163 : 続・超禁訳百人一首[] - 2011/05/25 21:14:23.66 w/26rWvA0 1/8

前スレ>>782->>787と同じコンセプト「百人一首の和歌を禁書キャラで小ネタ風超訳」で6レスいただきます
大体超解釈だから細かい意味を気にしちゃ負けってわけよ、はーまづらーぁ。
色々CP要素有


超禁訳百人一首
http://toaruss.blog.jp/archives/1031449946.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-29冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1305991024/
165 : 続・超禁訳百人一首 1/6[sage saga] - 2011/05/25 21:18:23.82 w/26rWvA0 2/8

土御門translate柿本人麻呂
【あしひきの 山どりの尾の しだり尾の  ながながし夜を ひとりかもねむ】

お前がいないと夜の長さが全然違うんだぜぃ。

舞夏。

舞夏ぁ……。



浜面translate平兼盛
【しのぶれど 色に出でにけり わがこひは ものや思ふと 人の問ふまで】

おかしい。俺は所構わず己の嗜好を吹聴したりはしない。そんな軽い男ではないのだよ。うん。

「お、来たなバニ面」

「遅ェよ変態(バニコン)」

―――― ハハッ!! だからなんで知ってんだテメェらァああああああああああああァァあ!!

166 : 続・超禁訳百人一首 2/6[sage saga] - 2011/05/25 21:19:39.44 w/26rWvA0 3/8

風斬translate良暹法師
【寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこもおなじ 秋の夕暮】

人もまばらな秋の夕暮れを、フラフラ歩きながら思う。

あの子に逢いたいな。



フィアンマtranslate凡河内躬恒
【心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花】

知りたいならば、まず触れてみようか。

雪も花も ―――― そう。

俺樣はなにも、分からんのだから。

一面の白に埋もれながら夢想する。

167 : 続・超禁訳百人一首 3/6[sage saga] - 2011/05/25 21:20:37.43 w/26rWvA0 4/8

ヴィリアンtranslate紫式部
【巡りあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな】

別れの言葉も交わせないまま、あなたは去ってしまった。

ウィリアム=オルウェル。月のような人。

尊い光で私を照らしたかと思えば、さっと雲間に隠れてしまうのですね。



五和translate藤原実方朝臣
【かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを】

こんなにもあなたが好きだと、あなたは知らない。

伝えたい。

……伝えられない。

168 : 続・超禁訳百人一首 4/6[sage saga] - 2011/05/25 21:21:34.31 w/26rWvA0 5/8

麦野translate源重之
【風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな】

『こっちをむいて』

届かず砕けた。なんて無様な独り相撲。



吹寄translate祐子内親王家紀伊
【音にきく 高師の浜の あだなみは かけじや袖の 濡れもこそすれ】

はあ? あたしがあんな悪名高い馬鹿にひっかかるわけないでしょう。

泣かされるつもりなんてさらさらないの。



姫神translate右近
【忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな】

私を。忘れないで。

169 : 続・超禁訳百人一首 5/6[sage saga] - 2011/05/25 21:22:26.74 w/26rWvA0 6/8

滝壺translate権徳公
【あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな】

はまづら。

好き。好き。だいすき。

あなただけ。

はまづら。はまづら、はまづら。

離れないで。



打ち止めtranslate左京大夫顕輔
【秋風に たなびく 雲の絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ】

出会った頃に比べたら、随分と伸びた前髪が揺れる。

白い髪の間から覗く切れ長の目。

赤い瞳がミサカを捉えて、

「ンだよクソガキ」

ほんの少しだけ笑った。

それはそれはきれいなの、ってミサカはミサカは斜め45度の特等席からあなたを見上げてうっとりしてみたり。

170 : 続・超禁訳百人一首 6/6[sage saga] - 2011/05/25 21:23:21.32 w/26rWvA0 7/8

ステイルtranslate大納言公任
【滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ】

君の声が聞こえる。

「とうま」

その声に、かつて僕に注がれたこころは、ない。

(ステイル)

………………ああ、でも。

「とうま、ねえとうま!とうまー」

ああ、君の声は今日も朗らかだ。

幸福に満ちた響きが、僕の耳をそっと優しく撫でる。

171 : 続・超禁訳百人一首[sage saga] - 2011/05/25 21:24:55.90 w/26rWvA0 8/8

以上。
あ、前回※くれた方ありがとうございましたステイルは私的にこんなんです
浜→滝や通行→止めなんかは後朝の文(「昨夜の君ステキでした……ふぅ」的な意味で送る和歌)で絹旗や番外個体の腹筋が六つに割れるレベルのすんげーはずかしい歌詠みそうなことだなあ(詠嘆)と思ひけるよな