452 : 初めての誕生日 1/4[saga] - 2011/05/11 22:11:15.97 pcPB5/aA0 1/5

乙でした。

4レス、血みどろのを投下します




上条「え? 今日が?」

インデックス「そう。実は私の誕生日だったんだよ!」

上条「へえ……そりゃ、誰だって一年に一回は来るもんな」

インデックス「それでね……エヘヘヘヘ~」

上条「うっ……プレゼント、ですか……」

インデックス「エっヘヘヘヘ~」

インデックス「私は夏より前の記憶がないから、誰かにお祝いしてもらった思い出が無いんだ」

上条「! ……」

インデックス「だから、初めての誕生日の思い出は、とうまに作ってほしいんだよ」

上条「そっか……でも、そんなつもりなかったから、今月もろくに貯金してないし……」

インデックス「お金なんかいらないんだよ」

上条「金がないとご馳走用意できないぞ」

インデックス「むー! 私だっていつでもご飯ばっかり求めてるわけじゃないかも!」

上条「な、な、なんだってぇーーーーーーーー!!??!?」

インデックス「驚きすぎなんじゃないかな……」

上条「悪い悪い。それで、何がほしいんだ?」


インデックス「あのね……歌、歌ってほしいな!」


元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-28冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304353296/
453 : 初めての誕生日 2/4 [saga] - 2011/05/11 22:12:51.58 pcPB5/aA0 2/5


上条「歌……」

インデックス「そう。ハッピーバースデートゥーユー♪ っていうの、日本でも歌うんでしょ?」

上条「まあ、そうだけど……」

上条「言いたかないけど、上条さんは、あんまりその、歌唱力の方に自信は無くてですね……」

インデックス「上手い下手じゃないよ」

インデックス「歌はね、心を込めれば、それだけで気持ちを伝える何よりの手段になるの」

上条「そうは言っても、ここで一人でアカペラはちょっと気恥ずかしいというか……」

インデックス「……だめ?」

上条「……」


上条(出来ることなら……歌わずに済ませたい)

上条(だけど、インデックスの初めての誕生日。これくらいのワガママは叶えてやらないと)

上条(そう。今こそ一人カラオケでこっそり特訓した『上条オリジナル歌唱法』の真価を見せる時――!)


上条「よし、分かったインデックス。お前の初めての誕生日、俺の歌で祝ってやる!」

インデックス「わあい! 嬉しいな!」


上条「始めるぞ」

454 : 初めての誕生日 3/4 [saga] - 2011/05/11 22:13:32.43 pcPB5/aA0 3/5



上条「ハッピーバースデー トゥーユー♪」

インデックス「♪」

上条「ハッピーバース……」

上条「…………ッ!?」


ビキリ、と体の内側で何かが悲鳴を上げた。


インデックス「! と、とうま!? 一体どこでその詠唱法を……」


彼は気づいただろうか。

常人には不可能な呼吸を行い、
喉だけでなく体内全体で音という振動を大きく振るわせ、
口から発せられるその特殊すぎる音声が、
生命力から魔力を精製し、術式を組み立て、
この現実世界へと出力されていく現象……

つまり、正真正銘の魔術である事を。

能力者に魔術は使えない。
無理やりに行使すれば、待っているのは甚大な拒絶反応である。

455 : 初めての誕生日 4/4 [saga] - 2011/05/11 22:14:40.79 pcPB5/aA0 4/5


上条(ぐっ……何だこれ!? 心をこめて『上条オリジナル歌唱法』をしてるだけなのに――)

しかし続ける。
この場に止まる必要がないからだ。

インデックス「とうま! このまま続ける必要もないんだよ!」

上条「おおおおおおおおおおおおゥゥゥゥゥゥゥゥああああああああああああああああああああああああああああァァァァァ!!!!!!」

先住民の原始的な舞踊曲にも似た、荒々しくも荘厳な声色が狭い寮の一室へと広がった。

インデックス「とうま! とうま!! そこまでの熱意は要求してないんだよ!!」

上条「ハッピーィィィィィバアーーァァァスデエエエェェェェェイ」

全身の至る所を血に染め、無数の傷口を内側から押し広げながら、
だがその音色には一瞬のブレすらも存在しない。

それは、意思の力だった。
とある一人の小さな少女を祝いたい。
その想いだけが、現実的な苦痛をも超越し、寸分の誤差もなく高度な精密作業を行っているのだ。

上条「ディアアアア! インデックスゥゥゥゥゥ!!!」

インデックス「落ち着いてとうま! もとはるが壁ドンしてるんだよ! ご近所にも迷惑だよ!」


そう。
上条当麻は祈っていた。
一心不乱に。他の何も求めずに。近所迷惑も顧みずに。

これからもインデックスが健やかである事を。


インデックス「わ、わ、分かったんだよ! 私はずっと元気だからちょっと止まってほしいかも!」

上条「ハァッピバアアアアアスデエエェェェェェェイ」

インデックス「もう充分かも!! 私は満足だよ!! とうま? とうま!? とうまあァァァァァァ!!!」


456 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage] - 2011/05/11 22:15:18.91 pcPB5/aA0 5/5


いじょ

上条さんはまっすぐです