一方通行にお願いします」





378 : 一方「いィ土下座だった」その4 19/27[saga] - 2011/02/24 22:55:21.99 A6yMo1sx0 20/29



        ・
        ・
        ・


「ちなみにここでいうミサカとは、妹達全体の意思を指します、
 とミサカは自身に対するフラグをへし折ってみます」


はァ、と、一方通行はマヌケな声を上げた。 11053号は首を傾け

「このミサカの愛の告白でなくて残念でしたか? とミサカは尋ねます」

「……うるせェよ」

「冗談です、とミサカは茶目っ気を披露します」


11053号が笑った。 チェシャ猫のような笑顔だった。


「やっぱオマエ、センスねェな」

「ですが、あなたがミサカたちに好かれているということは事実ですよ、とミサカは告白します。
 上位個体が良い例でしょう」

「……なンで、俺にそンなこと言うンだ?」

「あなたがこのミサカによそよそしかったからです、とミサカは理由を述べます。
 アドレス交換の時も躊躇してましたし、二人きりになったら一度もこっちを見てくれません」


379 : 一方「いィ土下座だった」その4 20/27[saga] - 2011/02/24 22:56:12.13 A6yMo1sx0 21/29



一方通行は11053号から視線を外した。
あさっての方向を見つめる彼の顔を、11053号は目を半分開いて見つめた。 


「ファミレスで打ち解けたと思っていたのですが……この期に及んであんなことを言われると
 は思いませんでした、とミサカは嘆きます」


11053号はため息をついて、言った。


「ですので、強情なあなたにはこのくらい言う必要がある、とミサカは判断しました」

「……悪かったなァ」

「なんでもありませんよ。 それより早く帰りましょう、とミサカは促します」


11053号は前を向き、歩き出した。
一方通行は彼女の隣に並ぶと、彼女と同じ歩幅で歩いて行った。


「オマエ、顔赤いぞォ」

「……なれない告白などするものではありませんね、とミサカは言い訳をします」


        ・
        ・
        ・


380 : 一方「いィ土下座だった」その4 21/27[saga] - 2011/02/24 22:57:30.24 A6yMo1sx0 22/29



一方「着いたぞ」ガチャ

番外個体「やっと帰ってきた! 一体どこ行ってたのさ……あれ?」

11053「お邪魔します、とミサカは遠慮がちに玄関に入ります」

番外個体「え、な、何で……え?」

11053「こんばんは番外個体、とミサカは黄泉川家に居候する番外個体に挨拶します」

黄泉川「遅いじゃん、一方通行。 打ち止めはもう寝ちゃったじゃん……ってその娘は?」

一方「打ち止めの姉妹だ。 宿が閉まって帰れなくなってな、ウチで止めてやることにした」

黄泉川「そういうことなら歓迎するけど、寝る場所はどうする? もう布団ないじゃん」

一方「俺のベッドを使えばいいだろ」

番外個体「!!!?」

11053「……それはどういう意味でしょうか、とミサカは顔が熱くなるのを感じながら質問します」

一方「俺はソファで寝るって意味だ」クカカ

11053「そ、そうですよね、とミサカは手で顔を仰ぎつつ動揺を押し隠します」

一方「洒落っ気って言うのはこういうことを言うんだよ」

11053「……むぅ」

黄泉川「くっく、若いっていいじゃんねぇ。 ……っと、ところで名前はなんていうじゃん?」

11053「11053号とお呼び下さい、とミサカは自己紹介します」

黄泉川「なら11053号、何もないけどゆっくりしてくといいじゃん」

11053「お世話になります、とミサカは頭を下げます」




番外個体「……」





381 : 一方「いィ土下座だった」その4 22/27[saga] - 2011/02/24 22:58:17.60 A6yMo1sx0 23/29



11053「お風呂空きました、とミサカは報告します」ポカポカ

一方「体冷やさねェようにしろよォ」

11053「ありがとうございます、とミサカは御礼をします。 あ、お水貰いますね、とミサカは
    キッチンに向かいます」スタスタ

一方「ン」スタスタ




番外個体「~♪」

11053「おや、今は一方通行が入浴中ですが、とミサカは浴室へ向かう番外個体に話しかけます」

番外個体「分かってるよん。 だから行くんじゃない」ニヤリ

11053「それは……、とミサカは番外個体のいたずらっ子のような笑顔の前に言葉を失います」

番外個体「ふふ~ん。 ミサカと一方通行は背中を流し流される仲なんだよ。 じゃあね~」

11053「……一方通行にそんな甲斐性があったとは……、とミサカはびっくりです」




浴室

一方(時間が時間だし、シャワーで済ますか)ジャー

一方(にしても今日は……妙な一日だったなァ)

一方(11053号と出会って、フレンダを助けて、組長のことを語り合って……)

一方(そンで……)

一方(……悪くねェ一日だったなァ)

番外個体「やっほう。 背中を流しに来たよ、一方通行」バンッ


382 : 一方「いィ土下座だった」その4 23/27[saga] - 2011/02/24 22:59:12.55 A6yMo1sx0 24/29



一方「ッ! オマエ、何しに来やがった!?」

番外個体「だから背中を流しにだよ。 背中向けてないでミサカを見てよ~」

一方「ふざけンな! 早く出てけ!」

番外個体「タオル巻いてるから照れなくてもいいのに。 あ、それともタオルはジャマだった?
     ったく、一方通行ったらえっちだなあ///」

一方「コイツは……っ」

番外個体「ほら~、ミサカが体で洗ってあげるよ。 男ってこういうのが好きなんだよね。 
     学習装置で習ったよ」

一方「今すぐその学習装置ブチ壊してェ」

番外個体「だ、だからさぁ……こっち向けよぉ///」

一方「な、やめろ、引っ付くな! ……はっ」

11053「……」ジー

一方「11053号、何をしてンだ」

11053「いえ、ミサカは決してMNWに実況などはしていませんよ、とミサカは白を切ります」ジー

一方「オマエなンかしてるよな!? 俺に不都合なことしてるよな!?」

番外個体「いーねぇ、見せ付けてやろうよ一方通行。 私たちの愛の深さをさ!」

一方「やめろふざけンなオマエら出てけェー!!」


383 : 一方「いィ土下座だった」その4 24/27[saga] - 2011/02/24 23:00:54.23 A6yMo1sx0 25/29



一方「で、なンか言いたいことはあるかァ」

番外個体「11053号にはミサカのベッドを使わせようと思うんだ」

一方「……ほゥ。 で、オマエがソファで寝るってかァ」

番外個体「ううん。 ミサカはあなたのベッドで寝るよ」

一方「オマエは何を言ってンですかァ」

番外個体「察しが悪いなあ。 ミサカとあなたが一緒に寝るって言ってるの」

一方「却下ァ。 一緒に眠る意味が分かンねェよ」

番外個体「いつもヤッてることじゃん」

一方「オマエと同衾したことなンてねェだろうが。 後そのイントネーション直しとけ」

番外個体「いや、でも真面目な話ミサカと一緒に寝るといいことがあるよ」

一方「……一応聞いてやる」

番外個体「ミサカって他の妹達より成長してるでしょ。 だから丁度良い抱き枕になると思うんだぁ」

番外個体「ふかふかで安眠効果抜群。 抱き心地は保証するよ。
     ……ほらぁ、ミサカのおっぱい柔らかかったでしょ? きゃはっ///」

一方「自分を安く売るような真似してンじゃねェ」

番外個体「……こんなこと、あなただから言ってるんだよ」

一方「……」

11053「お二人はすでに深い関係だったのですね、
    とミサカは驚愕の事実に打ちひしがれながらMNWにこのことを……痛っ」

一方「余計な事するンじゃねェ。 第一コイツとは何もねェよ」

番外個体「酷い。 ロシアであんなに必死に(治療を)シテくれたの忘れたの?
     ミサカあんなに激しいの初めてだったのに……」

一方「誤解を招く言い方すンじゃねェよ」

11053「まさか末の妹が最初に一線を越えるとは……それも一方通行相手に、とミサカは愕然とします」

番外個体「初めては鉄の味たったなぁ……痛っ!」

11053「もっと詳しくお願いします! とミサカは痛っ!」

一方「いい加減にしろ!」


384 : 一方「いィ土下座だった」その4 25/27[saga] - 2011/02/24 23:02:40.62 A6yMo1sx0 26/29



11053「イタタ……またチョップした。
    ほんのおちゃっぴいじゃないですか、とミサカは唇を尖らせます」

番外個体「え? ミサカは本気だったよ?」

一方「もういい。 11053号は俺のベッドを使え。 俺はソファで寝る」

11053「それなんですが、ミサカがソファを使えばいいのではないでしょうか、とミサカは提案します」

一方「オマエはンな余計な気を回さなくていいンだよ」

番外個体「そうそう、11053号はミサカのベッドを使えばいいんだよ。
     ミサカが一方通行と一緒に寝るからさ」

一方「……オマエのその情熱はどっから来ンの?」

番外個体「本当にどこから来るか分からない?」

一方「オマエの考えることは分かンねェよ」

11053「……苦労しますね、とミサカは番外個体の苦労を慮ります」

番外個体「まあ仕方ないね。
     その代わり思いっきり振り回してミサカ無しじゃいられない体にしてやるよ」

一方「何コソコソ話してンだよ」

11053「何でもありません。
    それではベッドを使わせてもらいますね、とミサカは番外個体に確認を取ります」

番外個体「いーよ。 ミサカもベッドに行くね」

一方「もゥそれでいい。 いいからもう寝るぞォ」

11053「おやすみなさい、とミサカは挨拶をしつつ番外個体の部屋に向かいます」トコトコ

番外個体「うん。 ミサカの部屋はこっちだから……。 待ってるから早く来てね一方通行。
     ぎゃはっ」

一方「早く寝ろォ」

        ・
        ・
        ・

385 : 一方「いィ土下座だった」その4 26/27[saga] - 2011/02/24 23:03:27.74 A6yMo1sx0 27/29



11053「今日は色々な事がありましたね、とミサカはベッドに潜り込みながら一日を振り返ります」

11053「初めての実践での土下座は……やはり上手くいきませんでした。
    ですが得る物は大きかったですね、とミサカは考えを巡らせます」

11053「フレンダという初めての友達もできました、
    とミサカは年齢の近い彼女に嬉しさを隠せません」

11053「一方通行と語り合ったのも、番外個体と面と向かって話したのも初めてでしたね、
    とミサカは始めてづくしの一日に笑みをこぼします」

11053「もうかなり遅いですが……眠れそうにありません、
    とミサカは興奮している自分を自覚しつつ、寝不足な明日に覚悟します」




番外個体「……これが、一方通行のベッドかぁ」

番外個体「本当は二人で眠りたかったけど……これはこれでいいかな」ゴソゴソ

番外個体「うん、暖かい♪」ヌクヌク

番外個体「気持ちいーなぁ。 けど眠る訳にはいかないね」

番外個体「どうせ一方通行は、ミサカのとこに来ないんだから……」

番外個体「一方通行が眠ったら……添い寝しに行ってやるもんね……」

番外個体「これ以上ライバルが多くなる前に……あの人はミサカのだってこと……示しとかないと……」

番外個体「ミサカが……ミサカはあなたの事大好きだって……教えてあげるんだ……」

番外個体「……眠ぃ」


386 : 一方「いィ土下座だった」その4 27/27[saga] - 2011/02/24 23:05:33.94 A6yMo1sx0 28/29



一方「どっと疲れたァ」

一方「番外個体のヤロウ、いつにも増して絡ンできやがって……何なンだっつうの」

一方「……」

一方(ロシアで組長に助けられてから番外個体の様子が変わった。 カエル顔の医者の話じゃァ、
   脳内物質の分泌パターンが正常化しているからだと言うが……)

一方(事実ロシアで見せた殺気立った様子は鳴りを潜めた。
   ネットワークの負の感情を一手に引き受けることがなくなった証拠と考えていい)

一方(バカみてェな話だが、これも組長のお陰に思えてならねェなァ。
   あの土下座なら奇跡の一つ二つ起こせそうだ)

一方(話が反れた。 今は番外個体についてだ)

一方(考えてみりゃあ、アイツに関して、俺は知らねェことの方が多いな)

一方(俺に絡ンでくるのは、あの時の殺気がイタズラしたいってェ欲求に摩り替わったからだと
   思っていた)

一方(だがそれだと今日の説明がつかねェ。
   風呂に突撃するなンて非常識なマネは今までに無かったことだ)

一方(何かがアイツを駆り立てた……だがそれは何だ?)

一方(いつもと違うことと言えば11053号を連れて来たことくらい。
   だがそれがあンな風にちょっかいを出す理由になるのか?)

一方(……ちょっかいを出す……?)


――――好きな子にちょっかい出しちゃう典型的なツンデレって訳よ


一方(なンであの金髪の言葉が出て来るンだよ……俺はツンデレなンかじゃねェし、
   アイツにしたってンな訳ねェだろうが)

一方「そンな訳……ねェよ」

一方「……本当にねェのか……もしかしたら」

一方「……クッソォ……何考えてやがる俺は」

一方「……」

一方「……眠れねェ」


387 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/24 23:07:35.69 A6yMo1sx0 29/29


以上です

11053号はギャルゲーでいうとヒロインの親友というイメージ

モットーは『みんな仲良く』
争いごとがあったらそれに首を突っ込み、土下座で解決を図る

やや一方派よりだが基本的に中立
上条さんのことは恩人として好き

という妄想