216 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:01:52.37 waA+1uKjo 1/9

何レスか貰います
エロありで



【関連】

エロ注意 浜×麦(ちょっと滝壺)
http://toaruss.blog.jp/archives/1040502785.html

エロ注意 浜×麦(ちょっと滝壺) の前日譚
http://toaruss.blog.jp/archives/1040503512.html

エロ注意 浜×麦(ちょっと滝壺) 2
http://toaruss.blog.jp/archives/1040767987.html

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324178112/
217 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:03:33.70 waA+1uKjo 2/9

 太陽は頂点から摩天楼に顎を載せるほどに時は経ったが空は相変わらずに青い。
 突き抜ける蒼さが宇宙にまで届きそうで道行く若者たちの心を開放している。
 健康的な生活とはこういう天気の下で大きく背を伸ばすことであって、色欲に塗れることではない、はずである。

 全裸のまま拘束されていた浜面仕上は数時間ぶりに両手足の手錠を外された。微妙に硬直した筋肉と乾いたままの喉を癒すこともできないまま裸体を隠そうともしない麦野沈利と滝壺理后に無理矢理浴室に連れ込まれた。
 暗部組織アイテムのアジトのひとつだったこのマンションは家庭用として考えても相当に贅沢な間取りをしており、浴室も過剰と言えるほどに広い。単純に言えば三人の男女が同じ空間にいても十二分なほどに広いのだ。
 長身な浜面は普通の浴槽では充分手足を伸ばすことはできないのだがここの浴室であればそれは可能である。
 窮屈にはなるがあと二人入ることも不可能ではない。
 そして洗い場もそれに匹敵するほどの面積がある。

 正直、学生には過剰な設備だ。
 ホテルの浴場に匹敵する。

 学園都市の過剰な免疫組織であり暗殺部隊であったアイテムの福利厚生がそれなりに立派だったということなのだが、この部屋の維持費を稼ぐだけでも浜面は目眩がすることがある。他のアジトは処分したし超能力者と大能力者の奨学金を考えればさほどの贅沢でもないのだが、いくら世紀末帝王HAMADURAと云えども所詮彼は無能力者のチンピラ。思考できる金額が二人の少女とは隔世と言えるほど異なっていた。

 現状彼はただのヒモである。
 確かに無能力者でチンピラでサル顔で「爆ぜろ」「パパの睾丸から人生やり直せ」などと某ツンツン頭に非道いことを言われまくっているダメ男で果報者ではある。
 しかしそれでも男なのであって現状には満足していない。出来ることならば二人の少女もこれからできるであろう家庭も自分の稼ぎで養いたいのだ。
 そのためにろくに通ってなかった学校に通い始めて無事卒業するために補習もガンガン受けて、更には大型二種やクレーン車や危険物処理者の試験を受けまくっているのである。(鍵開けのスキルを生かした職業で自立したいという目標はあるが、建設関連の資格を持っていれば確実に仕事が入ってくる。毎日のように研究所が設立され廃棄される学園都市の事情を考えると妥当な選択だろう)

 浜面は浜面で必死に考えているのだ。

 しかしながらこの瞬間だけはそのような現実的な考え方は完全に彼の脳裏から失われていた。

 この広すぎる浴場を利用した二人の少女の愛撫に身も心も蕩けそうになっていたからだ。

 FRPの暖かな床に麦野が髪も纏めぬままに寝転がっている。その上に被せるように滝壺が体を重ねている。
 だが麦野の顔は浜面の視線にはない。
 何故なら。

(まじぃ! めちゃくちゃ気持ちいいけどンなこと言えねぇ!)

 くぐり椅子と言われる「口」型の、上面の中央が大きく欠けた椅子に座った浜面の股の下、椅子の中に麦野が頭を突っ込んでいる。
 そして睾丸から蟻の門渡りと呼ばれる部分を経由した排泄口である肛門まで、その全てに舌を這わせて舐めとっているのだ。
 これまで一度もされたこともない経験を、意識過剰なほどの自尊心の塊の麦野が何の躊躇いも見せずに行なっている。男の排泄器という意味ではペニスも一緒なのだが然しながら受ける側の浜面の心理には大きな違いがあった。

 単純な羞恥心。
 肉茎を刺激されて性的快楽を得るのは当然のことだ。しかし肛門とその周辺を刺激されて全身を震わせているとなれば自分を変態だと思い込んでしまう。

218 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:04:56.05 waA+1uKjo 3/9

「まるでオンナノコだね、しあげ」

 滝壺理后は心理操作系の能力者ではない。対象のAIM力場を「読む」ことである程度の検討は付けられるが学園都市で最下位のレベル0の無能力者である浜面はその限りではない。
 しかしそんな能力などなくても麦野の愛撫の度に身を震わせてる様を目にすれば手に取るように分かる。

 揶揄うように厚い胸板の上に飾り付く乳輪に舌を這わしながら見上げその表情を伺う。
 敢えてペニスに手は触れない。
 そこは当たり前に感じてしまうのだから。
 代わりに先ほどまでの責めで敏感になっている全身の全ての皮膚に指を滑らす。

 滑らかな肌ではない。大小の無数の疵痕が残っている。裂傷であって火傷であって冷傷であって。弾痕が残っていないのが不思議なほどだ。
 その傷には二人でつけたものも多い。滝壺を庇うかわりについた傷。麦野が殺そうとしてついた傷。背中の傷が多いのは逃げたからではない、護ったからだ。
 肩口にも傷が付いている。抱かれている最中に思わず滝壺が噛んでしまうから。
 背中に新しい傷がある。抱かれている最中に麦野が思わず爪を立ててしまうから。

 もっと傷をつけたいと思う。もっと自分を書き込みたいと思う。

 新しい傷の代わりに新しい快楽を埋めつけたい。

 触れていないのにペニスが涎を垂らしている。びくりびくりと高ぶっている。
 二人の少女が浜面の新しい性感を掻き出しているからだ。
 綺麗に洗っているから排泄物など欠片も残っていない、そのはずだがそうでないかもしれない。それでも麦野は浜面の肛門に舌を這わせる。
両手で宝物を掲げるように陰嚢を優しく揉みほぐす。
 体温が上昇して新たに体臭が漂ってきた耳の裏に舌を這わせながら滝壺がボリュームのある胸を浜面の胸板に押し付ける。
 彼女らが彼にされたように、彼が彼女たちにされている。

「お前ら――後で覚えていろよ――」

 息を乱しながらそれでも浜面が声を上げる。
 快楽に屈しているのではないと。
 快楽を引きずり出すのは好きな癖に引きずり出されることはプライドが許さないのだ。
 だがもうそれももう時間の問題。
 彼のシンボルは既に限界だ。崩壊は目に見えてる。背中の皮膚が毛羽立ち全身の汗腺が吹き出す。浴室で湿度が高いため汗は外に逃げていかない。
 それだけではない。嗅げば明確に雌の性臭がする。二人の少女が発している匂いが密室である浴室に満ち満ちている。愛撫に没頭することで喜んでいるのだ。

 じゅくり、と自分の股間が湿っていることを麦野は感じた。
 これまでのこととこれからのこと。期待と不安と。
 嫌がられないだろうか。変に思われないだろうか。
 全部の自分を受け入れてくれるだろうか。
 自分が非の打ち所のない美人だと確信して、それを裏打ちするほどの外観を持っていても麦野は自分に自信がない。
 滝壺ほど強くないと知っている。全てを捨てて腕の中に飛び込んでいける強さがない。
 勝てないと思っている。
 それでも負けたくはなかった。この気持ちだけは。

 どろり、と自分の性器が蕩けていることを滝壺は知っていた。
 彼女は自分に自信がない。いつ自分が消えてもおかしくないと思っているしそんなことばかりを考えていた。
 生きていたのは死ななかっただけ。いつかはわからない崩壊の時をただ漫然と受け入れていた。
 ファミレスで麦野、絹旗、そしてフレンダと話している時間は楽しかったし、暗殺の仕事も楽しみこそしなかったものの自分の存在価値だと思っていた。
 そんな自分の全てを壊し再構築した男。
 彼は全能の神様でもカッコ良く危機を切り抜けるヒーローでもなかった。
 それなのに今は生きたいと思っている。一日でも長く生きて彼の傍にいたいと思っている。晴れの日も雨の日も歓喜の日も残酷な日も寄り添っていたいと思っている。
 だから全部。自分のための自分だってあげよう。

219 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:06:19.69 waA+1uKjo 4/9

 何かに取り付かれたかのように、シンクロしているかのように二人が浜面から離れた。
 滝壺が浜面から一歩下がるとするりとくぐり椅子から抜けた麦野が尻を軸として体を半回転し腹筋で上半身を起こす。
 椅子に座った浜面を見下ろす滝壺と見上げる麦野が同じ笑顔で同じように笑う。きっと心の中身が一緒だからの結果。
 二人とも髪は濡れ肌にぺたりと張り付いている。ざっくりと短くおかっぱにした滝壺の黒髪と長い麦野の茶髪と。
黒髪の重さはボリュームで抑えられ、長髪の膨らみは抜いた色で抑えられている。一枚の絵になりそうなほどに二人のバランスがいい。
 麦野の肢体は長く乳房や臀部も大きく張っている。日本人離れしているが下品になってはいない。スラングで言うところのブロンズ女のような男をそそる身体なのに開ききった花というよりもこれから花開く蕾のような甘やかさを醸している。
 一方の滝壺の肉体は麦野ほど我侭ではないにせよ、十二分に豊かだ。手に余るほどの乳房と括れた腰と。飛鳥時代の仏漆像のような流れるような官能的な空気を身に纏っている。

「ねぇ、仕上。ちょっと仰向けに寝てくれる?」

 ただただ美しいばかりの少女たちが浜面に横になるように示した。
 FRPの床はほんのりと暖かく、それに寝そべると重力に逆らうが如きに浜面の逸物が天を突く。へそに届きそうなほどで、割れた腹筋に張り付きそうなほど高ぶっていて、それでもやはり上をむいている。
 床と一体化していながら性器のシルエットだけが乖離していた。

「しずりが先ね」

「――いいの?」

「うん。前は私が先立ったから」

 くぐり椅子を片付ける、湯船に放り込まれいたボトルを滝壺が取って麦野に渡す。
 先ほど見かけた浜面は海草で作られたローションが入っていると見て分かった。
 適温に温められたローションを何に使うのか、何となく検討は付いていたが浜面は何も言わない。
 当たっていれば嬉しいが、そうでなかったら侮辱になるかもしれない。
 だが、三人が考えていることはどうやら同じのようだった。

「うん。あったかいね」

 体温より若干上程度の温度のローションを麦野が浜面のペニスに塗りつける。亀頭冠にも肉茎にもまんべんなく隙間なく。
 細く長く綺麗な手で纏わされることで浜面が短くうめき声を上げる。

 でもこれは下準備。
 隙間なくローションを纏ったところで浜面のシンボルは開放される。

 そして麦野は大きく足を開いて鼠径部の後方にたっぷりのローションを含ませた。寝そべった浜面からは滑稽な姿に見えたが笑うというよりは何をされるのだろうという期待の方が意識を支配している。

「大丈夫、かな?」

 準備を終えて立ち上がる麦野。その臀部は全体でないにせよローションで光っている。準備は万全だとしても未経験であることが怖いのだ。
 不安がる麦野を、

「大丈夫。私が応援してる」

 同じく未経験な滝壺が背中を押す。
 滝壺の言葉に、麦野はうん、と小さくうなづいた。

 何時も自信満々で暴力的で、それでいながら浜面に嫌われるかもしれないと思うだけで小さく震えてしまう麦野が精一杯の勇気をもって寝転がった浜面の体を跨ぐ。
 浜面の顔を見ながら蹲踞の姿勢で腰を下ろし脈動するペニスを手に取る。

「動かないでね――」

220 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:08:08.86 waA+1uKjo 5/9

 ゆっくりと麦野が体を落とす。ペニスの先端が麦野に触れる。

 しかし、そこは膣口ではない。

 そのもっと後ろ。浜面が散々嬲られた場所。
 肛門。排泄口。
 そこに浜面の亀頭が当てられた。

 アナルセッ○スという言葉ぐらい浜面でも知っている。過剰な性情報を簡単に入手できる現在で、ましてや若い男女ばかりで構成されている学園都市で、行儀のいい子なんて落ちてきやしないスキルアウトの中にて知らなかったとしたらそちらの方が健全ではないぐらいだ。
 だが浜面にはそんな経験はない。そもそも、この二人以外の女を抱いたことがない。
 当然、肛門性交などは初めてのことだ。

「準備してきたから。汚いとか思わないでね」

 不安そうな顔で麦野が浜面を見つめる。
 膣よりも弱く避けやすい腸がどうなるのかの不安ではなく、自分が嫌われるかもしれないという不安。
 ぐっ、と浜面の中で何かが沸き上がる。

「思うわけないだろ。沈利の体に汚いところなんかねぇよ」

 その言葉に、麦野の目が開かれる。唇の端が柔らかく解け全身の筋肉が弛緩した。
 そして、ゆっくりと浜面の肉茎を肛門で受け入れ始める。

「ぐぅ、うっ、あうっ……」

 瞬間的に麦野の全身から細かい汗が吹き出た。本来一方通行である其処を、外部から強制的に開いて受け入れる。
 もちろん今日のこの日のために色々と準備はしてきている。肉体的に受け入れられるはずだ。少なくとも指の三本は受け入れられるようにしてある。
 しかしそれでも練習と本番とは違う。
 弛緩した筋肉はもう緊張している。必死に奥歯を食いしばり眦には大粒の涙が浮かんでいる。
 ギリギリまで開いて皺のひとつも残っていない肛門は亀頭部分を飲み込んでいた。
 日本人の平均をふた周りは上回る浜面の男根を受け入れるのは長身で鍛えた体を持つ麦野でも相当に苦しいらしい。
 そして状況は最善ではなく、浜面の肉系は茎の中央部分が一番太い形になっており、亀頭の笠を受け入れたとしてもそこが一番太いというわけでもなかった。

「はぁ、はぁ、はぁっ――」

 大粒の涙が汗と一緒に浜面の胸板にぽたぽたと落ちてくる。
 長い髪がカーテンになって浜面から麦野の表情は伺えない。両手が震え、膝ががくがく笑っている。それでいながらしゃがみこむことも出来ていない。
 たっぷりのローションにまみれ、麦野の肛内にも溢れん程のローションが溜まっているはずなのにうまくいかない。
 見れば赤い膣口がパクパクと口を開け、文字通り下の口で呼吸をしているように見えた。

「沈利、無理してやらなくてもいいんだぞ。俺は今でも十二分なほどに嬉しいんだし」

「しあげ、それは優しさじゃないよ」

 痛みと恐怖に全身を震わせる麦野を優しく背後から抱きしめた滝壺が浜面を諭す。浜面は言葉をなくす。
 今の麦野の姿は無様と言っていい。でも投げ出したわけじゃない。
 だからこのようなときに伝えるべき言葉は。

「大丈夫――応援してる」

 耳元でしっかりと。魂に響くように。
 背後からその顎を掴んで自分に向けさせ、滝壺が麦野の唇を奪う。優しく癒すように。
 下から見上げている浜面はどちらの瞳も涙で濡れていることだけが見えた。

「――大丈夫。もう、大丈夫だから」

 何も変わっていない。顔面から吹き出す汗は不自然なほどに浜面の腹筋まで流れ落ちてその中に溢れ出た感情――涙が混じっている。
 それでも麦野は意を決したようにずぶずぶと浜面のペニスを肛門で受け入れていく。
 中央の、一番膨らんだ部分で一度息を吐き、小さく悲鳴を挙げたがそれでも腰を沈めていく。
 そして、浜面は自分の亀頭が麦野のS字結腸に不自然にねじ込まれるのを感じ、その瞬間に全ての肉塊が麦野に吸い込まれていた。

「はは――やった――」

 苦しそうに、それでも嬉しそうに麦野が笑う。
 まるで後光のさした女神のよう。

「私はもう全部、仕上げのものなんだ――」

 高らかに凱旋のように。
 それなのに涙は止まらない。
 本来の機能ではない使い方をされて直腸が違和感を覚えている。苦しくてたまらない。肛門が裂けていないのが不思議なぐらいだ。
 本当にこれで快楽が得られるのだろうか。とても信じられない。
 それでも腸口に異物を受け入れていることで膣口から淫蜜がどんどんと溢れ出ている。子宮が降りて膣内の温度が上がっていることを感じてしまう。
 苦痛を訴えているのに紛れなく辛いはずなのに肉体のどこかが喜んでいる。

「動く、ね――」

221 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:09:19.55 waA+1uKjo 6/9

 息もできないぐらいに苦しいまま、麦野がずるずると体を引き上げる。
 蹲踞の形から浜面の脇の横に手をついて四肢で体を支えて腰を引き上げる。ズルリズルリと少しづつ浜面の肉茎が顔を出し、亀頭にかかる程度のところで今度は腰を下ろす。
 一回ごとの動作は鈍い。
 苦悶の表情で行う麦野に浜面は何も言えない。言えないがそれでも普通に逸物を肉壺に挿入したほうが精神的にも肉体的にも満足は高いだろう。
 入口は狭く窮屈で、内側は温まったローションで満ちているが膣口のように全体的に包み込むような感覚ではない。膣口のように反応が素直なものでもない。
 なによりも麦野の表情を見るのが辛い。喜んでいるのはわかる。しかしそれは被虐的な奉仕の喜びであって一方的に押し付けられている浜面としては素直に喜べない。
快楽の中での加虐趣味はあってもそれ以外のときにはそんな趣向はないのだ。

 だが、全てが間違いだった。

 一瞬だけ、麦野の表情が変わった。苦痛だけの中に一瞬だけ愉悦が混じった。
 そして、それを再現するかのようにもう一度同じ動きをする。
 ――同じ顔をした。

 背後から滝壺の荒い吐息が聞こえている。大きく引き伸ばされた肛門に浜面の肉塊が収まっているのを見られているのだ。
全身の毛穴が捲れ上がり脂汗を流しているのに直腸のある一部を亀頭が擦るときと、その肉塊が体から抜けていく時に、違う快楽が僅かながら芽生えていた。滝壺の視線はきっとそれをも捉えていた。

 一方、浜面は麦野の腸内がこれまで感じたことのないようにうねり始めたのを感じた。そもそも肛門性交自体が初めてなのだし、比較対照がそれほどないのだが全体を波打つように包み込む感覚は想像したこともないものだった。
 上の方から狭まって徐々に下に行くかと思えば右に流され左に流され、吸い付くような感覚こそないものの大波に弄ばれる小舟のように次にどこから何が来るのかがわからないような不思議な温度があった。

 徐々に、然しながら確実に麦野の動きが早くなる。

「あっ、はぁっ、あっ、あっ、あんっ!」

 リズム良く麦野の腰が上下する。
 あれほど苦しんでいたはずなのに苦痛の色は半分ほどに収まっている。欠けた其処を埋めているのは紛れも無く快楽。
 初めての肛門性交で、心理的ではない肉体的な快楽を麦野沈利は引きずり出していた。

「やべぇ! 沈利の尻、あったかくてすげぇ!」

 惚けたような浜面の叫び。生暖かい直腸粘膜の動きを心の底から楽しんでいる。

「すごいね、しずり。淫乱なんだね」

 興奮と嫉妬の混じった声で滝壺が麦野を詰る。両手を伸ばして容赦なく麦野の淫壺に指を突っ込む。

「あぐっ! ちょ、ちょっと理后、それは無理っ!」

「無理じゃないでしょ。しずりは淫乱なんだもん。大丈夫、いっぱい気持ちよくしてあげるから」

 尻の穴を犯され膣穴をかき回され、麦野は身も世もないほどに淫らに喘ぐ。
 肛虐の痛みは強い。だがそれだけではない。直腸粘膜を巨大なカリ首がかき回す感覚と排泄に似た引きずりだす感覚とがどうしようもないほど心地よく感じていた。

「いや、そこはダメ!」

 滝壺の指が麦野の紅珠に触れる。弾いて嬲る。鮮烈な快感が脊髄を断ち割り脳天まで直撃しちぎれそうな肛門括約筋の痛みが苦痛ではなくなってくる。
 ずどん、と全体重をS字結腸で感じる喜び。浜面の巨大なペニスを全て受け入れる快感。喜びが形となって肛門粘膜がやわやわと波打って浜面を刺激する。
 熱い肉で埋めつくされる下腹部の痛み。それなのに妖炎が瞼の裏に見え隠れする。
 肛門性交に次第に慣れてきた女の体を淫乱と定義するのであれば麦野はまさにそれだった。

「いや、はんっ、ああんっ、あっ……」

 喘ぎながら麦野は幼女のように泣きじゃくる。痛み苦しみ快楽恐怖驚愕怯え嗜虐被虐希望絶望。全ての感情が混沌とひとつになって溢れ出している。自分だけの認識が書き換えられ、麦野は強くなり脆くなる。

222 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:10:41.89 waA+1uKjo 7/9

「なんかすげぇ、言葉になんないけどめちゃくちゃすげぇ」

 語彙不足を露呈しながらも浜面は興奮を隠せない。滝壺もそうだ。その乳首は痛いほど勃起していて紅に染まる麦野の背中に押し付けられていた。

 ペニスをずるずると引き出す感覚は排泄に似ている。何かを出すという行為には必ず快楽が伴う。そうでなければ壊れてしまうほど生命は脆い。
 一方、ペニスを受け入れる感覚は快楽というより拷問に近い。圧倒的だ。圧倒的すぎて口から内臓がすべて飛び出してしまいそうになる。死の甘美さに似ている。
 二つの方向から光が指すことでくっきりと「生」のシルエットが浮かび上がるのを麦野は感じる。

 そうしている間にも滝壺の指は止まらない。いつまでもこんこんと湧いてくる女液をすべて掻き出そうと縦横に狭い膣の中を駆け回っている。その行為が余計に淫蜜を吐き出させているというのに。

 二人に同時に責められるという、この三人ではよくあるシチュエーションに三人の理性が蝕まれる。どこまでも進化する欲望に皆身を任せる。まだ知らない自分が選ばれていく、そんな印象を脳裏に浮かべながら麦野が長い髪を振り乱した。

 浜面は卑屈な敗北感を覚える。完全に麦野を支配しているのに逆に支配されているように思えて仕方がない。しかしそれは急激に反転し、この完璧な女を支配しているのは自分だという傲慢さが顔を出す。

「そんなにケツが気持ちいいのかよ、沈利」

 狂ったように泣き乱れる麦野に浜面は興奮を隠さない。一瞬だけ悲しそうな顔をした麦野だったが、浜面の言葉に素直に答える。

「気持ちいいよ。もう何もかもわかんなくなっちゃうぐらいに気持ちいい」

 わずかばかりの理性の中で麦野は一体何を考えたのか。素直になれてしまったという浜面と違った敗北感に麦野は微笑んだ。
 実際問題として、やはり膣で受け入れたほうが快楽は勝る。本来の機能ではないのだから当然だ。しかしそんなことはどうでもいいぐらいに興奮していて体の中を木霊している。

「素直になったね、しずり――ほら、こんなに濡れてるよ?」

 淫液に塗れた指を掲げ、滝壺が麦野の口に押し付けると麦野は嫌がる素振りも見せずにその指を舐めとる。生臭い自分の体液なのにそれを受け入れている。

「うっ、またケツが締まってるぞ、沈利!」

 麦野の意識は混濁している。嬌声を上げていることはわかる。指をしゃぶっているのもわかる。排泄口で愛しい男を受け入れていることが一番分かる。強烈な杭打ちに全身の細胞が歓喜の歌を歌っていることを理解する。淫靡な電流に身を任せ喘ぎ声を上げている自分が幸せだと感じている。

「ねぇ、沈利? 何処がいいの? 何処が気持ちいいの?」

 麦野の口から指を引き抜いた滝壺が問う。結果なんてわかっている。それでも言葉に出させる。
 麦野は抵抗できない。

 肉体も精神も全てが支配されている。快楽の奴隷――否、浜面仕上の奴隷なのだ。自覚したのは何時からだろう。日常でも出来るだけしおらしくしようとしていた。素直に甘えたいと思っていた。でも傲慢な自分の殻を外すことができずに今でも暴力的になってしまう。
 その分だけ、夜は乱れた。夜は甘えた。
 今も同じ。自分はアナタのものだよと思いっきり宣言したい。

223 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:11:47.03 waA+1uKjo 8/9

 ボロボロと泣き崩れながら直腸で感じていると告げた。

「お尻――おしりがいっぱいで気持ちいいの――」

 晒し者のような自分。違う。晒しているのだ。こんな淫らでどうしようもない女だけどあなたのことが好きですと告げているのだ。
 浜面が腹筋で上半身を起こす。泣き崩れた麦野を捕まえて思いっきり唇を重ねる。
 嬉しそうに微笑んだあと、麦野がそっと目を閉じた。

「好きです――」

 倒錯的な性交の中で心だけは純真に麦野沈利は浜面に告白する。

「俺もだ」

 何度目かわからない声遣りにも拘わらず常に新鮮な気持ちになる。
 その気持ちのまま抱きしめて押し倒す。肛門でなのに正常位の形となり獲物に牙を突き立てる獸の体制に浜面は構築されなおす。
 倒錯に積み立てられた、目に眩むようなオルガズムが近づいてきている。鼓動に合わせて突き立てられる直腸粘膜の感覚が堪らない。
 滝壺も股間を擦りながら一人にされないように浜面の背中にもたれ掛かる。奪われないように奪うように。

「む、は、止めないで――最後の最後まで――」

 奪われる唇、酸素を求める呼吸の狭間で麦野が専願する。今この願いを聞き届けることができるのは世界でただ一人だけ。

「しあげ、次は私だからね」

 妖艶な笑みを浮かべたまま大きな背中に手を回す滝壺。淡い陰毛を無邪気に擦りつけている。

 アナルは剛直に抉られて瞳は蕩け、快楽神経に全身を震わせながら麦野は必死に浜面の首に手を回す。

「あひっ、ひん、あっ、あっ、ダメ、もうダメになるっ!」

「うぉ、スゲェ締まるぞ沈利」

「私も、もうイっちゃうかも――二人ともえっちすぎる――」

 三人が三人とも快楽の果てに指をかける。全てがもう限界だった。

「うわぁっ!!! 死んじゃう、もうこんなの死んじゃう!!!」

 超能力者の肛門に限界まで締め付けらる。全身の穴という穴から体液を吹き出しながら麦野沈利が絶頂を迎える。艶かしい嬌声を張り上げながら快楽の境地へと全てを高めていく。

「出るっ、出るぞ、沈利!!!」

 脳みそごと射精するような勢いで浜面が麦野の腸内にどくんと噴射する。腸の壁に白濁液をぶつけられるというこれまでになかった感覚に麦野のオルガスムスは完成し全身を震わす。

「――! ――!!!」

 声にならない声を上げながら、漆黒のような白光のような連続する絶頂に麦野が全身を震わす。

「私もイっちゃうよ、しあげ、しずり――」

 二人の絶頂に合わせるように滝壺理后も限界に達した。じょぼ、という間抜けな音と共に尿が溢れ出て浜面の背中を汚す。アンモニア臭が浴室中に広がっていくが誰も咎めようとはしない。

「――っ!!!」

 最後の一滴まで精液が注ぎ込まれ、ようやく麦野の絶頂が終を迎える。硬直した全身の筋肉が一気に弛緩して、浜面の首にかけた両手だけを覗いて全てが床に投げ出される。
 広がった尿に髪が犯されていくが気にもならなかった。

 痛みはまだある。
 ないわけがない。

 しかしそれ以上の満足を得た麦野は残った僅かばかりの力をすべて集め、必死になって浜面にしがみついて子供のように口付をねだるのだった。

224 : SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage] - 2011/12/30 19:13:26.30 waA+1uKjo 9/9

以上です
滝壺アナル系までは書ききれなかった