87 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[sage] - 2011/04/16 12:39:58.27 eBD1ts6w0 1/7

変態は変態に引かれるのかな?
唐突に6レスもらう。
電磁通行、未来設定。

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-27冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302720595/
89 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga] - 2011/04/16 12:41:12.66 2njm5txB0 2/7




ピピピピピピピピピ――――!!



――けたたましい音がした。

「ん、うぅー……?」

暖色系の壁紙で彩られた部屋の隅に置かれたベッドの中で、一人の女が呻き声を上げた。

黄緑で、所々にカエルのシルエットがプリントされているパジャマを着ているその女は、
とてつもない大音量に、すっかり目を覚まさせられてしまった。

音の原因である目覚まし時計を止めるために、女はゆったりした動作で起き上がる。

「あーはいはい。すぐに止めるから黙ってなさいっての」

まったく面倒ね、とぼやきながら彼女は時計を持って操作する。

「…………ふわぁぁああ………………」

大きく欠伸をして、彼女は首筋を触る。

そこには、黒色のチョーカーのようなモノがある。

部屋から廊下に出た途端、リビングと台所へと続くドアから、
何やら香ばしくて良い匂いとジュージューと何かを焼いている音がした。

「……うわ、アイツもう起きてる」

そんな事を呟きつつ、そっとドアを開ける。

中に入って少し進めば、食事の時に使う大きなテーブルの上に、
トーストやサラダ、カリカリに焼けたベーコン、それに目玉焼きがあるのを見つけた。

「……あちゃー」

またやっちゃったな、とちょっぴり反省する。

するとそこへ、





「おォ、起きたか」



90 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga] - 2011/04/16 12:42:53.80 arT4gEEu0 3/7

キッチンの方から、一人の青年が現れた。

特徴的な白髪と真紅の目で、黒いスーツの上に青を基調としたエプロンを纏っている。

首には、美琴とお揃いのチョーカーのようなモノがある。

「えーっと、ゴメン。また用意させちゃったわね」

女――御坂美琴が謝ると、

「別に。気にしちゃいねェよ。
どォせその分、オマエに回すからな」

青年―― 一方通行は、それだけ言うと席につく。

美琴も、げんなりした顔をしながら隣に座る。

彼らは様々な家事を当番制にしているのだが、
美琴はあまり当番を守れず、一方通行がしてしまう。

……まぁ、その代わりに後でたっぷり押し付けられるが。

「「……いただきます」」

二人で声を揃えて、朝食の合図をする。





「「……ごちそうさまでした」」

朝食が終わり、美琴は立ち上がると、外に設置されている郵便受けに向かう。

リビングを出て廊下をまっすぐに進み、玄関から外に出てみると、少しだけ寒かった。

季節としてはもう春だが、そう簡単に気温は変わらないらしい。



91 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga] - 2011/04/16 12:44:34.57 arT4gEEu0 4/7

新聞新聞、と呟きながら美琴は郵便受けの扉を開ける。

「……っと、ん?」

中を覗いてみると、見慣れた新聞の他に、何か手紙のような物があった。

それを手に取り、しげしげと眺める。

珍しく、そして懐かしい人物からの手紙だった。

んー? と思いつつ彼女は新聞とそれを持って家の中に入る。

もう一度リビングに戻ると、台所で一方通行が食洗機のスイッチを入れていた。

「ねー。アンタ宛てに珍しい奴から手紙来たわよ」

「あァ? 誰だ?」

エプロンを脱ぎ、畳んで棚にしまいながら一方通行が聞いてきた。

「当麻とインデックス」

とりあえず質問に答えると、一方通行はほォ、とだけ言った。

「アイツら何て?」

そう言われ、手紙の封を開ける。

「えっと、読み上げるわよ?
『よう、二人とも元気か? 俺とインデックスは相変わらずだ。(以下中略)。
……実はさ、今度久しぶりに学園都市に帰って来る事になったんだ。
それで、出来れば一週間ぐれーそっちに泊めてはもらえないか。
浜面は今滝壺の件でまずいし、ホテルとかは使えないんだ。……よかったら連絡してくれ』……だって」



92 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga] - 2011/04/16 12:45:54.40 AmGbOPOG0 5/7

どうする? と言った目で見ると、

「まァ、別にイインじゃねェか。部屋は余ってるし」

「……そうね」

美琴は同意すると、手紙をテーブルに置く。

「……さて、と。オラ、とっとと着替えて来いよ」

「はいはい」

シッシッ、と手を振る彼に適当に返しながら、彼女は自室に戻る。





しばらくして、一方通行と美琴は第十学区へと車を走らせていた。

「……あとどれくらいで着くかな」

助手席に座っている美琴の質問に、

「……そォだな、もう十分もねェだろ」

答えながら、一方通行はアクセルを踏む。

昔は杖をついていて運転など出来なかった彼だが、今ではそれも出来るようになった。

「にしても……何でアイツらケータイ使わなかったのかしらね?」



93 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga] - 2011/04/16 12:46:52.54 vym2oEmw0 6/7

何となく湧いて来た疑問を口にすると、

「……そりゃあオマエ、そン時はまだケータイを使える状況じゃなかったンだろ」

面倒そうにしながらも、丁寧に一方通行は答えた。

「今はアレだろ、確かイタリアでテロを起こそうとしてる
『魔術結社(マジックキャピタル)』を、ローマ正教と協同で潰しに行ったンじゃなかったか?」

上条当麻とインデックス。

この二人はほんの六年前から世界中を旅している。

始めの頃は、世界をもっと知りたいという二人の好奇心のための旅だった。

しかし、その道中で出会った人々を脅かそうと目論む連中と戦っている内に、
世界中の人々を助ける事が旅のメインになってきているらしかった。

今回もそんな感じの事だったンじゃねェの? と言って一方通行は車を止めた。

「ほれ、着いたぞ」

いつの間にか、目的地に着いていた。

「……よいしょ、っと」

後部座席から、大量の花束を取り外へ出る。

「……じゃ、行くか」

一方通行も同様に花束を手に取り、駐車場の反対にある建物の中へと入る。

建物の看板には、『学生墓地』と書いてある。



94 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[sage] - 2011/04/16 12:48:49.76 arT4gEEu0 7/7

以上!
ホントはこれでスレ立てようか迷ったけど、
二つも同時進行するのは無理だから諦めたよ!
それと連投ゴメン!