918 : 初心者[sage] - 2011/06/11 07:08:57.68 YUuks38DO 1/16初めてSSを書くものです。
皆様の厳しい意見や感想を聞きたくて導入部を投下したいのですが……いいのでしょうか?
よければ8時頃から12レスほど投下します。
分類は 禁書×AB!です。
禁書は一巻からパラレル
AB!は放送終了後から位です。
少年の人生の最期は幸福であった。
幼少の頃から彼には常に「不幸」がまとわりついていた。
周囲から疫病神と罵られ、いわれのない誹謗中傷を受け続けていた。
少年の両親は、これ以上彼を傷つけないよう、「オカルト」とは程遠い学園都市に送り彼を守ろうと考え、送り出した。
本当にこの選択が正しいのか?
常に頭を、そして心を痛めながら……。
学園都市に着いた少年は怯えていた。
目の前にある新しい世界に
守ってくれる存在がいない状況に
そして、これから始まる新たなる「不幸な」生活に
しかし、いくら「不幸」が起きようが周囲から疎まれる事はなかった。
皆、自分を笑顔でいてくれた。
少年にとって、それはとても幸福であった。
少年は、両親に感謝した。
少年は、学友に感謝した。
そして少年の心に強い意思が芽生えた。
「皆が笑顔ですごせる世界を守りたい。」と……
少年は新しく芽生えた強い意思にそって行動する。
少年は「不幸」であったので困っている人にはよく遭遇する。
街でスキルアウトに絡まれている人を助け
迷っている人がいれば案内をしてやり
様々な人々を自分の出来る限り助けてきた。
そのような状況の中、自分の特殊能力に気付く。
右手にある能力を無効化する能力に。
その能力は便利ではなかったが、有能である。
不良が使う様な弱い能力から、ある中学生が使う学園都市最強の電撃能力まで様々な能力を無効化する。
能力を使っても相手に傷つけることもない優しい能力。
ある日、とある病院に診察をうけにいった際、名医から能力名を貰った。
「幻想殺し(イマジンブレイカー)」
名の通り幻想を壊す優しい能力。
この右手のお陰でまた、助けられる人が増えた。
少年は人の笑顔をみるたびに意思を強くし、誇りに思うようになる。
しかし、彼は心の中の暗い部分で思う。
「目の前にある不幸は自分が引き寄せたのかもしれない。」
彼は自らを『偽善使い』とも考えるようになる。
そして、ある日、白い修道服を着た「自分より不幸な」少女と出会う。
その少女は「魔術師」に命を狙われていた。
自分の特殊能力のせいで少女に瀕死の重傷を負わせてしまう。
少年は足掻き、重傷を負った体を引き摺る様にその少女を守ろうとした。
だが、力が及ばなかった。
力尽きる寸前、彼は更に冷酷な現実を突きつけられる。
少女を追っている魔術師は「少女の味方」であること
少女は一年毎に記憶を消さなければ死んでしまうこと
それがあと数日後に迫っていること
少年は愕然とした。
少女の圧倒的な「不幸」に
この地獄から助けたいと心の底から思った。
少年は残り少ない時間のなかで魔術師の説明にある矛盾点を見つけ、正解に辿り着く。
少女の命を蝕む「魔術」
それを無効化する。
さらに隠されていた真実
少女が豹変し、強力な「魔術」を使い攻撃する。
魔術師と協力してそれらから少女を救いだした時に、少年は心身ともに限界であった。
少年は少女を胸に抱き心の底から笑顔になりつぶやく。
助けられて良かった。
どこかからこえがきこえる。
そちらをむくのもつらい
ふとみるとひかるはねがみぎてにあたり…消えた……!?
少年は羽が「魔術」のものだと気づき、瞬時に少女に覆い被さる様に体を動かした。
頭に、体に強い衝撃を感じながら少年の意識は闇に墜ちた。
それから約2週間後
少年は、多くの機器を付けられたまま病院にいた。
この病院の医者である「冥土帰し」は敗北感を感じていた。
少年が運び込まれた時、彼は目を疑った。
よく来る少年の身体からはおびただしい量の血が流れ、頭からも出血している。生きているのが奇跡と思えた。
それでもなんとか命をとりとめ、精密検査を行い、結果をみた彼は愕然とする。
少年の脳の大部分が破壊されていたのだ。
それからの彼と少年の日々は戦いの連続であった。
しかし、いまだに少年は目覚めることはなかった。
医学の限界。これ以上はどうしようもなかった。
そして、少年の身体もまた限界に達していた。
日に何度も止まりそうになる脈拍。それでも少年は今まで頑張ってきた。
しかし
ある晴れた夏日。セミの大コーラスをききながら
享年 15歳
「不幸だった」少年 上条当麻は静かに旅立った。
その胸に少女を護った、という誇りを掲げて……。
第一章 別れと旅立ち 了
涼しい風が髪を撫でる。
夏の虫の音をききながら上条 当麻は目を覚ました。
眠気眼を擦りながらあたりを見渡す。
「………ここはどこでせうか?」
上条は呟く。
するとすぐに
「ここは、学校の屋上です。」
「とミサカは銃を構えながら答えます。」
ん?誰かいる?
あたりを見渡すと見覚えのある顔があった。
学園都市の誇るレベル5 超電磁砲 御坂 美琴だ……?
いや、なーんか違う様な気もする。
頭に変なゴーグルをつけて、手には…………サブマシンガン???
「えーーっと?………ビリビリ?でせうか?」
上条は少しパニックに陥りながら聞いてみる。
「…ビリビリとはなんでしょうか?とミサカは露骨に嫌な顔をして返してみます。」
「御坂 美琴様でした!ごめん!ごめんなさい!許してください!この通りです!!電撃は勘弁してください!お願いします!」
上条の素早い土下座。
その素早い動作に驚きながらその人物は答える。
「お姉様をご存じですか?とミサカは質問を返してみます。」
「あれ?じゃあ御坂の妹さん?」
上条も少し落ち着いてきたようだ。
しかし、次の一言でふたたびパニックに陥る。
「いいえ、正式には妹ではありません。」
「私はお姉様のクローン体」
「検体番号は9982号です。」
「とミサカは胸を張って答えます。」オネエサマトオナジデナイムネデスガ
「なんじゃ~~~~そりゃ~~~~!!!!! 」
静かな校舎に響き渡る上条の大きな叫び声。周りが静かなためとてもよく響く。
「まぁとりあえず、
ようこそ、死んだ世界戦線へ
とミサカは無理矢理あなたを勧誘してみます。」
突っ込みどころが多すぎて上条は口を餌をねだる鯉の様に動かすだけだった。
931 : 初心者[sage] - 2011/06/11 08:22:32.73 YUuks38DO 13/16単純な計算ミス……。
11レスでした。
こんな感じで上条さんはあの世界に入ってしまいます。
この後も上条さんがいなかったら死んでいたかもしれない人たちがこの世界にやって来ます。
第1章がかなり重い話なのでAB!世界はかなり軽い感じでノリで進めます。
ご意見、ご感想を待っていますのでよろしくお願いします。
932 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/06/11 09:16:36.37 wqXYF2fDO 14/16>>931
もし長くなるなら(数十レス分以上)ここでなく、自分でスレを建てる事をオススメします
またストーリーをある程度オフで書きためしておいてから、投下するとより良いですよ
ひとまずは乙でしたー
933 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage] - 2011/06/11 17:12:46.83 TOa9e9Ngo 15/16>>931
乙
上条さんがいないと死ぬ人…
妹達がオリジナル含めて全員来るな
AB知らないけど、展開が気になる
934 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国)[sage] - 2011/06/11 17:37:42.17 62/l9U2AO 16/16>>931
乙
AB!は全くわからんが頑張れ
その上条さんは記憶喪失になってないと考えていいんだな?記憶通りこして生命喪失してるから