560 : アックア「手を離してほしいのですが……」 ヴィリアン「嫌です」1/4[saga] - 2011/04/07 19:07:19.83 2pFPY1qAO 1/5



アックア「姫君、私はここで失礼致します」

ヴィリアン「駄目です」

アックア「いえ、そろそろ行かないと……」

ヴィリアン「却下です」

アックア「もう夜も遅いです。そろそろお休みになられた方が」

ヴィリアン「一人で寝たくありません」

アックア「……そんな子供の様な事を仰らないで下さい。貴女は王女なのですから」

ヴィリアン「……その前に、私も一人の女なのです」

アックア「しかし、私と貴女とでは身分が」

ヴィリアン「それでは、あの言葉は嘘だったのですか?」

アックア「あの言葉……?」

ヴィリアン「あなたに相応しい王女となるように、と言ってくれたではありませんか!」

アックア「……!? 姫君、それはどなたからお聞きになられたのですか?」

ヴィリアン「あなたのご友人でもある、騎士団長からです」

アックア(何という事を言ってくれたのであるか……)

ヴィリアン「まだ私は立派な王女とは決して言えません。ですが、寂しい思いをする日々にもう耐えられないのです……」

アックア「うっ……」

騎士団長(迷うな、流されてしまえ)

アックア(貴ッ様ァァ! 貴様のせいでとんでもない事に!)

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-26冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301325535/
561 : アックア「手を離してほしいのですが……」 ヴィリアン「嫌です」2/4[saga] - 2011/04/07 19:07:52.29 2pFPY1qAO 2/5



騎士団長(仕方ないだろう。お前が何も言わずに去った後、第三王女が物凄く寂しそうな顔をされていたのだから)

アックア(そんな事を言われても)

キャーリサ(情けないの、男見せろし)

エリザード(母親が認める。好きにするのだ)

アックア(ちょっとお前達黙るのである)

ヴィリアン「ウィリアム、どうしても一緒に居る事は出来ないのですか」

アックア「はい、どうしてもです」

キャーリサ(へたれー)

騎士団長(情けないぞ)

アックア(だから黙れ!)

ヴィリアン「……わかりました。あなたがそこまで言うのなら、こちらにも考えがあります」

アックア(……嫌な予感しかしないのである)

ヴィリアン「ウィリアム、手を前に出しなさい」

アックア「手を? こう、でよろしいでしょうか」

ヴィリアン「…………」ギュッ

アックア「な、何を!」

ヴィリアン「朝になるまで、この手は離しません」

キャーリサ(おー! やるなー)

エリザード(ヴィリアン、立派になったな……)

アックア「姫君、ご冗談も程々になさって下さい」

ヴィリアン「まだ、冗談などと言うのですね……馬鹿者!」

アックア「!?」

562 : アックア「手を離してほしいのですが……」 ヴィリアン「嫌です」3/4[saga] - 2011/04/07 19:09:18.47 2pFPY1qAO 3/5



ヴィリアン「危機に陥った時、そして命を奪われそうになった時、いつでも救い出して下さったのは誰だったか……私はその時の事を片時も忘れた事はありません」

アックア「……当然の事をしたまでです。他意はありません」

ヴィリアン「……そんな悲しい事を言わないで下さい。私は十年前から何も変わっていないのです。その長い時間がようやく変わろうとしている……お願いです、ウィリアム……側に居て下さい」

アックア「……しかし」

ヴィリアン「……私は……ううっ」

キャーリサ(あーあ、泣かしたー)

騎士団長(王女を泣かすとは……それでも我が友か!)

エリザード(反逆罪に不敬罪だな)

リメリア(責任を取りなさい)

アックア(また増えてるのである)

ヴィリアン「……他には何も要りません、ただあなただけを……」

騎士団長(そろそろ折れるべきでは)

キャーリサ(ここで逃げるとか男してどーなの)

アックア(うむう……)

ヴィリアン「……ごめんなさい、我が儘が過ぎましたね。ウィリアム、どうぞ下がってください」

アックア(……さすがにこの涙は無視出来ないのである)

563 : アックア「手を離してほしいのですが……」 ヴィリアン「嫌です」4/4[saga] - 2011/04/07 19:09:47.20 2pFPY1qAO 4/5



アックア「……姫君。私を一晩、身辺警護としてお使い頂けませんか?」

ヴィリアン「……えっ?」

アックア「現在のイギリスは安心出来る状況とは言えません。なので私は今晩、姫君の警護を致します。もちろん、私的な感情は排して貴女の身の安全だけを考えます。……それでよろしいでしょうか?」

ヴィリアン「ウィリアム……! ええ、よろしくお願いします」

キャーリサ(照れ隠しだな)

エリザード(とか言ってしっかりやる事やるのだろう)

騎士団長(その通りですね)

リメリア(まあ今回はそれでよしとしましょう)

アックア(もう嫌なのである……)

ヴィリアン「ウィリアム、さあどうぞ部屋の中へ」

アックア「はっ……ところで姫君」

ヴィリアン「なんでしょう?」

アックア「そろそろ手を離して頂きたいのですが」

ヴィリアン「嫌です」

アックア「……はあ」

564 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage] - 2011/04/07 19:11:25.16 2pFPY1qAO 5/5

以上です、迫られて焦るアックアを書いてみたかったが難しい…
妄想垂れ流しですいません、色々失礼しました