205 : クラスの三バカ?[saga] - 2011/04/17 21:49:20.61 gtjSK1XAO 1/7

「だ・か・ら! 愛さえあればそれで何も問題ないじゃないですか先生!」

 放課後の教室から声が響く。
外にいた男子生徒達が、何事かと耳を寄せる。

「いいえ、問題大ありなのです! 生徒が先生に、けけけ結婚を、前提に、お付き合い、だなんて……」

 早くも夕日が差した顔を左右に振りながら彼の言葉を拒絶する女教師。
外で聞き耳を立てていた青髪の男子生徒が教室に飛び込もうとするも、金髪の男子生徒がそれを制止する。

「上条ちゃんはもしかして、そんな事を言う為にお馬鹿なフリをしてまで補習を受けていたというのですか?!」

「イエスマム!」

 即答され、開いた口が塞がらなくなる女教師・月詠小萌。
同じくお口あんぐり状態で教室前に立ち尽くす二人の男子生徒。
しばしの沈黙の後、小萌がおずおずと尋ねる。

「あ、あの……失礼な質問なのですが……上条ちゃんは、ひょっとしてロリコンなのですか?」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-27冊目-【超電磁砲】
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206 : クラスの三バカ?[saga] - 2011/04/17 21:51:22.91 gtjSK1XAO 2/7

「違います!」

 上条の力強い否定にほっと胸を撫で下ろす小萌、だが。

「俺は合法ロリを愛しているのであって! 実年齢ロリはよくて妹としか思えません!」

 上条の力強い訂正に再び唖然とする小萌。
その言葉を聞き、頷くとともに教室に飛び込む青髪と金髪。

「よう言うたカミやん! いや上条さん!」

「カミやん、いや上条さん! あんた男の中の男だぜい!」

「あ、あれ? 青髪ちゃんに土御門ちゃん? どうして二人がいるのですか?」

 突然の来訪者の声で我に返った小萌は、至極当然の疑問を投げかける。

「漢・上条の補習終わりを待ち伏せていたぜよ」

「そしたらなんと、上条の旦那が小萌センセに婚約を申し込んだやないの! コレは盗み聞きせずにはいられへんで!」

「しかもなんと! 合法ロリが至高とは素敵な趣味してるぜい上条大佐!」

「実年齢には手を出さん! そこに痺れる憧れるでえ上条大統領!」

「なんだかどんどん上条ちゃんがランクアップしてるのですよ!?」

 エスカレートするばかりの二人にはあまりに弱いツッコミを入れてしまう小萌。

207 : クラスの三バカ?[saga] - 2011/04/17 21:53:23.16 gtjSK1XAO 3/7

「はあー……もういいのです。今日の補習はもう終わりにしますから、頭を冷やしてまた明日なのです」

「いい返事、待ってます」

 勝ち誇ったような顔で、上条が教室を出ていく。
彼を持ち上げていた二人も、彼に追従して帰っていく。

「お付き合いはしないのですー!」

 今起こった出来事が学校中に知られてしまった事に、叫んでから気づいた小萌だった。

 クラスの三バカが、奇妙な雑談をしながら夕方の街を行く。

「しっかし驚いたぜよ」

「まったくやなあ。カミやんって頭よかったんやね?」

「お前らだって頭いいだろ? ただ無能力者ってだけで評価下がっちまうから、なんかやるせなくてさ」

「それでワザと馬鹿なフリしとるんか。まあ、カミやんの気持ちは分からへんでもないけどなあ」

「そんな理由で愛しの小萌先生を泣かすのはよろしくないにゃー」

208 : クラスの三バカ?[saga] - 2011/04/17 21:56:19.06 gtjSK1XAO 4/7

 そんな彼らのもとに、一人の少女が駆け寄っていく。

「見つけたわよ、今度こそ!」

 誰かに声を掛けられた気するが、気にせずに帰路を行く。

「ちょっと! アンタよアンタ! 止まりなさいったら!」

 さすがに無視はイカンと思い、同時に声の主を見る三人。

「おうおう、誰かと思たらカミやんの嫁さんやないか」

「今日もピリピリしてるにゃー、電撃使いなだけに」

「ははは、うまいな土御門!」

「だ、誰が嫁だ?! てか全然うまくもなんともないから!」

 早々に苛立ちがピークに到達しようとする少女の頭を、上条は優しく右手で撫でる。

「まあまあ、そう怒んなってビリビリ」

「ビ、ビリビリ言うな!」

 意外と満更でもないのか、少女は頭を撫でる上条の手を払おうとはしない。

「上条さんはニックネームのつもりで親しみ込めてビリビリって呼んでるんだけどなあ。そんなにお気に召しませんでしたか……」

「えっ? あっ……」

209 : クラスの三バカ?[saga] - 2011/04/17 21:58:09.11 gtjSK1XAO 5/7

 あからさまに落ち込む素振りをする上条を見て、困惑する少女。

「あ~あ、御坂ちゃんがつれない事言うからカミやん落ち込んじまったにゃー」

「うっ」

「カミやんが女の子をニックネームで呼ぶなんて相当なレアケースやいうのに、勿体ない事しよるなあ御坂ちゃん」

「ううっ」

 青金コンビの言葉を受け、罪悪感が矢になって御坂の胸に刺さる。

「だって、私には御坂美琴って名前があるし、できれば名前で呼んで欲しいなって思ってるだけで、別に、嫌って、訳じゃ……」

 涙を目に溜めて俯く御坂。

「……なんだ、そういう事ならそう言ってくれればいいのに」

 御坂の”言い訳”を聞いた上条はニッコリ笑ってそう言う。

「んじゃ、これからはなるべく名前で呼ぶようにするよ。それでいいか? 美琴」

210 : クラスの三バカ?[saga] - 2011/04/17 22:00:11.06 gtjSK1XAO 6/7

 いきなり名前で呼ばれて顔が一瞬で沸騰する御坂。

「みみみ御坂! 御坂でいいから!」

「ん? ああ、そっか。名前で呼んだら恋人みたいだもんな」

「ここっこっこここここいびふにゃー」

 あまりの恥ずかしさにオーバーヒートした御坂はその場にへたり込む。

「お、おい、大丈夫か? 御坂」

「カミやん……それは無自覚にも程があるぜよ」

「さすがに『恋人』や言われたらそらこうなるやろ?」

「へっ? ああ、そうだよな。いやあうっかりしてたなあ」

(こういうとこはバカなんやなあ(だぜい)……)

 上条の親友達は、呆れた顔で彼を見つめるのだった。

211 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[saga] - 2011/04/17 22:04:19.82 gtjSK1XAO 7/7

終了
クラスの三バカが実は全員バカなフリをしてるだけの天才達だったら……
という妄想を描くつもりだったがそんな風にはならなかった
ただの性癖がおかしい上条さんとその仲間達になっただけでした