インデックス「……え、今なんて言ったの……?」
上条「今からインデックスを徹底的に調教する」
インデックス「ちょ、調教って……どういう意味なのかな……?」
上条「そのままの意味だ」
インデックス「……とうま、冗談は止めてほしいかも!」
上条「……冗談じゃねえよ。毎日毎日上条さんの苦労も知らずに「ご飯」だの「お腹空いた」だの「量が足らない」だの!」
インデックス「うっ……でもそれはとうまが……」
上条「はい出たよ「とうまが」ッッ!」
インデックス「ひっ」ビクッ
上条「何かあったらなーんでも俺の責任にする。終いには、八つ当たりに噛み付いてくる始末だ」
インデックス「う……ぅう……」
上条「人に飯をせがむ癖して自分は何もしない。手伝わせようとしても駄々をこねて最終的に食べて寝るの繰り返し」
インデックス「……ごめんなさい……」
上条「もう上条さん我慢できない。穀潰しで何もしないとかホント我慢できない」
インデックス「とうま……?」
上条「インデックス、分かるか。この俺の怒りが」
インデックス「…………」
上条「……そんな訳でインデックス、今からお前を徹底的に調教する。覚悟しろよ?」
「はぁっ……はぁっ……」
「おい、何休んでんだ? 早く手を動かせよ」
「でも、しんどいよとうま……」
「しんどい? この程度で? 俺は一人でいつもやってたんだぞ。このくらいで音を上げんな」
「うぅ……」
「ほら手を動かせ!」
「疲れたんだよー……」
「次はこれだ」
「っ? ダメだよとうま、こんなの無理!」
「うるせぇ! 言っただろ、徹底的に調教するって……」
「でもこんなに大きいの……何をすればいいか分からないかも……」
「まず、このスイッチを押す」
「ひゃぁっ!? 凄い音がするんだよ……」
「弱と強があるからな。今日は強でやってもらうぞ」
「ぅ……うう。振動が凄いかも……」
「これを今からお前に使ってもらう。俺は側で見ているからな」
「そんな……」
「つべこべ言わず早くしろ!」
「ひぅ! だ、だめぇっ……怖いよとうまぁ!」
「……こんな程度で怖がんじゃねえよ。ほら、手伝ってやる」
「ひゃ、ひゃあああっ!」
「次はコイツだ」
「…………、とうま、もう……無理だよ……」
「……簡単な事だ。入れて、ボタンを押す。それだけだ」
「いやっ……できない……」
「じゃあまずは俺がやってやるよ」
「!? 止めてとうま、死んじゃうよっ!」
「こんなんじゃ死なねえよ。おらっ!」
「ぅぁ……!」
「……ボタン、押すぞ」
「ひっ……あ、ああ……」
「……だらしねえな。今日は次で最後にしてやる」
「最後はこれだ」
「はぁっ……はぁっ……」
「コイツを綺麗にするんだ」
「…………うん」
「しっかり念入りにな?」
「…………」
「……良いぞインデックス。その調子だ」
「……ぅっ……うう……」
「……ついでだ。最後までやるか」
「えっ……そんな、とうま。これが最後だって……」
「言ったっけなぁ?」
「う、ぅぅ……とうま、酷いんだよぅ……!」
上条「ふう、あらかた終わったな。インデックス、どうだ。感想の一つでも言ってみろよ」
インデックス「……しんどいしつらかったけど、終わってみると……気持ち良かったかも」カァッ
上条「だろ? んじゃあ明日は何をするかねぇ……」
インデックス「…………かも」
上条「ん?」
インデックス「……料理が、したいかも」
インデックスさんは皿洗い、掃除、電子レンジ、風呂掃除、風呂入れを覚えた!
インデックス「にしても、電子レンジが爆発しなくて良かったんだよ!」
上条「あのなぁ……爆発しても死にはしねえっての」
おわり