767 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[] - 2011/08/25 23:20:15.07 xrue3hSOo 1/11

アイテム、というか浜面で6レス
なんか浜面続いちゃったね
ごめんね

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311847989/
768 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage] - 2011/08/25 23:20:54.72 xrue3hSOo 2/11



浜面「うがー!!! もう耐えられん!!!!」クワッ

絹旗「どうしたんですか? いきなり叫び声あげて。超キモいです」

浜面「テメェらのその態度だよ! いや正確に言うなら禁書の登場人物及び読者の態度だ!!!」

絹旗「いきなり超メタ発言ですね」

浜面「ただでさえ普段からネチネチネチネチテメェや麦野から手酷い仕打ちを受けてるっつーのに!!
俺がちょっとでも幸せな目にあうと爆発しろだのもげろだの爆ぜろだの!!!」

ブルブル…

浜面「誰がもげるかーーーー!!!!!」ドーン!!

絹旗「それは浜面が超浜面だからいけないんですよ」

浜面「だけどな、絹旗!! 俺は仮にも主人公だぞ!? 満を持して登場した第三の主人公!!!
   かまちーだって俺>上条>一方通行>俺みたいなこと言ってたじゃねえか!!!
   なのに上条は不幸だとか言いながらフラグ立てまくってるし
   読者からもさすが上条さんだのヒーローだの……なぁなんで俺だけもげづらとか馬面とかなのッ?!」

絹旗「一方通行だってセロリとかもやしとか読者に遊ばれてるじゃないですか」

浜面「いや、アイツはいいんだよ。全部本当のことだし」

絹旗「……言い付けますよ」

浜面「うるせー! うるせぇええええええ!! いいか絹旗っ!!!!」キリッ

絹旗「な、なんですか」

浜面「俺だって……」



浜面「俺だってフラグ立てたいんじゃーッ!!!!!」



絹旗「結局それじゃないですかっ!! 滝壺さんに超言い付けますよ!!!」

浜面「俺にだって主人公補正があるんだから立派なフラグ建築士になれるってことを証明してやる!!」

絹旗「上条は幻想殺しがある上に主人公補正を越えた超主人公補正があるんですよ!?
   浜面にはどうあがいても超無理です! かまちーに新たな設定を超付属してもらうしか方法はありませんよッ」

浜面「絹旗」

絹旗「……」ゴクリ

浜面「俺だって第四位の麦野を倒した男なんだぞ? 作者の力なんて借りなくてもやってみせるさ」

絹旗「浜面……!」




                  浜面「楽勝だ、鎌池和馬」ドドーン!




769 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage] - 2011/08/25 23:22:59.26 xrue3hSOo 3/11


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Case.1 「楽勝だ、魔術師」


「――――巨人に苦痛の贈り物を」

赤髪を揺らす奇妙な風体の男が燻る紫煙の向こうで静かに笑っていた。
浜面仕上はスキルアウトだ。
それなりに危ない橋も渡ってきているし、それゆえの経験もあった。

だからその静かな声が聞こえてきた時、とっさに『危険』だと本能がわめきたてる。

いや、危険もなにもない。
実際にこの男は得体の知れない炎の剣を出して見せたのだ。
その力が男の言うように魔術とやらであろうと、この学園都市にありふれた能力の一種であろうと、
浜面には関係のないことだった。

彼は無能力者だ。
つまり世界は無能力者とそれ以外に二分される。

そして視界に赤が掠めた瞬間、彼の行動はまさに奇跡的と呼べるほどに早かったと言えよう。
轟! と鼓膜のすぐ横で空気が震える。
熱波と閃光が五感を揺るがし、頬を撫でる風が熱く彼を灼こうとする――が、それだけだった。
体を打つ痛みは生きながらにして灼かれる痛みではない。コンクリートが彼の体を少々手荒く撫でただけのことだ。

(避けてやった! 避けてやったぞおおおお!!)

はたしてそれは本当に避けることができていたのか、それともただ単に吹き飛ばされただけなのか。
それでも咄嗟に通路脇に跳んだ浜面は――無様な恰好ではあるが――横を通り過ぎてゆく灼熱を見送ることができた。

心臓が割れそうなほどに大きな音を立てる。
視線の先に赤い海に沈む白い少女が見えた。
その姿には今朝のような元気の良い様子は欠片も無く、死の匂いすら感じさせる。
だが、浜面にはまだ希望があった。

(――インデックス。待ってろよ、今助けるからな……!
とりあえずここは――)

「ハハッ!! 負け犬上等ォおおおおおおおおおおおおォォう!!!」

魔術師に背を向けて、全速力で走り抜ける。
逃げる事へ恥じる気持ちはない。最終的に勝っていればその課程などどうでもよいのだ。
体制を整える必要があった。
状況を把握し、この場を切り抜ける方法を考える必要が。

「……あーあー。逃げてしまうのかい? でも良く僕の初手を避けたよ。
――ご褒美に一瞬で焼き尽くしてあげよう」

遠ざかる声が不穏な台詞を吐いていたが、気にする暇などない。

「――――世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まり――――……」

そして。

「は?」

じっとりと、嘗めるような熱が視界を覆い、耳に炎が風を煽る音が届いた。
右手に階段へと続く脇道を見つけて体をひねる。
避けられたはずだ。避けたはずだった。

――だがこれはいったい何だ?

それは人のカタチをしているようであった。
だがその赤さは、その熱さは到底人が持ち得るものではなく。

その名は『魔女狩りの王』。その意味は『必ず[ピーーー]』。

『魔女狩りの王』は誰一人逃がすことはない。
視界が赤く染め上げられた時にはもう遅い。
浜面の意識はただただ赤いそれに染め上げられ――根元から、完膚無きまでに、刈り取られた。


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770 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:24:32.42 xrue3hSOo 4/11



絹旗「ででーん。その後、浜面の姿を見た者はいませんでした。ちーん」

浜面「」

絹旗「超あっけなく負けましたね。ていうかsaga忘れてるしなんだかマヌケです」

浜面「は、ははっ! まだ一人目だろ!!
   魔術師なんて得体の知れないもの勝てなくて当然なんだよ! 次だ、次ッ!!」


771 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:24:58.83 xrue3hSOo 5/11


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Case.2 「楽勝だ、錬金術師」


「必然、ここで殺されよ少年。我が瞬間錬成を受けて立っていられる者は、当然、居ない」

アウレオルス・イザード。
その特徴的な緑色の髪で覆われた頭を悠然と揺らして、男は浜面を見据えた。
その余裕の笑みは絶対たる自信があるからこその笑みなのであろう。

だが、浜面は引くわけにはいかなかった。

「……」

後ろに確かに少女の気配を感じて浜面は拳を握る。
彼の背後には守るべき存在がいた。
姫神秋沙。
この三沢塾に囚われた『吸血殺し』の少女。
そして彼女が抱えるのは深く傷ついた三沢塾の女生徒だ。

だから、浜面は引くわけにはいかない。

「――絶命!」

刹那、アウレオルスの絶叫と共に黄金の鏃と鎖がまるで竜巻のように回転を始めた。
その竜巻のような回転は周囲に撒き散らされていた黄金の泥を巻き込み、宙に壁を形成してゆく。
それはまるで津波であった。高くそびえるその黄金に視界が埋まってゆく。

浜面は体勢を整えるために一歩、後ろに下がる。
低く身構えた姿は何かあればすぐに避けられるようにする為だった。

が、それも瞬間錬成の前では全てが――無駄。

「……ッ!?」

突如黄金の津波に穴が穿たれ黄金の鏃が空間を切り裂き襲いかかってきた。
咄嗟に避けようとして、しかし気がつく。

いったい、何処に避ければいい?

背後には守るべき存在、目の前には鏃。そして左右には立ちはだかる黄金の壁。
迷う暇などない。
浜面は咄嗟に眼前の鏃に右手で掴みかかった。
熱を発する得体の知れない黄金と、少女達を置いて逃げること。
天秤にかければその選択は当然の結果だったと言えるだろう。

だが浜面は気がつかなかった。
なによりも、その鏃が危険であることに気がつけなかった。

「……?」

その鏃に触れた瞬間、手の平がどろりと溶ける。
感じたのは痛みではない。
手の平から腕へ、腕から肩へと徐々に推移してゆく熱と黄金。

(うおおおおおお!! 腕がっ、腕が金色の、何か、ドロドロにッ!!!
ってか何、コレ純金ッ!? 俺もしかして金持ちに!?)

――なるはずがない。
浜面の意識はただただ金色に輝くそれに染め上げられ――根元から、完膚無きまでに、刈り取られた。

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772 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:25:31.90 xrue3hSOo 6/11



絹旗「ざんねん!! はまづらの ぼうけんは これで おわってしまった!!」

浜面「」チーン

絹旗「超ざんねん!!」

浜面「うっ、うるせええ!! 錬金術師なんて魔術師よりもっと訳わかんねーだろ!?」

絹旗「こうなることは超わかってました」

浜面「ち、畜生ッ!! 次は科学サイドだッ!!! 科学サイドなら俺でもいけるッ!!」


773 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:26:16.61 xrue3hSOo 7/11


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Case.3 「楽勝だ、第一位」


「がぁ……ッ!!!」

地に打ち付けられて、体中が悲鳴を上げる。
霞む視界の先にいるのはゆっくりとこちらに向かって歩き、禍々しい笑みを浮かべる悪魔。
学園都市第一位の一方通行だった。

だがそれがなんだ、と浜面は思う。
浜面がここで諦めたら御坂が、妹達が救われない。

砂利を踏みしめ白い少年が目の前にそっと立つ。
その体躯は細すぎるまでに細く、まるで強さなど感じさせないはずなのに、その威圧感は異常だった。

一方通行の右手が浜面にゆっくりと伸びてゆく。
一撫でで鋼鉄のレールを砲弾のように飛ばし、おそらく浜面が見た少女の死体を作り上げた悪魔の右手。

(動け……。動けえええええええ!!!!)

指先一つ動かせないほどの痛みが彼の全身を襲う。
ぴくり、と指先が動いた。

(そうだ、浜面仕上。テメェはスキルアウトだろう? この学園都市で唯一能力に縛られない存在)

「くそおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

上げた雄叫びは、動かない筈の右腕を動かした。
痛い。

――だが、痛くない。

悲鳴を上げる右手はそのまま何とか一方通行の手を払い――。

「いや、無理だろ。俺、常時反射発動してンですけど」

「……ははっ、ですよねー」

――落とすわけがなかった。


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絹旗「……」

浜面「……」

絹旗「……もういいんじゃないですか? 描写するのが超めんどくさくなってきてるのが丸わかりですよ」

浜面「あ、あと一巻。あと一巻だけ……」

774 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:26:45.76 xrue3hSOo 8/11


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Case.4 「楽勝だ、天使」


設定の都合上、第一位をなんだかんだで倒した事になったので
先生にほとぼりが冷めるまで外に行っていなさいと言われました。

行ったのは海です。

クラゲが大量発生したせいで泳げなかったのがとても残念でした。

インデックスに噛まれたりもしましたが、ラッキースケベもあったので良かったな、と思いました。

特に事件はありませんでした。

また行きたいです。


浜面仕上


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絹旗「……浜面」

浜面「……」

絹旗「浜面」

浜面「俺にだって……俺にだってできねぇことはあるんだよおおおお!!!!」

絹旗「いや、超何も出来てなかったですよね? なんですかその普段は超出来てるみたいな言い方」

浜面「……ううっ」グスッ

絹旗「えっ、ちょ、ちょっと泣き出さないでくださいよ! 超キモいです!!」

浜面「いいんだ……どうせ俺なんて、麦野程度を倒して粋がってただけのチンピラなんだよおおォお!!」

ブチッ

絹旗「ん? 今なにか……」

絹旗「」

775 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:27:34.51 xrue3hSOo 9/11





                   「は ー ま づ ら あ あ あ あ」





776 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:28:46.97 xrue3hSOo 10/11


浜面「」

絹旗「ご愁傷様です……」ナム-

麦野「だぁーれが、麦野『て・い・ど』なのかにゃーん? まったく、浜面はドMなのかなぁ」

浜面「」

浜面「ち」ガクガク

麦野「……」

浜面「違うんだっ! 聞いてくれ、麦野ッ!!
   お、俺は麦野が、か弱い、お、女の子であることを、その、考慮して……」

麦野「……」

浜面「……」ゴクリ…

麦野「ふふっ」ニコ

浜面「む、麦野?」ホッ

浜面(そ、そうだよな。麦野だって最近丸く……)

麦野「はーまづらぁ」

浜面「いやーホントごめんな麦野! 俺はまったくそういうつもりは」


麦野「ブ チ コ ロ シ か く て い ね」


浜面「」デスヨネー

浜面「ちょっ、麦野! 原子崩しは駄目!! 俺、俺死んじゃう!! 死んじゃうから!!!!」

麦野「テメェなら原子崩し『程度』倒せんだろォがよおおおおおぉおおおおォ!!!!!」

滝壺「はまづら……」

浜面「はっ、滝壺! マイエンジェル!! たっ、助けて!!!」

滝壺「……はまづらは私がヒロインだと不満なんだね」

浜面「」

浜面「ち、違うんだ滝壺ぉおおお!!!」

滝壺「もういい。もうはまづらのことは応援しない」

浜面「た、滝壺」

滝壺「はまづら、南南西の電波は悪い電波。気をつけて。……特に、暗い夜は」ゴオオオォ

浜面「ちょ、ちょっと滝壺さん?? なんでそんな黒いオーラだしてんの!?
   やめて、滝壺だけは、滝壺だけは俺の癒やしでいて!!」

滝壺「ふ……ふふ……ふふふ」

浜面「ち、畜生ぉお!! かまちーめ! 俺の天使を公式ヤンデレにしやがってええええええ!!!」

麦野「テメェは本物の天使と抱き合って天に召されちまえばいいんだよぉおおおお!!!!」

浜面「」

麦野「……さあ、覚悟はいいかにゃーん?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「」


ギャーギャー チョッ マジ マジデシヌ!!
シネオラアアアアア


絹旗「……」

絹旗「……帰って超映画でも見ますかね」

777 : 浜面「楽勝だ、鎌池和馬」[sage saga] - 2011/08/25 23:29:19.50 xrue3hSOo 11/11


おわり

なんか行数制限勘違いしてて予定3レスも増えちゃった
ごめんなさい


浜面禁書の人の発想には驚嘆させられました
ハマヅライダーかっこいいよね!!
爆発しろ!