465 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/04/06 02:33:14.40 n04MCuNx0 1/7

さて、豚もおだてりゃ木に登るっていいますが
下手をおだてるとどうなるでしょう

そりゃあもちろん調子に乗るのさあ!
そんなわけでまた4レスお借りするよ!>>437の続きだよ!


DNAの災難
http://toaruss.blog.jp/archives/1027299336.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-26冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301325535/
466 : DNAの逃避行(1/4)[sage] - 2011/04/06 02:36:22.18 n04MCuNx0 2/7

三ヵ月と三十分後

一方「はァ……」

番外「あは、おかえりー。こんな時間までお出掛けってコトはおデートかしらーん?」

一方「そンなンじゃねェ……」

番外「――なんでそんなグッタリしてんの?熱でもあんの?」

一方「だから違うつってンだろが……他の奴らはどォした」

番外「ファミレスで夕飯だってさ。ミサカは先に食べちゃったんでお留守ばーん」

一方「あァそォ……」

番外「…あなたは?晩ご飯たべた?」

一方「いらねェ…食欲ねェ」

番外「…あなた、ここんとこ本気でヘンだよ?どうしたの?」

一方「どォもしねェよ、ただ疲れてるだけだァ――あ、フローリング冷たくて気持ち良ィ…」

番外「うわあロシアでの雄姿が見る影もない。あと床で寝るな」

番外「…ふん、このミサカの前でその無防備っぷりはいい度胸だよね?」

一方「うぜェ、やめろォ…ぐェっ。馬乗りンなってくンじゃねェ…!」

番外「ぎゃはっ、だったら抵抗してみればー?うりうりうりゃうりゃ」

一方「ひゃ、ァ、ちょっ…やめ、…ろ、って……うァ…っ!」

番外「うりゃうry…―――い、いや、ちょっと…何その反応?何でそんな反応?」

一方「やァ……やめろ、って言ってるだろォ、がよォ……」

番外「しかも涙目っ!?…あ、あなた、本格的にどっかおかしいんじゃない…?」

一方「おかし、く…ねェもン…」

番外「いや、おかしい、って……」

一方「ちげェ、って……」

番外「………」

一方「………」

番外「ん………」

一方「っ………」

一方(…って何でコイツも顔寄せてくンだァ…!)

一方(それで何で俺も逃げよォとしねェンだ……うァ、目ェ瞑ってンじゃねェ俺ェェエエ!!)

ガチャッ

打止「ただいまー!ってミサカはミサカはめざとくあの人の靴を発見!」

一方番外「「~~~~~っ!!」」

………

……


467 : DNAの逃避行(2/4)[sage] - 2011/04/06 02:40:42.60 n04MCuNx0 3/7

三ヶ月と一時間後

一方(はァ、危ねェとこだった…危うく流される所だったァ…)

一方(てェか流されるって何だ俺ェ…何にだ俺ェ…)

一方(しかもさっき三下相手にあンなンなったばっかだってのに……あァ、自己嫌悪で死ねるゥ…)

一方「もォ寝るゥ…寝て起きたら全部忘れてるゥ…」

打止「……ねえ、起きてる?ってミサカはミサカは遠慮がちにあなたの部屋をノックしてみる」

一方「……もォ寝ますゥ」

打止「じゃあ今はまだ起きてるんだよね、ってミサカはミサカはめげずにお邪魔しまーす!」

一方「頼むから今日はもォ寝かせてくンねェかなァ…」

打止「…想像以上に弱ってるね、ってミサカはミサカはちょっと尻込みしつつも、ちょっとだけ」

一方「何なンですかァ…」

打止「う、うん…ちょっと伝えたいことがあったんだよ、ってミサカはミサカはベッドにあがりつつ伝えてみる」

一方「伝えたいこと…ォ?」

打止「言うかどうか迷ったんだけどね…あなた、ミサカたちに何か、隠し事をしてるよね?」

一方「………」

打止「その頃からちょっと様子がおかしくなったのも知ってるよ?」

打止「だけどね、無理に聞こうとは思ってない」

打止「あなたのことだから、また危ないことしてるのかもしれないし」

打止「でも――いつか、話してもいいと思ったら、話してくれると嬉しいな」

一方「…何でだァ」

打止「? そんなの決まってるじゃない。あなたのことが、心配だから」

一方「っ……バカか、俺はァ――」

打止「はい、ストーップ。そこから先はいったらダメだよ?」

468 : DNAの逃避行(3/4)[sage] - 2011/04/06 02:42:28.04 n04MCuNx0 4/7

打止「それに…心配だけじゃなくて。あなたのこと、好きだからだよ、ってミサカはミサカはそっとあなたを抱き締めてみる」

一方「…………っ」

打止「えっと、それだけ。なんか恥ずかしいなぁ……」

打止「でも、覚えておいてねってミサカはミサカは恥ずかしさを隠しつつお部屋に帰るよっ」

打止「んっ…―――それじゃ、おやすみっ」

一方「う、あ……お、おォ…おやすみィ…」

一方(……去り際に、ほっぺたにちゥしていきやがったァ)

一方(言えねェ。絶対言えねェ……ごめンな俺女になっちゃった☆とか、絶対言えねェ…!)

一方(どォする…どォすればいいってンだ…俺は、俺はァ…!)

一方(うぁぁぁぁあああっ!!)

ドスーンバターン

黄泉川「おー…青春の音が聞こえるじゃん」

芳川「若いって良いわねー……」



翌朝

手紙『探さないで下さい』

黄泉川「だからってここまで青春しなくてもいいじゃん!?」

芳川「……家出って青春なの?」


………

……




雨の路地裏

一方 in ダン箱『拾わないで下さい』


垣根「oh...」

………

……


469 : DNAの逃避行(4/4)[sage] - 2011/04/06 02:46:56.60 n04MCuNx0 5/7

三ヶ月と一日後

一方「何で拾ったァ…」

垣根「捨て超能力者の分際でガタガタ言うんじゃねえよ…そらタオルだ、床濡れるから拭け」

一方「…また俺に妙なコトすンのかァ?」

垣根「ぶッ……いや、こないだのアレは忘れろ。あの時の俺はどうかしてたんだ」

一方「……イイぜ無理しなくてもよォ。別にしたけりゃ好きにしろォ…」

垣根「しねえっつってんだろうが!」

一方「オマエの性癖には常識が通用しねェんだろォ…?」

垣根「常識が通用しねえのは暗黒物質だよ!俺の性癖は常識内だよ!」

一方「あァそォ、まァどっちでもイイや…もォ俺なンかどォなってもいいンだ…」

垣根「……つうか変わり果て過ぎだろお前。つい2~3ヶ月前までは普通だったじゃねえか」

一方「……聞かねェでくれェ」

垣根「まあいいけどよ。だが今の腑抜けきったお前を倒しても意味がねえ」

垣根「さっさと立ち直りやがれ第一位。そんで俺に殺されろ」

一方「無理だァ…俺はもォダメなンだよォ……」

垣根「俺なんでこいつにミンチにされたんだろう」

垣根「……今のこいつ、見ててすげえイラつくな」

一方「じゃァ元の所に棄ててくれよォ…」

垣根「ふざけろ。お断りだ――ちょっと待ってろ」

………

垣根「…おら、食え」

一方「………あァ、肉だァ」

垣根「神戸牛のステーキにローストビーフのマリネ。シーザーサラダもちゃんと食えよ」

一方「……料理できたンだな、オマエ」

垣根「一人暮らし舐めんな」

一方「でもイイ、食欲ねェ――」

グゥ~…

垣根「……このタイミングでリアルに腹鳴かすヤツ初めて見たわ」

一方「う、ァ、あー…う、うー……」

垣根「肉好きなんだろうがよ。何意地張ってんのか知らねえが、我侭言ってると口ん中捻じ込むぞ」

一方「…分かったよ、喰えば良いンだろォ、喰えば…」

垣根「それでいい。…ったく、その様でよく家出なんか出来たもんだな」

一方「んぐっ……家出じゃねェもン」

垣根「バカが、お前に家と家族がいんのは知ってんだよ」

垣根「それってお前が暗部をブッ潰してまで手に入れた居場所ってヤツなんじゃねえのか?」

一方「うゥ…」

垣根「まあ実際、お前がどういう事情でそうして、それでどうして家出したかなんて知らねえよ」

垣根「その家族とやらが心配しようがどうしようが俺には関係ねえしな」

一方「う、う…うぅ……」

470 : DNAの逃避行(5/4)[sage] - 2011/04/06 02:51:17.99 n04MCuNx0 6/7

垣根「だがそうやってグズグズと腐ってんのは気にいらねえ」

垣根「お前は俺にできなかったことを平然とやってのけて、そのくせ今のその様は何だ?あ?」

垣根「失望したぜ第一位――お前には、ガッカリだ!」

ダンッ

一方「っ…お、俺だって、別に好きでこォなった訳じゃァ…う、ひっ…えぐっ」

垣根「て、――え、…ええええええええ?」

垣根(半べそ?ここで半べそ!?一方通行が!?何これ新手の能力者か何かの仕業!?)

一方「俺だって…こンなの、嫌に決まってンだろォ…ひっぐ、えぐっ」

垣根「え、ああー、わ、わかった。悪かったよ怒鳴って悪かった、だから泣くなって、な?な?」

一方「うっ、ううっ、ひっく」

垣根「くっそ泣き止まねえええええ!ええいどうすれば……仕方ねえ!待ってろ!」

………

垣根「ぜえ、はあ、俺の料理にも常識は通用しねえ……五分で出来たぜコーヒーゼリー…!!」

一方「……ぁ、コーヒーゼリーだァ」

垣根「おおう…作っといてなんだが本当に反応しやがるとは…」

垣根「…ほらやるよ、やるから泣き止め、ていうか泣き止んで下さい」

一方「うン……んー、あまァい」

垣根「だぁー……あー、焦ったぁ…ていうか何こいつ、幼児退行でもしてんじゃねえのか……」

垣根「すげえ面倒臭そうな気配がすんだけどなあ……かといってこんな状態で放り出すワケにもいかねえし」

垣根「仕方ねえ、もうお前の気が済むまで此処に居ていいわ」

一方「むぐ、ンぐ………ン、良いのかァ?」

垣根「良いっつの。でも気が済んだら帰れよ……てか口拭け、零すな、ゼリー逃げねえから」

一方「ンっ、ンむゥ………ありがとォな、垣根ェ」

垣根「………お前、そんな顔して笑ったりすんのな」

一方「?」

垣根「……いや、何でもねえよ。……クソ、俺もどうかしてるわ」

垣根「喰い終わったらシャワー浴びてこいよ、着替えとかは風呂場にある俺のヤツでいいだろ」

垣根「そんでとっとと寝ろ、あっちのベッド使っていいから。じゃあな」

471 : DNAの逃避行(6/4)[sage] - 2011/04/06 02:54:50.77 n04MCuNx0 7/7

一方(…言うだけ言って、ソファで寝ちまった)

一方(…前ン時はバラバラにしちまったけど、話してみたら意外とイイ奴だったンだなァ)

一方(なンだかンだ言って泊めてくれたし、メシ食わせてくれたし…友達ってこォいうモンなのか?)

一方(…明日ンなったら謝ってみよォかな。でも今更だよなァ)

一方(…取りあえずシャワー浴びて寝よォ…眠いし)

一方(ん…………シャワーあったけェ)

一方(…ここなら、俺のカラダのコトとか、色々考えずに過ごせるかなァ)

一方(少しだけ、頭ン中の整理がつくまで…もう、あと少しだけェ……)

一方(……………?)

一方(あれ…赤…ェ?どっか、ケガしてたかァ……?)

一方(どっからだァ…ン?…………太股ォ?)

一方(……――――――これ、)

一方(あ、)

一方(あぁあああああああああああっ―――)



翌朝

垣根「ふぁ…朝か。飯にするかな―――ん?」

垣根「おい、一方通行?……一方通行ー?」

………

……




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以上また勢いだけで書き殴った。後悔は(ry
だって…だって続きが気になるとか、三回も言ってもらえたの
産まれて初めてだったんだもの…!!嬉しかったんだもの…!!

でも本当キャラ崩壊尋常じゃないわ改行数数え間違えててレス数増えるわ
ガッカリクオリティだわで色々とごめんなさい、本当ごめんなさい

ではおやすみなさい