356 : ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:03:36.29 JzZexcU30 1/10

ここに投下するのは初ですが投下したいと思います。
御坂さんが魔女見習いになるお話です。
……タイトルで察してください。

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-27冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302720595/
357 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 1/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:04:42.76 JzZexcU30 2/10

「暇だァ……」

「仕方がないよってミサカはミサカはあなたの頭をなでてみたり」

「まさかあなたの頭に乗れるって思ってもみなかったよってミサカはミサカは驚いてみたり」

「オマエががこんな風に、小さいぬいぐるみになるなんてな……」

「あなたも早く魔法を解かないと大変だねってミサカはミサカは張り切ってみる!」

「あァ。早くオマエにかけられた魔法と俺にかけられた魔法を解かねェとな」

「にしても魔法って……そンなモン信じてなかったがホントにあるなんてな」

「あンな物を見せられたら信じるしかねェ」

「ミサカがこんな風になったのもあの人のせいだもんねってミサカはミサカは少し怒ってみたり」

「大丈夫だ。俺がなンとかして元に戻してやンよ」

「ありがとう……! ってミサカはミサカは涙を浮かべてみたり!」

「その前に。まずこの店の商品を売らなきゃなァ。ったくこの学園都市にこンな名前の店、はやるわけねェのにな……」

「そしてこのことはばれちゃいけないんだよってミサカはミサカは焦ってみる。深くコートに隠してるからって焦ってばれないようにね!」

「分かってる。もしばれたら……俺たちはおしまいだァ」

358 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 2/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:05:45.71 JzZexcU30 3/10

美琴(やっと学校が終わったわ)

美琴(といってすぐ寮に帰るのもアレだし。少しゲーセンで遊んでいくとしますか)

美琴(あ、あれって……!)


上条「今日の晩飯はっと……」

イン「ステーキがいいんだよ!」

上条「上条さんの食卓にはそんな豪華な物はでてきませんよ」


美琴(ったく! なんてアイツはいつも女の子と一緒なのよ!)

美琴(それに今日もあのシスター)

美琴(同居してるとは聞いたけど……)

美琴(とても仲よさそう)

美琴(私もあんな風に……アイツと喋れたらいいのに)

上条「げ……ビリビリ……」

美琴「だ、誰がビリビリよ! 私には御坂美琴って名前があるのよ!」ビリビリ

上条「ひぃ! すいません御坂様! だからそのビリビリすんのやめろ!」

美琴「な、なにが御坂様よ……!」

美琴(またやっちゃった……)

イン「ちょっと短髪! とうまにちょっかいださないでほしいかも!」

美琴「アンタには関係ないでしょ!」

イン「関係あるもん。とうまはね私の――」

上条「ほらインデックス。さっさと買い物行くぞ。じゃあな御坂」

イン「わ、わかったんだよ!」

美琴(とうまは私の――何よ)

美琴(それにさっさと行っちゃったし……)

美琴「……はぁ」

359 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 3/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:06:47.41 JzZexcU30 4/10

美琴「あーあ。なんでいつもこうなのかしら」

美琴(アイツとちゃんと話したことってあんまりないような気がする)

美琴(そうよね……。私がいつも素直になれないから)

美琴(どうしてこう……あのシスターみたいに素直になれないんだろう)

美琴「はぁ」

美琴(あれ。ここどこよ?)

美琴(来たことない道。って誰もいないし)

美琴(あそこにお店がある。……?)

美琴「MAHO堂……?」

美琴「魔法って……。ここは学園都市よ? 魔法なんて、オカルトなんてあるわけないじゃない」

美琴(たまに本屋でもおまじないの本なんか置いてあるけど)

美琴(そういうのって科学的根拠なんてなにもないじゃない)

美琴(ましてや魔法なんて……あるわけないのに)

美琴「でも、ちょっと気になるかも……」

美琴(少しだけ入ってみようかな)

360 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 4/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:08:02.06 JzZexcU30 5/10

「誰か来たみたいってミサカはミサカはコートの中に隠れてみる」

「はじめての客か。……こンなトコ来るなンざどンなヤツなンだ?」

「……ミサカたちの知ってる人ってミサカはミサカは正直に言ってみる」

「それってやばくねェか? 見つかったら俺は……」

「大丈夫。今のあなたはコートで顔も見えない状態だから……きっと。ってミサカはミサカはあなたを応援してるよ」

「チッ……一体誰だァ?」



ガランガラン

美琴(うっわ古臭い店っ!)

(お姉さま!)(オリジナル!?)

美琴「……?」

美琴(あの人。店主なのかしら? 顔も見えないけど……怪しい)

美琴(それにこの店、なんでこんなに古臭いのよ……)

「い……いらっしゃいませ」

美琴「ど……どうも」

(オイ、オリジナルすっげェ怪しンでるぞ! どうすればいい!)

(わかんないってミサカもミサカも慌ててみる!!)

美琴(とりあえず、なに置いてるか見てみるか)

美琴(……ここにはキーホルダーね)

美琴(なんか)

美琴「ぷっ……いくらなんでもこれは下手なんじゃ」

「ンだとォ!? クソガキが頑張って作っ……」

美琴「…………」

「…………。そちらはァ金運が上がるキーホルダァでェす……」

(く、苦しいよ! ってミサカはミサカは内心つっこんでみる)

美琴「そ、そうですか……」

美琴(明らかに怪しいんだけど)

美琴(でも今の声どっかで聞いたことある気が……)

(怪しまれてる! すげェ怪しまれてるゥ!! どうすンだ、どうすンだ俺!)

(なんか昔のCMみたいってミサカはミサカはまたまたツッコミを入れてみたり! ってちょっと落ち着いて!)

361 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 5/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:09:06.01 JzZexcU30 6/10

美琴(ほかのも見てみましょ……)

美琴(あっ! これは!!)

美琴「可愛い……」ギュッ

美琴(ゲコ太ではないけど可愛いぬいぐるみじゃない)

美琴(こんな可愛いのがこんなところにおいてあるなんて。……なんか可哀想ね)

美琴(買おう……かな)

「そ、それにはよォ……。部屋に飾ると好きな人と急接近できるゥって魔法がかかってまァす」

美琴「魔法って……そんな非科学的なものあるわけ」

「ほ、ホントだァ!」ズリッ

美琴「あ」

「……ァ?」

(やべェ! コート落ちたァ!!)

美琴「あ、アンタ……!!」


「あ、あんた……! 一方通行じゃないの!!!」

一方「や、やめろ! その名前をここでいうなァァアアアア!!!」


ボンッッ!!

美琴「な、なんなのよぉ!」

美琴(いきなり煙が……!)

美琴(……だんだん消えてきた。……でもあれって。……一方通行よね)

美琴「なんでアンタがこんなところにいるのよ……ってあれ」

美琴(い、いない!?)

美琴(もしかして今の煙で忍者みたいに消えたってこと!?)

「げこっげごっ」

美琴「……これって!」

「な、なンだこりゃァァァァアアアアア!」

美琴(床に白いカエルのぬいぐるみが……!)

美琴(しかもそのカエルから声がぁ!!!)

美琴「で、でもちょっと可愛い……かも」ギュッ

「おィ……放せ超電磁砲……」

美琴「しゃ、喋った! ってこの声一方通行?」

打ち「ミサカもいるよ、お姉さまってミサカはミサカはマントの中から登場してみたり!」

美琴「な、なによこれええええ!!」

362 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 6/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:10:31.99 JzZexcU30 7/10

一方「あれはァ……とある日のことだった」

打ち「ミサカたちは散歩途中とある人と出会ったんだよってミサカはミサカは語ってみる」

美琴(いきなり過去話始めたし。っていうかなんで打ち止めまで小さく……)

美琴(その上一方通行がカエルのぬいぐるみで……)

美琴(関係ないけど、打ち止めが一方カエルに乗ってるし)

一方「聞いてンのかァ?」

美琴「え、あ……続けて」

一方「そのエセ日本語を話す女が、この店繁盛しねェと魔法を解かねェとか言い出してよォ」

美琴「エセ日本語?」

打ち「外人の方だったんだけどちゃんと日本語話してて。でも……「~なりけるの」とか変な言葉で喋ってた髪の長い女の人だったの、ってミサカはミサカは正直に話してみたり」

美琴「そうなの……で、ソイツが魔法を使って二人をそんな姿にしたってわけね」

一方「あァ。俺はこの店で正体ばれたらカエルに変えられる魔法だとよ。……ホントになっちまったわけだが」

打ち「ミサカは見せしめ(?)に小さくされたんだよってミサカはミサカはぷんすか怒ってみる!」

美琴「じゃ、その人にしか二人は戻せないのね」

一方「いいや、一つ方法がある」

打ち「でも……。お姉さまが苦労するよってミサカはミサカは心配してみたり」

美琴「それは何よ? 言ってみさない。私はアンタの姉なんだから」

打ち「お姉さま……! それはね」


一方「オマエが魔女見習いになって魔女を目指すことだァ!」


美琴「は?」

363 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 7/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:11:35.00 JzZexcU30 8/10

一方「だから魔女見習いになって魔女になれば、俺たちを治せるぐらいの魔法が使えるンだとよ」

打ち「魔女見習いに変身する道具も貰ってるのってミサカはミサカは慌てて取りに行ったり」

美琴「魔女見習いって! 何よそれ!」

一方「魔女見習いと言えば魔女見習いだァ!」

美琴「そんなのほかの人に任せれば……」

一方「俺たちを治せるのは……見破ったヤツだけだとよ」

美琴「つまり私……」

打ち「うーん! 重いよぉ! ってミサカはミサカはがんばって持ち出してみる!」ウンショ!

美琴「大丈夫打ち止め! ……これが魔女見習いに変身する道具ってヤツね」サッ

打ち「そうだよ! 見習いタップっていうの! ってミサカはミサカは説明してみる!」

美琴(丸い形をして真ん中には音符マークのボタンが)

美琴(そしてそのまわりを八つのいろんな色のボタンがついてるのね)

美琴(こんなのでホントに魔女見習いに変身できるのかしら)

一方「その音符マークのボタンを押せェ」

美琴「えっと、こう?」ポチットナ

たったたたたたーん♪

美琴「え、なに!!」

打ち「お姉さま! 音楽が鳴ってるときに着替えるの! ってミサカはミサカは説明する!」

美琴「もう消えちゃったわよ……」

打ち「再チャレンジだよお姉さまってミサカはミサカは応援する!」

一方「そして『プリティ・ウィッチー・みことっち』と言いやがれェ」

美琴「そんな恥ずかしいこと言えるか! ってアンタ一番楽しそうね!!」

一方「楽しくねェ! 早く服着やがれ、このおジャ魔女がァ!」

打ち「……それいいたかったのねってミサカはミサカはちょっとひいてみる」

一方「は、早くしろォ」アセ

美琴「分かったわよ」ポチットナ

364 : 美琴「ぷりてぃーういっちーみことっち!」 8/8 ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:12:45.03 JzZexcU30 9/10

たったたたたたーん♪

美琴(よし! 音楽が鳴ってる今のうちに!)

美琴(にしてもこんなピンクな服……ちょっと派手じゃないかしら)

打ち「がんばれお姉さま!」

たたたたたーん♪


美琴「ぷ、ぷりてぃーういっちーぃ……みことっち……」


一方「いいねェいいねェ! 最高っだねェ! これでこそおジャ魔女だァ!」

打ち「似合ってるってミサカはミサカは驚いてみたり!」

美琴「は、恥ずかしいわね。この服……」

一方「それで、俺たちを助けてくれェ!」

打ち「お願いってミサカはミサカは頼み込んでみる!」

美琴(私だけしか打ち止めや一方通行を助けることが出来る)

美琴(なら、やるっきゃないわね)

美琴(それにもしアイツなら……きっと助ける)

美琴(って何考えてるのよ私!)


美琴「……分かったわ。私、魔女になって打ち止め(ついでに一方通行)を救ってみせる!」


一方(ついでかよ)

365 : ◆HS.SP4RdZo[] - 2011/04/20 20:14:16.21 JzZexcU30 10/10

終わり
このあと超電磁砲メンバーが魔女見習いになっていくはず
最後まで読んでくれて方お疲れ様でした