501 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/07/12 23:48:47.93 /lJNq7JDO 1/4空気を読まずにコネタ投下
よくある設定で
第三次世界大戦も終わり、
死んだと思われた上条当麻も無事学園都市に帰って来ることになる。
「ただいまインデックス」
「おかえりなさい、とうま」
二人の間に爽やかな風が吹く。
太陽の日がカーテンの隙間を縫って射し込んでくる。
まるでそれは映画のワンシーン、
小説のエピローグのようで。
少年は笑い、
少女は泣く。
抱きしめ、
抱きしめられる。
「とうま、とうま、とうま」
繰り返し呼ぶ声に、少年は微笑みを返した。
「これでおしまいなんだよ」
「へ?」
突然変わった少女の様子にギョッと身体を強張らせた。
少女は泣いていたのが嘘のように、
淡々とした声で彼に話しかける。
「とある魔術の禁書目録であなたはクランクアップってことかも」
「は、どういう……何を言ってるんだよインデックス!」
「インデックス?……あぁ、私の役名だね」
「役名って……」
「まだ分からないの?……でも、仕方ないのかな」
「いや、だ、だって俺は!」
「……幻想殺しは借り物だから早く返さないとね」
混乱する頭に追い討ちをかけるかのように、
インデックスだった少女は少年の右腕をパコリと外した。
切断されたというのに、滑らかな肌が覗く。
「何だよ、これ……ど、どうして血が出ないんだよ!?」
「元々あなたは血なんて出ない――あぁ、そっか。今までのは血糊って言えばわかるかな?」
「血糊……?どういうことだよ?!」
「うるさいなぁ……これも借り物だったね。外させてもらうかも」
べりりと言う音と共に口が外される。
傷みは無かった。
「これで静かになったね」
彼女は嬉しそうな顔で、少年のパーツだったものを
周りを忙しく歩き始めた男に渡す。
少年は首を左右に降り、キョロキョロと周りを見渡す。
「スタッフさんも来たことだし、私はそろそろ上がらせてもらうかも」
「あなたはクランクアップでも、私はあと少し残っているから」
少年は、目をぱちくりとさせる。
その間にどんどんと部屋だったはずのものは、崩されていく。
少女は暗闇に向かって歩いていき、やがて見えなくなった。
遠くから「お疲れ様でした」という声が聞こえる。
スタッフと呼ばれた男が少年に近付き、ワックスで立てた頭の後ろを探り始めた。
くすぐったいと訴える口ももはや無い。
男が「あぁ、あった」と呟いたと思うと、
「お疲れ様です」の言葉と共にバチリと頭の後ろから音が響いた。
おわり
504 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/07/12 23:50:50.47 /lJNq7JDO 4/4おわりおわり
お目汚しマジですまんこ