95 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga] - 2011/12/23 21:46:08.99 56cMGHUC0 1/13

数レス頂きます。

注意点と致しましては、

・地の文が非常に読み難い上条さんの思考となってます。
・東方とのクロスです。


元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324178112/
96 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:47:08.36 56cMGHUC0 2/13





上条「ん、おぉ…………?」



目が覚めると辺りは闇。



上条「……なんじゃこりゃ?」


と、言うより……本当に辺りが闇過ぎて何も見えない。
それなのに自分の姿だけははっきりと見える。
幻想殺しが反応しない所を見ると、異能の力ではない様だ。

これはアレか………学園都市が新しく開発した機械か? 俺は寝る前に何かしたか?


………駄目だ。思い出せない。
正確には、『思い出せるけど特に何かした覚えは無い』


上条「携帯も無いし、辺りは見えないし……不幸だ」


少なくとも死んだわけじゃないとは信じたい。
これで自分自身が死んでるだけだとしたら、悲し過ぎる。

インデックスも………悲しんでくれるといいなぁ。



97 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:48:24.09 56cMGHUC0 3/13



上条「ハッ……な、何もまだ絶望するには早いよな………」


ただ、このままじっとしていても何か起こるとは思えない。
アクションを起こせば、もしかしたら周りも変わるかも知れないな……。
そのアクションが思いつかないけど。


上条「無闇に動いて怪我でもしたら嫌だしな………うーん……………ん?」


遠くに光っぽいものが見える。
ユラユラと揺らめいていて、まるで火……いや、陽炎みたいだ。

その光に吸い寄せられるようにフラフラと近づく。
そこでようやく、その光は少女と、少女が持っている篝火なのだと気付いた。


上条「………………」


本来なら、ここで話しかけるのが普通だが、俺にはそれが出来ないでいた。
篝火を持っている少女の目が、明らかに俺を睨んでいるからだ。

何かしたのかと思ったが、目の前に居る少女に見覚えは無い。
銀色の髪。その周りをうろつく不可思議な物体。

…………二本の刀。

正直に言おう。怖い。怖すぎる。
しかし、アクションを起こすならここだろう。
もしかしたらこの状況を打開してくれるかもしれないしな!


98 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:49:14.16 56cMGHUC0 4/13



上条「あ、あの。ここは何処ですか?」



「………答える必要は無い」



花京院か。花京院に憧れてんのかコイツは。
そして状況を打開するどころか悪化した気がしなくもない。

と、いいますか。初対面の少女にこんなこと言われると凄く不気味だ。
辺りの闇と重なって少女の肌が青白く見えるし。

……俺は本当に何処に来てしまったんだろうな。


上条「そう言わずに状況だけでも……流石に上条さんでも怖いものは怖いんですよ?」


「そうですか。ですが何も言えません。分かったらさっさとじっとしてろバカヤロー」


酷い言われようだ。もしかしたら記憶を失う前の俺ですらこんな事は言われた事は無い………と、思うぞ。
しかし、この少女しか頼る相手が居ないのも事実で……。


上条「なら、せめて名前だけでも………」


妖夢「…………妖夢。魂魄 妖夢です」


99 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:51:45.16 56cMGHUC0 5/13



こんぱくようむ、ね。
………不思議過ぎる名前だな。漢字は分からないが、きっと普通の字じゃないんだろう。
さっきから普通の人とは思えない程、冷たい雰囲気出しっぱなしだし。


………腰に刀差してるし。


上条「…………何だかすっごいデジャヴ」ハァ

妖夢「?」

上条「いえいえ、こちらの話です」

妖夢「………そうですか」プイッ


何とも絡みづらい……っ!
不機嫌なのか分からないし、それとも素でコレなのかも分からない。
ハッキリ言えば、俺はこういう人とはお近づきになりたくない。
ただ、それを口に出したら殺される気もする。経験上、十分にあり得る。


上条「……それで、貴女様はここで何をしているんでせうか?」

妖夢「私ですか? ……ただ、人を待っているだけです。それより、アナタは何処から来たんですか」

上条「俺は元々、部屋で寝ていただけなんだけど………」

妖夢「……? ここ、何処だと思ってるんです?」

上条「…………夢?」


100 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:52:52.42 56cMGHUC0 6/13





妖夢「………なんだ。分かってるんじゃないですか」ニヤッ




ゾクッとした。
たかが一人の少女の笑顔に、ここまで恐怖した事は無い。
ゆっくりと背中に冷や汗が垂れる。

時間が止まったかのような空間で、尚も少女は笑っている。


上条「ど、どういう意味だ……?」

妖夢「そのままの意味ですよ。………まぁ、これからよろしくお願いしますね。迎えも来たみたいですし」クルッ

上条「は?」


振り向くと、眼前に無数の目が存在し、そのすべてが俺を睨みつけていた。
その中心に金色の髪を優雅に揺らす、見た目は高齢の…………。





俺の意識はそこで途絶えた───。



101 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:53:36.61 56cMGHUC0 7/13








上条「…………ぅ」ムクリ


いつも通りのバスタブ起床。上条さんの変わらない朝だ。
ただ、今日だけはちょっと全身が重い。

………いや、かなり重い。
まるで何か乗ってるかのような………──。


上条「………あれ?」

妖夢「………………zzz」スピー



は?


落ち着け。落ち着いて深呼吸をするんだ。するとホラ、先程までの光景は───。



妖夢「…………うみゃん」ゴロゴロ



上条「アレェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!??」




102 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:54:19.52 56cMGHUC0 8/13



妖夢「ひ、ひゃっ!? な、何事ですかぁ!?」ビクッ

上条「ちょちょちょ、あ、貴女様は!?」

妖夢「あ……おはようございます!」


おかしい……。

この少女が夢の中と同一人物なのは理解できる。理解出来たら不味い気がするが出来る。
ただ、『何でここに居るのか』『何で夢に出て来たのか』が分からない。

それと………。


上条「……ず、随分と明るいですね」

妖夢「そ、そうですか? 確かに夢の中では、緊張しちゃって上手く話せませんでしたね」ニコッ

上条「緊張?」

妖夢「いやー、初めて会う人とはやっぱり緊張して敵意向いちゃいますね」アハハ

上条「???」


103 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:55:08.67 56cMGHUC0 9/13



な、何だこれ……!?
理解不能………っ! 超能力とかそんなチャチなもんじゃ………。

駄目だ。この思考じゃまともな考えは出来ない。
こうなったら、素直に告げるしかない。


上条「あ、あの……上条さんは未だに状況が整理できないんですが」

妖夢「……そうなんですか?」

上条「はい。出来れば、何でここに居るのかとか、あの夢が何だったのかとか説明してくれると嬉しいのですがー……」

妖夢「成程………チッ、説明しなかったのか。あのババァ」ボソッ

上条「へ?」

妖夢「いえいえ! 何でもないですよ。それで説明ですが……」


その時。ガチャリ、と不意に風呂場のドアが開いた。
反射的に顔がそちらへ向くが、すぐにその行動を後悔した。

そこから俺の方を覗く顔は、まるで裁きを下すような閻魔大王の如き顔をした………


インデックス「……………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


上条「……………」タラタラ


妖夢「どうしました?」キョトン



インデックスだ。



104 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:56:00.94 56cMGHUC0 10/13



上条「い、いえいえ……説明をどうぞ」


触らぬ神に祟り無し。ようむが余計な事を言わない様に願いながら説明を聞く事にする。
……つまり、現段階での俺の生命線はこの少女が握っていると言う事だ。
インデックスを見るに、このまま放置したら間違いなく噛まれる。それも半ば本気で。

だが、それを解決する方法はある。
話を聞き終わったらすぐにこの子を返せばいい。そし後に料理で説得……それで万事解決だ。


妖夢「あの夢は挨拶する為に使ったのです。私は元々、幻想郷でー………」


挨拶の為だけに夢に介入してくるのか。
それと、なんかよく分からない地名だが、きっと日本の何処かにあるのだろう。


妖夢「そこで働いていたんですが、先日休暇を貰いましてー………」


………その年で働いているのか……。
きっと色々苦労してたんだな。上条さんもその気持ち、よく分かります。


105 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:56:56.45 56cMGHUC0 11/13



妖夢「それで旅行先として選んだのがここなのですが、流石に一人暮らしはきつかったので紫様に相談してみましたところー………」


……………おや? 段々と上条さんの背中に冷や汗が出て来ましたよ?
おかしいな。話の流れが嫌な方向へ向かっている。


妖夢「ここへ能力を使って連れてこられたってわけなんです!」フンスッ

上条「へ、へぇ。それは大変なんだなー。で、つまりどういうことだってばよ?」


途中から説明が耳に入ってこなかった。
不法侵入って言ってやりたかったけど、この子の笑顔見てたら言えなくなっちゃったし!
ってか聞きたくない聞きたくない。

お願い、何も言わないで! 何も言わないで帰ってください!!



妖夢「私を暫く、ここに泊めてください!」ニコッ


インデックス「……………とうま。ちょっとこっち来て欲しいんだよ」


上条さんの儚い願いも虚しく、残酷な笑みを浮かべたインデックスが俺を手招きする。
そしてその笑顔の向こうに、綺麗な花畑が広がっている様に見えた………。

ねぇ、上条さんは別に悪くないよね…………?


106 : 上条「ど、どこだっ!?」妖夢「……逃げないでくださいよ?」[sage saga] - 2011/12/23 21:57:44.03 56cMGHUC0 12/13



インデックス「少しとうまには痛い目見て貰うんだよぉおおおおおおおおおおお!!」ガブッ


上条「ふ、不幸だぁああああああああああああああああああああああっ!!!!」プシャーッ!


妖夢「え、えぇ!?」







妖夢はその姿に、自身の主を重ねたそうだ……。
俺が考えるに、その主って奴も相当の大飯喰ら………おっと、誰か来たみたいだ。話はまた今度だな。

さて、今夜は妖夢が作ってくれる鍋料理だ。楽しみだなーっと。


ガチャッ


上条「はいはーい。どちら様で…………」



「こんばんは♪」






…………俺の意識は。またここで途切れている。



107 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga] - 2011/12/23 21:58:26.52 56cMGHUC0 13/13

以上です。

現行が進まないから他スレ見てた時に、「あ、これいいな」とか思ったから書いてみました。
と、言いますか。妖夢×上条が書きたかっただけなんです……。

妖夢SSもっと増えろ!