196 : 鉄網「握手してください」海原「はい?」[saga] - 2011/04/17 19:41:21.44 1+KHp0oE0 1/6

あっ、4~5レス頂きますね。

鉄網「握手してください」

海原「」

海原(どうしてこうなったのでしょう……?)

今日は『グループ』の仕事もないし学園都市は平和そのものなので、1日街をぶらぶらしてついでに御坂さんを見つけたらデュフフ…とか考えていた海原光貴(偽)の目の前に、ショートカットの少女が現れた。そして開口一番にこれだ。

海原(確かこの子は暗部同士の潰し合いのときに見ましたね。自分が大怪我をさせた子…)ダラダラ

海原(もしや復讐!?しかし自分の顔や素性は隠していたはず…)

鉄網「君、山手に化けていた人、でしょう?『グループ』所属の」

海原(バレてる!?いやはや参りましたね)

鉄網「君に興味がある。だから握手しよう」

海原「いやはや、これは参りましたね」

海原(てか、あの時は凄いバタバタしててあまりこの子のことは覚えていませんが…)

海原(どうして握手なんでしょう?)

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-27冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302720595/
197 : 鉄網「握手してください」海原「はい?」[saga] - 2011/04/17 19:42:59.18 1+KHp0oE0 2/6

鉄網「…私は組織から見放された。主に誰かさんのせいで」

海原「うっ」ギクッ

鉄網「あの日、仕事も信頼も、そして居場所さえも失った。主に誰かさんのせいで」

海原「はぅ!」ギクッ

ズバズバと痛い所を突いてくる鉄網。海原としては否定しようがないのが厳しい。

鉄網「そして、私の居場所だった所さえも無くなってしまった。主にどっかの組織のせいで」

海原「い、いえそれは自分でなく…」

鉄網「…グスッ」

海原「…自分にも原因があります(傭兵5000人の邪魔しましたし)」

鉄網「でも、この能力だけは何とか取り戻せた」

鉄網「そして、君に興味が湧いた」

海原「…何故です?」

198 : 鉄網「握手してください」海原「はい?」[saga] - 2011/04/17 19:44:13.75 1+KHp0oE0 3/6

鉄網「私は確かに『ブロック』という組織を失って、多くのものを失った」

海原「…」

鉄網「でも、組織に入って、失ったものもあった」

海原「組織に入って、失うもの…?」

鉄網「…私は、自分を失った」

海原「…自分?」

鉄網「組織では、私はリーダーである佐久の『道具』として生きてきた。ただ『能力』を吐き出す道具として」

海原「…」

鉄網「…特にその生活に嫌気が差していた訳ではない。だが、その時点で私は、人間から道具に成り下がっていたのだろう」

鉄網「そんな時、君が私の全てを奪っていった」

海原「…自分が、貴女の……」

鉄網「最初は君を恨んだ。…あの頃はどうしようもなく組織に依存していたからな。しかし、それからしばらくして、振り返ってみると、何故だか君があまり憎らしくなかった」

鉄網「そこで、私は自覚した。1人の人間としての、だ」

鉄網「そして、攻撃とはいえ、この機会を私にくれた君に興味をもった、という話だ。長話で済まなかったな」

199 : 鉄網「握手してください」海原「はい?」[saga] - 2011/04/17 19:45:38.41 1+KHp0oE0 4/6

海原「…謝るのは、自分の方です。任務とはいえ、貴女に大きな傷を負わせてしまった」

鉄網「謝る必要はない。もとは我々がこの街に離反したのだから」

海原「ですが!」

鉄網「…では謝罪の印に、握手を」スゥ

海原「! …これは一本取られましたね」スゥ

かつての敵の話ではあるが、海原には彼女の気持ちが少し分かった気がした。なぜなら、彼も『自分』を失っているから。
正確には『自分』としても顔も持つが、もはやその自分は消滅しつつあった。

海原(…今回は自分の負けですね。素直に握手を……握手?)ピタッ

ここで海原はようやく気がついた。彼女の能力は、『意識解析』。握手をしただけで相手の情報を把握できる能力なのだ。そして、海原はというと、

海原(自分、『原典』2つも持ってますし、)

海原(そもそも、能力者ではなくて魔術師ですし、)

海原(…何より、自分『海原光貴』じゃありませんし)ダラダラ

どう考えても大ピンチだった。

200 : 鉄網「握手してください」海原「はい?」[saga] - 2011/04/17 19:48:16.12 1+KHp0oE0 5/6

鉄網「…どうした?早くしようよ。私は君のことがもっと知りたいんだ」

海原(握手って、そういう目的ぃぃぃぃぃぃ!?)

やっと相手の目的を把握した海原(偽)。もちろん、鉄網の方は相手を困らせるつもりは全く無いのだが、

海原(マズい。これは非常にマズいですね)マジヤベェヨ

当の海原は、尋常でなく戸惑っていた。

海原(かくなる上は…!)キリッ

海原「すいません、用事思い出しました。ではさよなら!」ピューー

鉄網「え?あの、待って」ピューー

こうして海原の逃走劇が始まったのだった。おしまい。


海原「何でそんなに追いかけてくるんですかぁぁァァァァァァ!」

鉄網「握手してくださぁぁァァァァァァっい!」

海原「無理ですぅぅゥゥゥゥゥゥ!!」

201 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/04/17 19:51:13.59 1+KHp0oE0 6/6

以上です。多分今までにない組み合わせな気がします。
また小ネタ浮かんだら投下しようと思います。ありがとうございました。