~登場人物~
一方通行
御坂美琴
店員さん
~注意事項~
・一方通行が実験をしておらず、二人の間には何の因縁も無い設定ですが、二人の仲は悪いです(本人達談)。
・ツンデレならぬ嘘つきというのを念頭に置いて読んで下さい。
~とあるコンビニにて~
一方通行「ン?」
美琴「あっ?」
一方通行「……」
美琴「……」
一方通行「オマエ、なンでここに居ンだよ」
美琴「漫画の立ち読みよ、悪い?そっちこそなんでここに居んのよ」
一方通行「俺ァただ缶コーヒー買いに来ただけだ。雑誌を立ち読みするだけの貧乏そうなお嬢様とは違ってなァ」
美琴「残念ながらお金ぐらいあるわよ。というか、缶コーヒーだけ山のように買って行くアンタの方が貧乏臭いわよ。そんなに早死にしたいとは思わなかったわ」
一方通行「おいおい、バッカじゃねェのか?学園都市最強の俺がコーヒーの飲み過ぎで早死に?笑えるなァそりゃ」
美琴「ブラックブラックブラック……よく飽きないもんだわ。ただ苦いだけの液体をよくもまぁ毎日……もう既に味覚と体イカれてるんじゃない?」
一方通行「ふン……ブラックの美味さが分かンねェようなお子ちゃまはさっさと家に帰ってろ。夜遅くには怖~いお兄さン達が待ってるぜェ?」
美琴「レベル5を襲うような馬鹿が居たとしたら、それはそれで見ものね。どうせなら真っ白いモヤシ野郎を襲って欲しいわ。アンタが早く帰った方がいいんじゃない?」
一方通行「オマエもな」
美琴「アンタもな」
一方通行「つーか早くコーヒー買いてェンだけどォ?邪魔なンで退いてくれませェン?」
美琴「『美琴様、カフェイン中毒者たる私のためにそこを退いて下さい』って言えば考えないこともないわ」
一方通行「誰がカフェイン中毒だよ、クソ。このゲコ太中毒者が」
美琴「一緒にされるのは困るわね。私のは趣味、アンタのは病気なんだから」
一方通行「ンな少女趣味だからぼっちになるンじゃないですかァ?後よォ、レベル5に嫌な噂が立つのも迷惑だから止めてくれると助かるンだが……」
美琴「あぁ、安心なさい。もう既に変な噂なら立ってるでしょ、アクセロリータ」
一方通行「何時から俺は野菜みてェな名前になったンだか」
美琴「幼女に手を出した時からじゃない?」
一方通行「ガラスを突き破るのと床にめり込むのと天井に突き刺さるの、どれが好みだ?」
美琴「冗談が分からない男は嫌われるわよ?」
一方通行「嫌われるような相手が居ねェから問題ねェ」
美琴「なんだ、つまんない。アンタに友達とかが居たら爆笑必須だと思ったのに」
一方通行「チッ……ウザってェなオマエは。ぶっ飛ばされなきゃ分かンねェタイプの馬鹿か?」
美琴「やれるもんならやってみなさい。その代わり、確実に今日コーヒーを買うのは不可能になるわよ?」
一方通行「其処までして俺がコーヒー買うの邪魔してェのか。嫌がらせもここまで来るとよォ、訴えてもいい気がするな」
美琴「コーヒーを買うのに其処まで執着するアンタもどうかと思うけどね。カフェオレでも買ったら?」
一方通行「ンなガキの飲みモン飲ンでられっか。飲むくれェならどっかの不良お嬢様に投げつけるわ」
美琴「物騒ねぇ……どうせなら『オマエのために買ったンだぜ』とでも言って渡せばいいのに」
一方通行「たった缶一本でンなこと言ったらただの変態だろォが」
美琴「そう?アンタには意外と似合いそうよ悪人面的な意味で。まぁそんなこと言われた女の子が可愛そうだし、買わせて上げるわよ」スッ
一方通行「ハイハイ、そォですかァ……たっく、よォやく買える」ガコガコ
美琴「美琴様に感謝なさい。後、五本までだから」
一方通行「店員でもねェ奴が何言ってンだ」ガコガコ、ガコン
美琴「他のお客さん達に迷惑なのよ。大量購入したいならスーパーとかに行きなさい」
一方通行「スーパーとかに行けるような外見じゃねェだろうがよ」ガコッ
美琴「そうねぇ、だったらこの美少女美琴様が付き合って上げようか?少しは印象良くなるわよ」パタン、トサッ
一方通行「余計なお世話だな、クソったれ」スッ
美琴「あれ?アンタも漫画に興味あったの?」
一方通行「縁がボロボロの雑誌なンざ、他人の迷惑だろォが。俺が買うからオマエが持って行け」スタスタ
美琴「アンタからそんなTPOを弁えた台詞が飛び出るなんて……明日は雹でも降るのかしらね?」スタスタ
一方通行「コーヒーの雨だったら儲けもンだがな」
美琴「いい医者を紹介して上げましょうか?主に頭の」
一方通行「結構だ」
店員「合わせて838円になりまーす」
一方通行「カードで」
美琴「現金持ってないの?本当、ダメ人間ね……レベル5の一人として心配ね」
一方通行「ほらよ」
美琴「あぁ、なんか一本多いかと思ったらカフェオレか」
一方通行「礼なンかするンじゃねェぞ。気持ち悪ィから」
美琴「する訳無いでしょ。まぁでも、モヤシ体型の男に荷物持たせるってのは私のプライドとしてはあれだから、持って上げるわよ」
一方通行「俺の男としてのプライドはどうなるンですかァ?」
美琴「男としてのプライドがあるのなら、もう少し女の子に対して好意的な態度を取るべきね」
一方通行「安心しろ。俺がひたすら苛つくのはオマエだけだから」
美琴「それはまた、最悪ね」
ウィーン(扉が開く音)
店員「……」
店員「……なんだかんだであの真っ白い人、コーヒー五本しか買わなかったなぁ」
店員「それにあの女の子を突き飛ばしたりしなかったし」
店員「女の子の方もコーヒーの飲み過ぎに対する注意ばっかりだったし」
店員「二人共、なんだかんだで互いのこと心配してたし」
店員「結局、二人揃って何処かへ行ってるし……スーパーかな」
店員「…………」
店員「ツンデレって、大変なんだなぁ……」
終わり
863 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2011/05/20 14:49:17.86 o5Gf3LDM0 6/6
これ、クーデレ?もしくはツンツン?
取り合えず、終わります。
素直になれない二人の会話を読んでいただき、ありがとうございました。