166 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:18:09.37 lTQDWhoS0 1/8

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ…!
「クリスマスSSを書いていたら、いつの間にか26日の昼になっていた」
な、何を言っているのかわからねーと思うがry)

クリスマスから思いっきり出遅れてしまいましたが、クリスマスネタ上インで数レスもらいます

自動書記が別人レベルでキャラ崩壊というか喋りまくってるので注意

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324178112/
167 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:19:22.71 lTQDWhoS0 2/8

TVリポーター『こちらは第7学区のセブンスミスト前です!この辺は学生カップル定番のデートスポットです。見て下さいこのきれいなイルミネーション!使われたL.E.Dの数は何と1000万個で・・・』

禁書「まったく日本人はひどいんだよ!今日は我らが主の聖誕祭だというのに恋人同士でいちゃこらするダシにするなんて!」プンスカ

禁書「……でも、すこしうらやましいんだよ……」

禁書「……私も、とうまと…」

禁書「……ううん、お出かけしようにもとうま今日も補習で帰りも6時過ぎになっちゃうしごはん食べに行くにしてもお店は満員だろうしそんなお金もないし、そもそもあの鈍感ウニ頭にそんなデリカシーがあるなんて思えないし…」ハァ






????「さっきから黙って聞いていれば、ウジウジウジウジと…」

禁書「ふぇ?」

????「まったく…世界に誇る禁書目録がなんたる有様、情けないっ!」

禁書「頭の中に声が!?え?誰?」

????「ああ、申し遅れましたね」

自動書記「私は10万3000冊の禁書保護の為の最終兵器魔術、ある意味では貴女の裏人格、自動書記(ヨハネのペン)です」

168 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:25:50.13 lTQDWhoS0 3/8




禁書「そ、それで、その自動書記はどうして急に話しかけてきたのかな?」

自動書記「どうしたもこうしたも、もういい加減貴女が見てられなくなったんですよ!」

自動書記「上条当痲に恋愛感情を持っている癖にちっとも恋仲になる為の決定打を打とうとしない!」

自動書記「競争相手も多いのも知っているでしょう、魔術科学サイド双方に数多く、うかうかしてる余裕は案外無いんですよ」

自動書記「同棲という大きなアドバンテージに安心し過ぎているのではないですか!?」

禁書「ぐぅ、痛いところを突かれたんだよ…」グサッ

自動書記「上条当麻は鈍感。過去の情報より恋愛感情を態度で示してもほぼ無効と予測されます」

自動書記「第12章25節引用より『デート等で雰囲気を良くした後思いを伝える』という手段が現時点で最も効果的と考えられます」

自動書記「あれで案外上条当麻は恋愛に対し夢もしくは理想を持っていると推測されますからね」

自動書記「幸いにも今日はクリスマス、これは貴女にとって好機です」

自動書記「競争相手に先を越されない為にも、校門で上条当麻を待ち落ち合いデートに誘いましょう」

禁書「でも、今日は神聖な日じゃ」

自動書記「今日はあなたにとって好機ですが、競争相手にとってもまたとない好機です」

自動書記「このタイミングを狙って告白しようとする競争相手は非常に多いと考えられます」

自動書記「神聖な日だからと躊躇していたら、他の誰かに取られてしまいますよ!」

自動書記「それとも、息を潜め一人好機が去るのを待つつもりですか?」

禁書「…そうだね、神様は慈悲深いから、仔羊一人浮ついたって許してくれるよね!」

自動書記「その意気ですインデックス!」

禁書「よおし出掛けるんだよ!」

169 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:26:33.14 lTQDWhoS0 4/8

とある高校の校門前


禁書「とりあえず校門に来たのはいいんだけど、『でーと』ったってどこ行けばいいのか分からないんだよ」

自動書記「ご安心を、貴女のお昼寝中に少し発動させて頂いて、いい感じのレストランを予約しておきました」

禁書「さらっととんでもないことを言われたんだよ…お金はどうするの?」

自動書記「2、3日前に貴女の寝ている間にイギリスの最大教主にオレオレ詐欺をして大金をせしめました」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

自動書記「もしもし。私、私ですが、ちょっと首輪の霊装が壊れてしまったので、修理するのにお金が…、ええ、大至急100万円程振り込んで下さい」

ローラ「あわわわわわわわわ、そ、それでどこの口座に振り込めば良きことなりけるのことよ~!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

禁書「よくこんなのに引っかかったんだよ…」

自動書記「ー報告、後方70mに上条当麻の接近を感知、現在校門に接近中」


上条「世間一般じゃクリスマスなのに一人補習だなんて…不幸だー!」

禁書「とうま!」ヒョコ

上条「おわっ、インデックス!どうして校門前に?」

禁書「せっかくのクリスマスだし、一緒にごはん食べに行こうと思って!」

上条「ご飯かー、でもこの辺のバイキングあらかた出入り禁止になっちまったしなぁ、普通の所だと何ぶん上条さんちには資金が…」

禁書「心配には及ばないんだよ!レストランも予約してあるし軍資金だって最大教主から騙しt…貰ったボーナス100万円があるんだよ!」

上条「ひゃ、100万円!?これだけの大金があれば今日だけでなく半年先の食費までが賄える!?」

禁書「これで今日の一食分はなんとかなりそうなんだよ」

上条「どれだけ高い所でどれだけ食べる気なのでせうかインデックスさんは!?」


自動書記(前段階の成功を確認、このままうまくいけば良いのですが)

170 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:27:57.77 lTQDWhoS0 5/8

セブンスミスト前



禁書「あーおいしかったんだよー!ごはんもケーキも絶品だったんだよ!」

上条(ほ…本当に100万円全部使い切りやがった…いくらそこそこ値が張るとはいえどんだけ入るんだあのブラックホール…)

上条「しっかしセブンスミストにこんな店があるなんて知らなかったな、おーイルミネーションがある結構綺麗だな」

上条「何より今日は楽しかった。誘ってくれてありがとな、インデックス」

禁書「こちらこそありがとうなんだよ!すっごい楽しかった!」

禁書「じゃあもうそろそろ帰ろっか」

上条「おぉ」





自動書記「…………って、本気ですか貴女は!」

禁書「ひぇっ!?」

上条「?どうしたインデックス?」

禁書「ちょ、ちょっとタイムなんだよ!」ワタワタ

171 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:31:47.92 lTQDWhoS0 6/8

イルミネーションの裏




自動書記「ご飯食べてそのまま帰るって何を考えてるんですか貴女は!何の為にここまで御膳立てしたと思ってるんです!」

禁書「何って…ごはんおいしかったよ?」

自動書記「そ・れ・で・は・なくて!此のまま帰っても結局またいつも通りになってしまいますよ!」ウガー

自動書記「上条当麻に打ち明けたいことがあるなら今ちゃんと言わなくては」

禁書「そ、それは告白するってことなのかな!?」アセアセ

自動書記「…別にそこまでは言ってませんが(まあそのくらいの勢いで行かないとあの朴念仁には効果は無さそうですが)」

自動書記「上条当麻に伝えたい思いが、あるのでしょう?」

禁書「それはあるけど…でも、言えるかなあ…」

自動書記「大丈夫ですよ」

自動書記(今日は聖なる日、どんな奇跡だって起きる一年に一度きりの魔術がかかってるんですよ)

自動書記(それこそ幻想殺しでも打ち消せない、ね…)

禁書「あ、あれ?自動書記の声がどんどん遠くなっていくんだよ!?」

自動書記(…私は元々疑似人格があるとはいえ一介の魔術にしかすぎません)

自動書記(今日こうして貴女と話せたのも、主の聖誕日たるこの日に魔力が増幅されている為。でももう25日も終わってしまいますので…)

禁書「そんな!もうお別れなの!?」

自動書記(今までごめんなさい、禁書保護の為にプログラミングされた私は貴女を沢山傷つけ、もしかしたらこの先傷つける事もあるかもしれません)

禁書「でもっ、そんなの『あなた自身』のせいではないのに!」

禁書「こんなにもおせっかいに私の背中を押してくれる『あなた』が、自分の意志でそれをやってるとは思えないんだよ!」

自動書記(…ありがとう、私の優しい主人格。貴女ならきっと上手くいきます)

自動書記(今夜こそ貴女の愛が輝きますように、私はずっと傍で見守ってますよ…)


172 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:33:04.54 lTQDWhoS0 7/8





上条「インデックスどうしたんだろな、お、雪が降ってきた」

上条「おー戻ってきたかインデックス…ってどうして泣いているんでせいか!?」ギョッ

禁書「雪が目にかかって濡れただけなんだよ!なんでもないかも!」

禁書「それよりとうま、今日は本当に楽しかったんだよ!」

上条「そりゃよかった、上条さんも最高に楽しかったですのことよー」

禁書「そっ、それで、でもね、私が今日楽しかったのは他の誰でもない、ずっと好きだった、大好きな大好きなとうまと一緒だったからなんだよ!?」

禁書「大好きなとうまと一緒に過ごしたから!今日がすっごく楽しかったんだよ!!」

上条「…!」


上条「…俺も、好きな女の子の、大好きなインデックスと一緒にクリスマスが過ごせて良かった」

禁書「…!それって…!」

上条「いやぁこう一緒に住んでるとなまじちゃんとこういうの言う機会がなくてさぁ、上条さんも今日アドバイスしてもらって補習後のデートコースとかいろいろ考えてたんですよー」

上条「今日を逃したら伝える機会が無いぞ!ってはっぱかけられてな、まさかデートも告白も先を越されるとは思ってなかったけど」タハハ

禁書「あ…私、今すっごく幸せなんだよ」ポロポロ

上条「なにも泣くことないだろ…それよりそろそろ帰ろうぜ、もう夜も遅いしスフィンクスも凍え死んじまう」

禁書「そうだね!もう帰ろっか!…あ、手、つないでもいいかな?」

上条「もちろんですのことよー」ギュッ


禁書(本当にありがとう、自動書記)ギュッ






幻想殺し(予定が狂った時はどうなるかと思ったが、結果オーライだったじゃないか、良かったな)

上条「いやいや、お前が色々アドバイスしてくれたおかげでちゃんと覚悟を決められたんだぜ?」

幻想殺し(ったく、本当に世話の焼ける主人だぜ)

幻想殺し(んじゃあ、俺の意識はもう消えるけど、インデックスを泣かすんじゃねーぞ?さもなきゃそげぶじゃすまねーからな)

上条「ああ、本当にありがとうな」



173 : おせっかい自動書記[] - 2011/12/26 12:35:01.99 lTQDWhoS0 8/8

終わりです

読んでくれてありがとうございました!クリスマスまでに書き終わりたかったぜ…

一応元ネタはパーキッツの「おせっかい天使」って曲です
いい曲だから一度聞いてみたらいいよ!
CDは絶版でTSUTAYA行かなきゃないしパーキッツもこないだ解散宣言出されちまったけどな!悲しいぃぃ~