960 : ケーキ屋アックア0/3[saga] - 2011/11/02 18:39:01.23 Eo4H7X4u0 1/5

3レス頂くのである。
未来捏造なのである。

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-33冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314623016/
961 : ケーキ屋アックア1/3[saga] - 2011/11/02 18:40:12.21 Eo4H7X4u0 2/5

閉店間際という時間帯もあり、店内はガランとしている。
その店の前で一人の男が足を止めた。
男は毎週土曜日に夫人を伴って、この店にケーキやプリンを買いに来ている常連客の一人であった。

「いらっしゃいませ」

男は少し陳列棚を見たあと、メッセージカード付きのホールケーキを指差した。

「一番左のホールケーキを一つ頼む」

「はい。あの。少々お待ち下さいませ」

「ン? 分かった」

「店長」

店員は店の奥に行き、代わりに店の奥から店長がやってきた。

「大変お待たせしたのである。本日はどなたかのお誕生日ですか? カードにはどのように記入すればいいのである」

「結婚記念日だ。今年で結婚五年目になるンだが、去年も一昨年も忘れてたンだよ」

962 : ケーキ屋アックア2/3[saga] - 2011/11/02 18:41:12.06 Eo4H7X4u0 3/5

「そうであるか。ではカードには『結婚5周年を祝して』と記入させていただくのである」

「あァ、頼む」

店の置くから店員が戻り、箱を袋に詰めた。

「今日はいい天気である。星がよく見えるのである」

「あァ」

「夏の最後を当店のケーキをご賞味いただきながら、奥方とロマンチックな夜をお過ごして欲しいのである」

「大変お待たせ致しました。三千円。頂戴致します」

「あァ」

「ありがとう。ございました」

「ありがとうございましたである。またのご来店をお待ちしてるのである」

男は『今年は小言を言われずに済むな』と思いながら自宅に帰った。

963 : ケーキ屋アックア3/3[saga] - 2011/11/02 18:42:39.77 Eo4H7X4u0 4/5

「帰ったぞ」

「あなたーおかえりなさ……ってこの包みは?」

「ケーキだ。いつもの店で買ってきたンだ。今年は忘れなかったぞ」

「……」

「ン、テーブルの上にあるのは」

男はそう言うとテーブルの上に置いてあったケーキを見つけた。

「まったく、気の利かないケーキ屋ね。夕方私が買ったこと知ってるはずなのに……あら?」

「どうした?」

妻が空けていたケーキの箱の中身を見て男は驚いた。
箱の中には小さなシャンパンが一本と封筒が入っていたのである。
そして封筒の中にはケーキの代金とともに、手紙が添えられていた。

『ご結婚5周年おめでとうなのである。素敵な二人のために乾杯』

964 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/11/02 18:43:10.99 Eo4H7X4u0 5/5

終わりである。