806 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/06/08 10:08:25.45 kBEOpYfK0 1/6水槽みてたら思いついたネタ、使いどころが無かったので直接消費してみる
さかなくん先生が禁書を書いた的な5レス
「なあインデックス、どうしてウナギは長時間水の外で生きていられるんだ?アレって魚なんだろ?」
「突然どうしたの?とうま」
「いや、なんとなく。なんでだろうなって」
「よくわかんないけど、ウナギはエラ呼吸以外にも皮膚呼吸が異常に発達しているからじゃないかな」
「あのぬるぬるに空気中の酸素が溶け込んで、それで呼吸するってことか。んじゃあドジョウも同じなのか?」
「ドジョウはエラと皮膚だけじゃなくて、口から空気を取り込んで腸で酸素を吸収できるんだよ」
「へえ~、じゃあドジョウがオナラするのは腸呼吸しているからだったんだな。あ、そうだドジョウと言えばドジョウ豆腐」
「ほえ?ドジョウが入ってるお豆腐のこと?」
「水を張った鍋に豆腐と生きたドジョウを入れて火に掛けると、熱さから逃れるためにドジョウが豆腐に飛び込んでいくっていう」
「出来上がりは見た目ただの湯豆腐だから、生臭が禁じられてたお坊さんが好んで食したってのは作り話みたいだよ?」
「そうなのか?まあ言われてみれば豆腐に潜る前にドジョウが茹で上がっちゃいそうだけどな」
「うんうん、ドジョウの潜る性質を利用した拷問なんてのはあるんだけどね」
「拷問?どんなことをするんだ?」
「それは……えっと……ど、ど忘れしちゃったんだよ!」
「(完全記憶能力……)そっか、ど忘れなら仕方ないよな。そうだ、シマドジョウって知ってるか?」
「日本中の河川にいる小型のドジョウの仲間で、日本産淡水魚には珍しく観賞用として欧米への輸出もされてる魚だね」
「さすがインデックスだなあ。そう、小さいんだよ。子供用だよな」
「え?」 「え?」
初春「サザエのグルグルの部分って、お店で出てくるときなんで捨てておいてくれないんでしょう……」
佐天「ワタのこと?アレがおいしいんじゃない!」
初春「私はどうも苦手です。見た目気味悪いですし苦いじゃないですか」
白井「ワタは新鮮ならほのかに甘みがあって御刺身でもいけますのよ?まあ、苦い部分もありますけど」
御坂「新鮮なサザエかあ。この辺りではなかなか手に入るものじゃないわね」
佐天「あ、じゃあじゃあ、淡水の貝類はどうですか?タニシとか」
御坂「タニシって、テレビで見る水田のふちにがっつりケバケバしいタマゴつけてるアレでしょ?なんかイヤだなあ……」
白井「お姉様、それはスクミリンゴガイ、通称ジャンボタニシといって一般に食用とされるタニシとは別物ですの」
初春「古くから日本で食用とされてきたのはマルタニシとオオタニシいう種類ですね」
白井「だけど、淡水貝は寄生虫や病原体が心配だから生食は絶対ダメですのよ」
御坂「時間をかけて泥抜きしてからしっかり火を入れる必要があるわけね。御味噌汁や、サザエみたいに壷焼きもいいかなあ」
佐天「そう言えば、タニシ類は卵胎生かつ子沢山なんですよね。だからメスのタニシは肉の中に沢山の子貝……」
初春「すとーっぷ、佐天さんすとっぷ!」
御坂「大体想像出来ちゃったわよ……まあギリギリセーフ?」
白井「まあ、そういう食感をお好みでしたらカワニナがオススメですわよ?ジャリジャリバリバリ感は他の淡水貝の追随を」
「……」 「……」 「……」
白井「あら?皆さん、どうかなさいまして?」
打ち止め「ねえねえ、どうしてギンブナにはメスばかりなのって、ミサカはミサカは質問してみる」
一方通行「あァ?ンな事ワザワザどうして俺に聞く?」
打ち止め「ほら、この雑誌のプレゼントクイズの問題なんだってばって、ミサカはミサカは理由を述べてみたり」
一方通行「人を検索エンジン扱いしてンじゃねーぞ、クソガキ!」
打ち止め「……」
一方通行(ヤベ、言い過ぎたか?)
打ち止め「知らないならそう言ってくれればいいんだよって、ミサカはミサk」
一方通行「なめてンじゃねェえええ!!!イイだろう教えてやる、せいぜい覚悟しろってンだ!」
打ち止め「覚悟するともさ、ってミサカはミサカは計画通り!」ニヤリ
一方通行「端的に言えば3倍体のギンブナは雌性発生で繁殖するからなンだが……ふむ、ちっと噛み砕いて説明すンぞ」
打ち止め「どんとこーいって、ミサー」
一方通行「通常、オスとメスがいる生き物は御互いの遺伝子を半分ずつ出し合って子供を作るンだが、細胞の中の遺伝子が偶数セットある場合はソレでいいよなァ。だが奇数だった場合は半分にする事が出来ない。3倍体ってヤツだな。こういう生き物は基本的には一代限りの命なンだが、ギンブナは3倍体であるにも関わらず、とある手段で繁殖に成功してる。タマゴをオスの遺伝子を受け取らずに成長さしちまおう、って方法だ。そうすると通常の雌雄交配で行われる遺伝子の混ぜ合せもなく、メスの遺伝情報がまるごとコピーされて子供が生まれる。結果、メスばかりになったってワケだ。わかったかクソガキ」
打ち止め「お、おう!……え、あれ?それってもしかして」
一方通行「あァ、そういうことだな……。メスの遺伝情報をまるごと受けた子供は、遺伝子レベルで母親と同じ。クローンだ」
打ち止め「……そうなんだ。あれ?じゃあオスのギンブナって全く居ないのかなってミサカはミサカは当然の疑問を提示する」
一方通行「イヤ、オスとメスで繁殖を行う2倍体も少しは居るンで、ゼロじゃねェよ」
打ち止め「でも少ししかいないんだね。なんでクローンの方が多くなったの?ってミサカはミサカは新たな疑問を投げかけてみる」
一方通行「そりゃよォ、厳しい自然界で繁殖期に成熟したオスとメスがタイミングよく出逢って交配するより、メスだけで勝手にポンポン増えるほうが簡単だからじゃねェの?」
打ち止め「ふーん、ってミサカはミ……10032号、『魚類も恋は大仕事です、フナなのにコイってぶふぃー』って面白くないよ?」
一方通行「やっぱり妹達も聞いてンのか……っと、3倍体クローンの繁殖にオスが完全に必要ないってわけじゃねェからな」
打ち止め「ほえ?」
一方通行「むしろギンブナのオスは大変だぜェ。メスが産んだタマゴはオスの遺伝子をきっかけに成長をはじめるンだわ。受け取るわけじゃなくきっかけとしてだけどな、だが必要には違いねェ。だから繁殖期にはあちこちでメスがオスをフェロモン出して誘ってくる、数少ないオスをなァ。まるでどこぞの三下みてェな話だが……」
打ち止め「クローンにモテモテ、ってワケだねってミサカはミサカはどこぞのヒーローさんを思い浮かべてみる」
一方通行「まァ、オスの数が全然足りないから仕様がねェンだけどな、けどここでウラ技がある。3倍体のタマゴにとってオスの遺伝子はきっかけに過ぎない、どうせ受け取らないンなら同じギンブナのオスの物じゃなくても構わねェだろうと。例えばニゴロブナとかキンブナとか、そういう近縁のオスをフェロモンで誘って済ませちまうのがむしろ一般的らしィな。そのほうが競争相手も少ねェからな」
番外個体「ほうほう、それはつまり第2、第3のヒーローで妥協するみたいな?」
一方通行「……ウマヅラハギは淡水魚ですらねェ!!!」
811 : おさかな煉獄[sage] - 2011/06/08 10:16:29.01 kBEOpYfK0 6/6以上です。わーい、誰も得しなーい。