805 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[] - 2011/03/25 00:46:45.95 OsVhajlAO 1/64レス投下します、途中少し残酷な描写があります
キャラも崩壊してますので苦手な方はごめんなさい
上条当麻は走っていた。
あても無く、ただ安全な場所を求め走っていた。
「はぁ……はぁ……ここまで来れば」
そう言ってたどり着いたのは石の扉を開けてすぐの陰だった。
石の扉というのは日常ではあまり見かけるものではない。
では、なぜそんなものがあるかと言うと、上条は名も知らぬ遺跡に居るからだ。
今、遺跡に上条が居る理由は存在しない。
簡単に言えば気付いたら居た、ただそれだけの話である。
動悸が少し落ち着いたと思うと、今度は途端に恐怖が襲ってきた。
自分を追い続けている相手の存在、そしてその相手に殺されるかもしれないという状況。
上条は今、死への恐怖に直面していたのだった。
「くそっ、どうしてこんな事に……。ああ……そうか、俺のせいか」
そう一人ごち、上条は俯いてしまった。
そのまま上条は、誰に宛てたかわからない言葉をただ紡ぎ続ける。
「そうだよな、俺が悪いんだ。俺が……殺しちまったから」
上条の手には黒い何かが握られている。
それは、片手には収まりきらないくらいの銃であった。
「これで俺は……インデックスを殺したのか」
「でも、仕方が無かったんだ……あいつが、俺を狙ってきたから……」
極限状態の上条に誰かが話しかける。
(そんな事言って、許されると思っているの?)
(い、インデックス? 違うんだ……頼む、許してくれ!)
殺したはずのインデックスの声が聞こえる。
それは非常に鮮明に聞き取る事ができ、インデックスの恨みの声が上条に直接届けられる。
(ごめん……ごめん、ごめんよインデックス……)
(……許さないよ、とうま)
「安心しなさい。私が代わりにコイツを殺してあげるから」
その声と同時に石の扉が開き、光が上条を照らし出した。
上条はとっさに銃を構え、相手を確認する。その声の主とは――
「御坂か……厄介なヤツに見つかっちまったな」
「アンタの考えそうな事なんて簡単にわかるわよ。
ひっそりと隠れて、迷い込んだ敵を狙う。ただその繰り返しなんてね」
「はっ……悪いかよ。俺だって、たまには『勝者』になりたいんだ」
「アンタに『勝者』は似合わない……大人しくここでやら……うっ……」
「美琴」がそれ以上言葉を話すことはなかった。
上条の前で「美琴」が血を流して倒れている。
そして現れたのは、最強の男。
「よォ、三下。こンな所に隠れてたのか」
「一方通行……! よくも御坂を!」
「何言ってンだ? これは殺し合いの『ゲーム』じゃねェか。
誰かが死ンでまた誰かが死ぬ。それを延々と続けるだけだろォ?」
「……ああ、そうだったな。確かにお前の言うとおりだ……だがな」
上条は一方通行に銃を向ける。美琴の無念を晴らすために。
そして、一方通行を殺し「勝者」となるために。
「御坂を殺していい理由にはなんねえんだよ!」
銃声が響く。それも一つ二つというものではない。
上条の持つ銃は単発だが威力は高い。
対して一方通行の持つ銃は威力は低いが連射する事ができる。
銃弾の雨を避けつつ、ただ上条は反撃の機会を伺う。
そしてその時は訪れた。
「チッ、弾切れか……」
「今だ……! うおおおお!!」
上条が放った銃弾は一方通行を確実に捉えた。
一方通行は腕、胴体、足に銃弾を受け、夥しい量の血を流す。
「なンで……なンで反射できねェンだよォォォ!」
ついに動きが止まった一方通行、そして上条は一方通行の頭に向かい銃弾を放つ。
「馬鹿な事言うなよ。これは……『ゲーム』なんだぜ?」
「……ぐっ……」
タッタタター
上条「よっしゃあ!! 勝ったぜ!」
美琴「あーあ、三位か……」
インデックス「とうまは卑怯なんだよ! 手加減もしてくれないし!」
一方通行「クソッ……三下、もう一回だ!」
上条「ふっふっふ、何度やっても同じ結果だと思うのでございますの事よー!」
一方通行「むっきィィィ!!」
インデックス「……負けちゃったけど、このゲームはなかなか面白かったんだよ」
美琴「『007ゴールデン・アイ』か、古いゲームだけど私も楽しめたかな」
上条「だろ? やっぱり64は最高だよな!」
一方通行「三下ァ! リベンジしてやるから早く始めやがれェ!!」
上条「まーまー、次はこれやろうぜ?」
インデックス「すまっしゅぶらざーず? これも面白いの、とうま?」
上条「おお! 対戦って言ったらスマブラは欠かせないよな」
一方通行「いいぜェ……そのスマブラとやらで、てめェをボッコボコにしてやるからよォ!」
810 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage] - 2011/03/25 00:54:01.07 OsVhajlAO 6/6以上です、あれ面白いですよね
なんか続きがあるような感じですがもちろん続きません、色々失礼しました